| 授業コード | 30000500 | 単位数 | 2 |
| 科目名 | 日本法制史Ⅰ | クラス | |
| 履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
| 担当者 | 三阪 佳弘 | 配当年次 | *下表参考 |
| 授業の題目 | 歴史から学ぶ現代日本法の基礎 |
| 学修の概要 | 現在の日本法を支える基本的な理念や考え方は、概ね19世紀後半(具体的には明治維新以後)に、欧米社会から継受したもので、近代法原理あるいは近代市民法原理と呼ばれます。そのなかには、立憲主義、権力分立、司法権の独立、法の支配、罪刑法定主義、所有権の自由、契約の自由などがあり、個々の法制度の中で具体化されてきました。これらの考え方は、数世紀にわたって歴史的に形成され、尊重されてきたものです。そのプロセスを理解することは、現在の法制度を学ぶ上でも重要です。 この授業では現在でも基本法である憲法・刑法・民法の歴史を学ぶことを通して、以上の近代法原理・近代市民法原理の理解を深めます。 |
| 学修の到達目標 | 1.実定法学を支え・発展させる基礎法学の知識を身につけることができる。 2.近代市民法原理を歴史的流れの中で理解できる。 3.日本における近代市民法原理の受容と日本的特質(変容)を理解できる。 4.現代社会に対する複眼的な思考を身につけることができる。 |
| 授業計画 | 第1回 | 近代法と現代法:19世紀の法のあり方と20世紀=現代の法のあり方の違いとは? |
| 第2回 | 近代立憲主義と明治維新:立憲主義はなぜ重要なのか? | |
| 第3回 | 明治憲法と立憲主義:天皇主権と憲法による天皇大権の制約は両立するのか? | |
| 第4回 | 明治憲法と議会制 その1:「議会」を通じて人々の意思を政治に伝えることをなぜ重要なのか? | |
| 第5回 | 明治憲法と議会制 その2:「議院内閣制」的慣行はなぜ戦前に生まれたのか? | |
| 第6回 | 日本国憲法の制定:日本国憲法はGHQによって押しつけられたものなのか? | |
| 第7回 | 貴重書から見る日本における法の近代化:広島修道大学所蔵「明治法曹文庫」の貴重書を見る | |
| 第8回 | 近代刑法と罪刑法定主義理念:国家刑罰権を議会制定法によって縛ることはなぜ重要なのか? | |
| 第9回 | 明治初期刑法の制定:東アジアの伝統的な刑法は、なぜ国家刑罰権を制約できないのか? | |
| 第10回 | 1880年刑法(旧刑法)の制定:19世紀自由主義的な考えは、刑法の考え方にどのようなものにしたのか? | |
| 第11回 | 1907年刑法(現行刑法)の制定:現代に通じる20世紀の社会の変化は、刑法の考え方をどのようなものに変えたか? | |
| 第12回 | 「家」制度・戦後家族と戸籍制度:現在の戸籍が「夫婦と子」を単位としていることは、はたして適切なのか? | |
| 第13回 | 1898年民法(明治家族法)の成立:戦前の「家」はどのような点が問題だったのか? | |
| 第14回 | 日本国憲法第24条の制定:家族法における個人の尊厳と男女平等原理はどのようにして構想されたのか? | |
| 第15回 | 現行民法第4・5編の制定:戦後の民法改正には、どのような限界があったか? |
| 授業外学習の課題 | 法律学だけでなく、日本史や世界史の理解があると興味が湧くと思います。歴史書を読み、歴史に対する知識と感覚を養ってください。 授業前に講義資料を熟読し、授業終了後に、講義資料を読み直しながら講義内容を復習し、確認テスト(moodleで実施)を行ってください(受験しなければ、平常点を得られなくなりますので注意して下さい)。 以上を含めた講義前後の授業外学習は事前2時間、事後2時間を目安としています。 |
| 履修上の注意事項 | 講義の進行度合いに合わせて、授業の内容は変更する場合があります。注意してください。 当該回の講義資料は必ずmoodleで入手して授業に臨んでください。復習テストもmoodleを通じて行いますので、期限内に受験してください。 通常の欠席あるいは公欠の場合に関係なく、授業資料はmoodleを通じて入手できます。 |
| 成績評価の方法・基準 | 平常点(20点)と期末試験(80点)で評価します。 なお、平常点は、「授業外学習の課題」で記載した確認テスト(moodleで実施)への期限内での参加によって評価します。レジュメを読み返しながら、必ず期間内にこのテストで講義内容を復習して下さい。受験しなければ、平常点を得られなくなりますので注意して下さい。 |
| テキスト | テキストは使用せず、講義資料を配布します。 |
| 参考文献 | 川口由彦『日本近代法制史(第2版)』(新世社) 山中永之佑編『新・日本近代法論』(法律文化社) 山中永之佑監修『日本現代法史論-近代から現代へ-』(法律文化社) 伊藤孝夫『日本近代法史講義』(有斐閣)等 |
| 主な関連科目 | 日本法制史Ⅱ |
| オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業終了時に対応します。そのほか、説明に時間を要したりややこみいった質問・相談に対しては、研究室で随時対応します。この場合は事前にアポイントメントをとってください。メールでも対応します。 |
| 所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
| 知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
| 法学部法律学科(基本科目) | 31200 | 2024~2026 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |