授業コード 10042700 単位数 2
科目名 B2群特殊講義a(金融演習B) クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 NGUYEN Duc Lap 配当年次 *下表参考

授業の題目 金融演習 B Seminar on Finance B
学修の概要 本授業は、金融演習Aで学んだファイナンスの基礎概念を踏まえ、金融市場を取り巻くマクロ経済環境や不確実性のもとで、理論とデータに基づき自ら判断する力を養うことを目的とする演習科目である。
外国為替市場、インフレーション・デフレーション、金融政策といったマクロ金融のテーマを中心に、理論的枠組みの理解と統計データ・市場データを読み取る力を身につける。授業では、教員による解説に加え、学生自身が資料やデータを収集し、その結果を解釈し判断するプロセスを重視する。
後半では、不確実な金融市場におけるリスク管理と意思決定の具体例としてオプション取引を取り上げ、市場変動への対応を考察する。これにより、理論やデータが市場実践にどのようにつながるのかを理解し、金融市場を多面的に捉える力を身につけることを目指す。
学修の到達目標 本授業を通じて、学生は以下の能力を身につけることを目標とする。
金融市場の基本構造とマクロ経済との関係を理解し、その内容を説明できるようになる。
外国為替レート、物価変動、金融政策に関するデータを自ら収集・整理し、変動要因を考察できるようになる。
不確実性の高い市場環境において、複数の情報を踏まえた判断を行い、その根拠を論理的に説明できるようになる。
オプション取引の基本概念を理解し、リスク管理の視点から取引戦略を考えられるようになる。
授業計画 第1回 貨幣の役割と進化:貨幣の基本機能と歴史的な進化を整理し、現代経済における貨幣やデジタル通貨の役割を説明できるようになる。
第2回 外国為替市場の基礎:外国為替市場の仕組みと特徴を理解し、為替レートの基本的な概念を説明できるようになる。
第3回 為替レートの変動と経済への影響:円高・円安の概念を整理し、為替変動が日本経済や企業活動に与える影響を説明できるようになる。
第4回 データで見る外国為替市場:実際の為替データを用いて、為替レートの変動傾向を分析し、経済への影響を考察できるようになる。
第5回 為替レートの決定理論Ⅰ:購買力平価説(PPP)を中心に、物価と為替レートの関係を理解し、理論の意味と限界を説明できるようになる。
第6回 為替レートの決定理論Ⅱ:国際収支の視点から為替レートの決定要因を理解し、経常収支や資本移動との関係を説明できるようになる。
第7回 為替レートの決定理論Ⅲ:金利平価説や投機的アプローチを取り上げ、短期的な為替変動の考え方を説明できるようになる。
第8回 インフレーションの経済的効果:インフレーションの要因と経済への影響を整理し、金融政策との関係を考察できるようになる。
第9回 デフレーションの経済的効果:デフレーションの要因と影響を理解し、景気循環との関係を説明できるようになる。
第10回 金融政策の基本:金融政策の目的と手法を理解し、中央銀行の役割を説明できるようになる。
第11回 金融政策の効果と限界:過去の金融政策の事例をもとに、その効果と課題を分析し、政策判断の難しさを考察できるようになる。
第12回 オプション取引の基礎と市場:オプション取引の基本概念と市場の仕組みを理解し、取引の流れを説明できるようになる。
第13回 オプション価格の決定要因:原資産価格、行使価格、ボラティリティ、満期、金利といった要因がオプション価格に与える影響を説明できるようになる。
第14回 オプションの基本戦略:コール・プットの基本戦略やヘッジの考え方を理解し、リスク管理の視点から戦略を考えられるようになる。
第15回 オプション戦略の応用と総括:複数のオプションを組み合わせた戦略を検討し、リスクを考慮した取引判断を行い、その根拠を説明できるようになる。
授業外学習の課題 授業外学習では、講義内容に関連する資料や統計データを自ら収集し、分析・考察を行うことが求められる。予習・復習および演習への取り組みとして、毎週4時間程度を目安に学習時間を確保すること。
履修上の注意事項 授業では、学生自身の調査・発言・議論への参加を重視する。教員からの問いかけには積極的に答えること。レポートや課題の提出期限は厳守すること。公認欠席となる場合は、代替措置を講じるため、事前に必ず相談すること。
成績評価の方法・基準 成績は、授業への取り組みおよび参加度を40%、レポート・課題・小テストを60%として、総合的に評価する。
テキスト 必要な資料はプリントして配布します。
参考文献 岡村 秀夫 (著), 田中 敦 (著), 野間 敏克 (著), 播磨谷 浩三 (著), 藤原 賢哉 (著) (2017) 『金融の仕組みと働き』有斐閣
吉野 直行 (著), 山上 秀文 (著) (2017) 『金融経済 第3版 ― 実際と理論』慶應義塾大学出版会
主な関連科目 金融演習Ⅰ、金融システム論、金融政策論、金融資格Ⅰ・Ⅱ。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
•授業前後および授業中の質問は随時歓迎します
•メールでの質問も受け付けます
•必要に応じて研究室訪問の時間を調整します(事前連絡必須)
•課題・小テストのフィードバックは、原則として翌週に総合的に行います

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(B2群) 11200 2024~2026 2・3・4 -