| 授業コード | 10046204 | 単位数 | 2 |
| 科目名 | 専門演習Ⅱ | クラス | 04 |
| 履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
| 担当者 | NGUYEN Duc Lap | 配当年次 | *下表参考 |
| 授業の題目 | ファイナンス基礎(Basic Finance) |
| 学修の概要 | 本専門演習は、ファイナンスの基本理論を体系的に理解し、将来の経済的・投資的な意思決定に応用できる力を養うことを目的とする。資産運用や資産配分に関する判断は、感覚や経験ではなく、貨幣の時間的価値、リスクとリターンの関係、資産間の相互関係といった理論に基づいて行われる必要がある。 前半では、貨幣の時間的価値(Time Value of Money)を中心に、単利・複利、将来価値(Future Value)、現在価値(Present Value)の概念を学ぶ。住宅ローンや積立預金、年金計算などの身近な事例を通じて、時間と金利が資産価値の評価に与える影響を理解する。 中盤では、リターンの概念とリスクの定量化について学び、分散・標準偏差、共分散や相関係数を用いて、リスクとリターンの関係を理論的に整理する。 後半では、ポートフォリオ理論を取り上げ、分散効果や効率的フロンティアの考え方を学ぶ。実践的なケースを通じて、ファイナンス理論に基づく合理的な資産配分の考え方を理解する。 授業ではExcelを用いた演習を行い、計算結果だけでなく、分析の前提や計算過程、理論と数値の関係を可視化することを重視する。Excelは単なる計算ツールではなく、ファイナンス的思考を整理するための道具として活用し、将来的なデータ分析への基礎的な思考力を養う。 |
| 学修の到達目標 | 本授業を修了した学生は、以下の能力を身につけることを目標とする。 •貨幣の時間的価値を理解し、現在価値および将来価値を用いて資産評価ができるようになる。 •住宅ローン、積立預金、年金などの具体的事例を、数値に基づいて比較・説明できるようになる。 •リターンとリスクの概念を理解し、不確実性を定量的に捉えられるようになる。 •共分散や相関を用いて、資産間の関係性を説明できるようになる。 •ポートフォリオ理論および効率的フロンティアの考え方を理解し、合理的な資産配分について考察できるようになる。 •Excelを用いて分析過程を整理し、自らの判断を根拠とともに説明できるようになる。 |
| 授業計画 | 第1回 | 資産価値の評価におけるファイナンスの役割を理解し、本授業で扱う内容の全体構成を把握できるようになる。 |
| 第2回 | 貨幣の時間的価値の基本概念を理解し、現在と将来のお金を比較する視点を身につけるようになる。 | |
| 第3回 | 単利と複利の仕組みを区別し、将来価値(FV)の意味を適切に捉えられるようになる。 | |
| 第4回 | 現在価値(PV)と割引の考え方を理解し、将来キャッシュフローを現在の価値で評価できるようになる。 | |
| 第5回 | 貨幣の時間的価値の応用①:住宅ローンを例に、金利・期間・返済方法が現在価値・将来価値に与える影響を考察できるようになる。 | |
| 第6回 | 貨幣の時間的価値の応用⓶: 積立預金を題材に、複利効果と長期積立が資産形成に与える影響を分析できるようになる。 |
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| 第7回 | 貨幣の時間的価値の応用③:年金計算の考え方を理解し、将来価値を用いて長期的な資産形成をライフサイクルの視点から捉えられるようになる。 | |
| 第8回 | 投資成果を評価するためのリターンの概念を理解し、代表的な指標の意味を読み取れるようになる。 | |
| 第9回 | 分散・標準偏差を用いたリスクの定量的な捉え方を理解し、リスクとリターンの関係を説明できるようになる。 | |
| 第10回 | 共分散および相関係数の意味を理解し、資産間の関係性を整理して捉えられるようになる。 | |
| 第11回 | 分散投資の考え方を理解し、ポートフォリオ理論がリスク低減に果たす役割を説明できるようになる。 | |
| 第12回 | 効率的フロンティアの概念を通じて、ポートフォリオのリスクとリターンの関係を体系的に理解できるようになる。 | |
| 第13回 | ポートフォリオのリスク・リターンと効率的フロンティアの演習:Excelを用いて、資産配分を変えた場合の変化と効率的・非効率的フロンティアを理論的視点から整理できるようになる。 | |
| 第14回 | 実践ケースによる資産形成分析:具体的なケースを用いて、理論に基づく分散投資の判断を行えるようになる。 | |
| 第15回 | 総括と応用:本授業で学んだ理論を統合し、資産価値の評価をファイナンスの視点から総合的に捉えられるようになる。 |
| 授業外学習の課題 | 授業外学習として、予習・復習および演習問題への取り組みに、毎週4時間程度を目安に学習時間を確保することが求められる。演習では、計算結果だけでなく、どのような前提や仮定のもとで分析を行っているのかを意識しながら取り組むことが重要である。 |
| 履修上の注意事項 | 授業では演習および質疑応答を重視するため、積極的に参加する姿勢が求められる。課題やレポート、小テストの提出期限は厳守すること。 公認欠席となる場合は、単位認定に不利とならないよう配慮するため、事前に必ず相談すること。 |
| 成績評価の方法・基準 | 定期試験は実施せず、レポート課題や報告(40%)、授業への取り組み(40%)、小テスト(20%)によって総合的評価する。 |
| テキスト | テキストは使用しない。必要に応じ、資料を配布する。 |
| 参考文献 | 手嶋宣之 (著) (2011) 『基本から本格的に学ぶ人のためのファイナンス入門』ダイヤモンド社 キース・カットバートソン (著), ダーク・ニッチェ (著), 吉野 直行 (監修, 翻訳), (2013) 『ファイナンスの基礎理論―株式・債券・外国為替』 |
| 主な関連科目 | 金融システム論、金融政策論、金融演習、証券投資論 |
| オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業前後および授業中の質問は随時受け付ける。メールでの質問にも対応する。課題や小テストについては、原則として翌週に総合的なフィードバックを行う。 |
| 所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
| 知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
| 商学部商学科(F群) | 11400 | 2024~2026 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |