| 授業コード | 50027300 | 単位数 | 2 |
| 科目名 | 科学技術と現代社会 | クラス | |
| 履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
| 担当者 | 宮川 卓也 | 配当年次 | *下表参考 |
| 授業の題目 | 科学技術と現代社会 Science and Technology in Our Society |
| 学修の概要 | 現代社会で生起している問題の多くは、科学技術に由来・関連すると同時に、科学者・技術者だけでは解決できない、社会的な議論を土台に解決を図るべき問題でもある。現代社会に生きる市民として、私たちはそうした問題についての知識をもつだけでなく、自ら考え、様々な角度から検討できるリテラシーが求められている。本講義は、実際に社会的議論となっている科学技術に由来・関連する諸問題の具体的事例を取り上げ、受講生自身が関連文献を読み、考え、書くことを通じて、現代社会における科学技術のあり方や、科学技術との向き合い方について理解と思索を深めることを目的とする。 本講義は、担当教員による講義にくわえて、受講生の文献講読(隔週)と課題提出で構成される。受講生の主体的な学修と授業参加を要求する。受講生は隔週で課される読書課題(10ページ以内)や映像課題を読み・閲覧し、論評を書いて提出する。 本科目の履修前提科目は「科学技術社会論」(入門科目)である。 |
| 学修の到達目標 | 現代社会における科学技術の諸問題についてのリテラシーを高め、自身の考えや主張を自身の言葉で表現できるようになることを目標とする。 |
| 授業計画 | 第1回 | イントロダクション:現代社会における科学技術の役割やあり方、私たちとの関係はどのようなものか、科学技術が内包する問題とは何かなど、本講義の問題意識や目的、射程について説明する。 |
| 第2回 | 科学と環境汚染・破壊(1):水俣病 - 水俣病の根底にある現代社会の問題とは何か? | |
| 第3回 | 科学と環境汚染・破壊(2):PFAS - PFAS問題はどこで、どのように発生し、なぜ問題となっているのか? | |
| 第4回 | 科学と災害(1):水害 - 科学技術は災害をコントロールできるのか? | |
| 第5回 | 科学と災害(2):COVID-19 - 科学技術はパンデミックを「コントロール」できた(る)のか? | |
| 第6回 | 科学と法(1):科学捜査 - 科学技術は犯罪事件の解決や裁判においてどのような役割を果たし、どのような問題を抱えているのか? | |
| 第7回 | 科学と法(2):原発裁判 - 原発裁判にみられる科学技術の役割や性質とはどのようなものか? | |
| 第8回 | 科学と生命(1):安楽死 - 科学技術は人の死・いのちの問題、「自己決定権」にどう関わるべきか? | |
| 第9回 | 科学と生命(2):出生前診断 - 科学技術は人の生・いのちの価値に対してどのように干渉するのか? | |
| 第10回 | 核と社会(1):低線量被ばく -「フクシマ」という語が福島にもたらしたものは何だったのか? | |
| 第11回 | 核と社会(2):廃炉問題 - 日本の廃炉問題は何がなぜ「問題」なのか? | |
| 第12回 | 科学と軍事:デュアル・ユース - デュアルユースは科学研究、研究機関にどのような問題をもたらすのか? | |
| 第13回 | 情報・ヒト(1):AI時代 - AI時代の到来は社会に何をもたらす・もたらしているのか? | |
| 第14回 | 情報・ヒト(2):AIとエネルギー - 新しい情報技術は「エコ」なのか? | |
| 第15回 | まとめ:テクノサイエンスの時代を生きる |
| 授業外学習の課題 | 毎回の読書課題をしっかり読み、感想文を書いてくること 課題図書以外の参考文献を探したりドキュメンタリーを見たりするなど、関連情報に目を向けること |
| 履修上の注意事項 | 0) 大人の分別をもって授業に臨むこと 1) 前提科目「科学技術社会論」を履修していること 2) 積極的に議論に参加すること 3) 自身の考えを自身の言葉で表現するよう努めること 4)「レポート作成状の注意」(Moodle上で公開)を必ず読んだ上で感想文や期末課題に臨むこと 5) 文章の書き方がわからない場合、『ラーニング・ナビ』や学習支援センターをフル活用すること 6) 日ごろから科学技術や環境問題に関するニュースに関心を向けること 7) 公認欠席制度の配慮内容は以下の通りとする。 *公認欠席は欠席としてカウントしない。 *課題やレポートの提出締切日に公認欠席となる場合は、応相談。 |
| 成績評価の方法・基準 | 課題 文(14.3% x7)で評価する。特別の事情のないかぎり、遅れての提出は受け付けない。講義最終回までに一つでも未提出があれば、成績評価の対象としない。 |
| テキスト | 主には、塚原東吾ほか編著『よくわかる現代科学史・STS』(ミネルヴァ書房、2022)を用いるが、必ずしも購入せずともよい。 講義ごとに配布する(Moodle上にアップロードなど)。 |
| 参考文献 | ◎塚原東吾ほか編著『よくわかる現代科学史・STS』ミネルヴァ書房、2022年 池内了『科学の限界』ちくま新書、2012年 池内了『科学技術と現代』、2012年 石原理『生殖医療の衝撃』講談社現代新書、2016年 ウーリッヒ・ベック『リスク社会』二期出版、1988年 金森修『科学の危機』集英社新書、2015年 粥川準二『ゲノム編集と細胞政治の誕生』青土社、2018年 カール・ミッチャム編、岡本拓司監訳『科学・技術・倫理百科事典』丸善出版、 2011年 シーラ・ジャサノフ(渡辺千原・吉良貴之監訳)『法廷に立つ科学』勁草書房、2015年 筒井淳也ほか『社会学入門』有斐閣、2017年 ハリー・コリンズほか『民主主義が科学を必要とする理由』法政大学出版局、2022年 平川秀幸『科学は誰のものか』NHK出版、2010年 廣野善幸『サイエンティフィック・リテラシー』丸善出版、2013年 藤垣裕子『科学者の社会的責任』岩波科学ライブラリー、2018年 藤垣裕子ほか『科学技術と社会』東京大学出版会、2020年 藤垣裕子ほか『科学技術社会論とは何か』東京大学出版会、2020年 村上陽一郎『科学者とは何か』新潮選書、1994年 村上陽一郎『科学の現在を問う』講談社現代新書、2000年 村上陽一郎ほか『「専門家」とは誰か』晶文社、2022年 他多数。講義中に適宜紹介する。 |
| 主な関連科目 | 科学技術社会論、災害史、現代環境思想 |
| オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
木曜日2限(事前に必ずメールでアポをとること)。他の曜日・時間については応相談。 質問は随時受け付ける。 |
| 所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
| 知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
| 人間環境学部人間環境学科(発展科目) | FHES25114 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
| 人間環境学部人間環境学科(発展科目) | 51300 | 2024~2026 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |