| 授業コード | 90351600 | 単位数 | 2 |
| 科目名 | 英語学研究Ⅷ | クラス | |
| 履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
| 担当者 | 石田 崇 | 配当年次 | *下表参考 |
| 授業の題目 | 理論言語学を用いた言語間比較(Theoretical Cross-linguistic Comparison) |
| 学修の概要 | 本授業では、現代英語学を牽引する主要な言語理論を多角的に概観し、多様な言語事象を理論的枠組みに基づいて分析・考察する手法の修得を目指す。授業は受講生による研究発表とそれに基づく学術的討議(ディスカッション)を軸に進行する。これを通じて、専門的知見を深化させるとともに、既存の理論を批判的に検討し、自律的に研究を遂行するための基礎能力を養う。 |
| 学修の到達目標 | ①英語学における主要な言語理論および言語観を体系的に理解し、それぞれの理論的背景や特性について論理的に説明できる。 ②「文法」をヒトの認知能力や規則体系として捉える視点を養い、具体的な言語現象を各理論の枠組みに即して精密に観察・記述できる。 ③特定の言語事象に対し、適切な理論的アプローチを自ら選択・援用し、先行研究の知見を踏まえた説得力のある分析を展開できる。 |
| 授業計画 | 第1回 | ガイダンス(授業の進め方および研究倫理についての説明) 研究公正、研究倫理をめぐる基本事項を理解し、公正な研究方法を身につけることができる。 |
| 第2回 | Linguistic Units in Language Acquisition 言語の分節や単位が言語獲得においてどのように機能しているかを理解する。 |
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| 第3回 | The Cartography of Syntactic Structures 統語構造を地図(cartography)のように詳細に描き出すプロジェクトを理解する。 |
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| 第4回 | Categorial Grammar 言語の各単語を「関数」と「引数」の組み合わせ(カテゴリ)として定義し、自然言語の統語構造と意味解析を同時に行う形式文法理論を理解する。 |
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| 第5回 | Conversation Analysis(オンデマンド) 日常会話や相互行為の秩序性を解明する研究手法を理解する。 |
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| 第6回 | Corpus-Based and Corpus-Driven Analyses of Language Variation and Use(オンデマンド) コーパスを基盤として分析できる言語変異や言語使用の実態を理解する。 |
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| 第7回 | An Emergentist Approach to Syntax 言語構造が先天的ではなく、人間の認知能力や処理効率など、言語外的な力から創発(emergence)するという理論を理解する。 |
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| 第8回 | Functional Discourse Grammar 言語類型論に基づく機能的な言語理論であり、談話を分析の基本単位とする機能談話文法を理解する。 |
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| 第9回 | Systemic Functional Grammar and the Study of Meaning 言葉の構造(文法)だけでなく、社会的文脈の中で言語がどのように機能しているかに注目し、選択可能な選択肢の体系として文法を記述するSFGを理解する。 |
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| 第10回 | Lexical-Functional Grammar 変形規則ではなく、句構造と機能構造という並行する複数のレベルを用いて、語彙情報(特に述語の引数構造)に基づいて文法構造を制約的に解析する理論を理解する。 |
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| 第11回 | Grammaticalization and Linguistic Analysis 語彙が機能的・文法的な形式へと変化する「文法化」のプロセスを、言語学的分析の枠組みで捉えた研究を理解する。 |
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| 第12回 | Linguistic Minimalism 人間が持つ言語能力(普遍文法)はMerge(併合)という最小限の計算操作と、必要最低限の要素で構築されているという設計の最適性を追求する理論を理解する。 |
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| 第13回 | Phonological Analysis ある言語における音のシステム(体系)を研究する言語学の分野を理解する。 |
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| 第14回 | Relevance Theory 最小限の認知労力で、最大限の解釈効果(情報量)を得られる関連性の高い情報が選択されるという原理に基づき、聞き手が推論を用いて話し手の意図を解釈する過程を説明する理論を理解する。 |
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| 第15回 | Formal Generative Typology 多様な言語の構造を比較し、人間の言語における普遍的な特徴と、どのようなバリエーション(類型)が存在し得るかを理論的に解明することを目指す手法を理解する。 |
| 授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):学修には、英和辞典だけではなく英英辞典も積極的に利用すること(Oxford Learner's DictionaryやCollins Online Dictionaryなど)。 事後学修(2時間程度):その日の講義内容について十分に復習をすること。 |
| 履修上の注意事項 | ※ブレンド型授業を実施する(Moodleを使用)。 ※資料、課題、連絡等はMoodleを利用する。 ※公認欠席制度について、レビュー発表時に公認欠席となる場合は、適宜代替措置を行う。 ※スマートフォン等の電子機器を使用して、講義の録音・録画、板書の撮影は原則禁止とする。 ※特に、次の3点を意識して主体的に研究に取り組むこと。 1.自分の研究内容に責任を持ち、その分野のプロとして取り組むこと。 2.毎回の授業では、受講者によるレビューや研究成果を報告することを前提として進めるため、準備に責任を持つこと。 3.他者の研究内容や発表、他分野にも積極的に関与するよう努めること。 |
| 成績評価の方法・基準 | 授業の取り組み(70%)およびレポート課題(30%)を目安に総合的に評価する。 |
| テキスト | プリントを配布するので、テキストを購入する必要なし。 |
| 参考文献 | Heine and Narrog (ed.)(2015) The Oxford Handbook of Linguistic Analysis (2nd edn), Oxford University Press. そのほか、必要に応じて適宜紹介する。 |
| 主な関連科目 | 英語学研究Ⅶ 英語学研究演習Ⅶ 英語学研究演習Ⅷ |
| オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・質問・相談等は授業の前後に対応する(他の可能な対応については初回授業時に説明する)。 ・課題のフィードバックは、原則授業時に行う。 |
| 所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
| 知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
| 人文科学研究科M英文学専攻 | 22500 | 2026~2026 | 1・2 | ○ | ○ | - | ○ | - |