授業コード 63010400 単位数 2
科目名 最新心理学講義(文化進化論) クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 須山 巨基 配当年次 *下表参考

授業の題目 文化進化論:心・文化・社会の相互影響ダイナミクス
学修の概要 人間の身体の外側には道具,技術,芸術,科学,規範,制度など人間が暮らしを便利にするために創り出した数多の文化が存在する。このような多様性に富む文化を集合的に使用しているのはヒト以外の生物においてみられない。なぜヒトのみがこうした文化を獲得したのか。また,こうした文化によってわれわれの心はどう変化していったのか。本講義では文化進化論というアプローチに基づいて,人間の心・社会・文化がどのように変化してきたのかについて学ぶ。
学修の到達目標 受講後,学生は文化進化論についての基本的概念,文化を生み出す心のメカニズム,心を生み出す文化のダイナミクスを説明できるようになる。
授業計画 第1回 導入:なぜ心理学に文化が必要か
文化研究を心理学の視点から理解し,述べることができる
第2回 文化進化論の誕生:キケローから社会生物学まで
キケローから社会生物学までの文化という言葉の歴史を理解し述べることができる
第3回 文化進化論の誕生:社会生物学から文化進化論まで
社会生物学から文化進化論までの文化研究の歴史を理解し述べることができる
第4回 文化が広まるダイナミクス
文化が世代を超えて広まっていくプロセスを理解し述べることができる
第5回 文化遺伝学と社会学習戦略
ヒト以外の動物とヒトが取る様々な社会学習方法を理解し,述べることができる
第6回 道具の誕生から累積的文化進化
石器から現代の利器まで,ヒトがどのように文化を改善してきたかを理解し,述べることができる
第7回 道具と言語の共進化
道具作成と言語使用の共通基盤を理解し,述べることができる
第8回 宗教の文化進化:超常的存在の誕生
宗教の基盤の1つである超常現象の基盤を理解し,述べることができる
第9回 宗教の文化進化:大規模社会の維持
宗教の機能の1つである協力の進化について理解し,述べることができる
第10回 文化疫学と文化アトラクター
文化進化のもう1つの考え方である文化疫学について理解し,述べることができる
第11回 言語の文化進化
文化疫学の視点に立ち,言語がどのように創発したのか理解し,述べることができる
第12回 文化系統学
文化の多様性がどのように生まれたのか理解し,述べることができる
第13回 収穫と探索のジレンマと社会ネットワーク
学習と生産の問題をどのように解くかについて理解し,述べることができる
第14回 現代文化の文化進化
インターネットの社会で文化進化論がどのように役立つか理解し,述べることができる
第15回 文化的ニッチ構築と今後の文化進化研究について
心と文化がどのように相互に影響してきたのか理解し,述べることができる
授業外学習の課題 事前学習(2時間程度):授業内で適宜参考文献を載せるので,その文献の購読
事後学習(2時間程度):授業でわからなかった部分について各自調べること
履修上の注意事項 授業内容のスライドは毎回授業後にオンラインを通じて配布する。
授業後半では,心理学実験の基本的な読み解き方を知っている前提で話を進めていく。よって,心理学の基礎的な知識を理解した上で履修することをおすすめする。
欠席回数が5回を超えた場合,受験は不可とする。
公欠は期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する。
公欠は本授業の欠席回数の上限である5回には含めてカウントするため,注意が必要。
成績評価の方法・基準 リアクションペーパー(30%),期末試験(70%)
テキスト
参考文献 文化進化論:ダーウィン進化論は文化を説明できるか,メスーディ,NTT出版,2016年,978-4757143302
文化がヒトを進化させた―人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉,ヘンリック,白楊者,2019年,978-4826902113
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問がある場合はリアクションペーパーに記入してもらい,後日解説する。また,相談事項がある場合はメールにて対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
健康科学部心理学科(専門基礎) 2018~2018 1・2・3・4 - - - - -
健康科学部心理学科(専門基礎) FHPS23013 2019~2022 1・2・3・4 - - - -