授業コード 10042500 単位数 2
科目名 B2群特殊講義a(金融演習A) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 NGUYEN Duc Lap 配当年次 *下表参考

授業の題目 金融演習 A (Seminar on Finance A)
学修の概要 本授業は、ファイナンスの基本概念を理解し、Excelを用いた演習を通じて金融に関する意思決定能力を養うことを目的とする演習科目である。
利息計算、貨幣の時間価値、リスクとリターン、企業価値評価、ポートフォリオ理論といったファイナンスの主要概念について、理論と数値データを結びつけながら段階的に学ぶ。数式の厳密な展開よりも、計算過程と結果の意味を理解し、判断につなげる思考過程を重視する。
また、Excelを用いてデータを整理・分析する経験を通じて、分析の構造を把握し、将来的にプログラミングによるデータ分析へと発展させるための基礎的思考力を身につけることを目指す。
学修の到達目標 本授業を通じて、学生はファイナンスの基本概念である貨幣の時間価値、リスク、リターンを理解し、それらを説明できるようになることを目標とする。
また、Excelを用いて金融データを収集・整理・分析し、その結果をもとに投資や資金計画に関する判断を論理的に行えるようになることを目指す。
授業計画 第1回 ビジネスとファイナンスの基礎:ファイナンスが企業経営や個人の意思決定において果たす役割を理解する。ファイナンスの基本的な考え方を整理し、日常的な経済活動と金融の関係を説明できるようになる。
第2回 利息の計算とその意味:単利および複利の仕組みを理解し、利息計算を行う。利息の違いが資産形成や借入条件に与える影響を数値で説明できるようになる。
第3回 貨幣の時間価値:現在価値と将来価値の考え方を理解する。金利や時間が資金の価値に与える影響を説明し、割引の必要性を理解できるようになる。(オンデマンド授業:講義を録画した動画を一定期間中にGoogle Classroomに掲載する。)
第4回 貨幣の時間価値の応用(資産形成):貨幣の時間価値を資産形成に応用する。Excelを用いて将来の資産額を試算し、長期的な資金計画を立てられるようになる。
第5回 貨幣の時間価値の応用(住宅ローン):住宅ローンを題材に、返済計画と金利の関係を分析する。金利条件の違いが返済総額に与える影響を説明できるようになる。
第6回 企業価値評価の基礎:企業価値評価の基本的な考え方を学ぶ。割引キャッシュフローの概念を理解し、企業価値を評価する際の視点を説明できるようになる。
第7回 設備投資の意思決定:正味現在価値および内部収益率を用いた投資判断を学ぶ。複数の投資案を比較し、どの案を選択すべきかを論理的に説明できるようになる。
第8回 金融データの収集と整理:株価データを収集し、Excelで整理する方法を学ぶ。分析に必要なデータを適切な形に整え、次回以降の分析に活用できるようになる。
第9回 リターンの概念と計算:投資成果を評価するための複数のリターンの概念とその利用方法について学ぶ。リターンの概念や計算方法の違いが、投資成果の評価や判断に与える影響を理解する。
第10回 リスクの概念と測定:リスクの考え方とその定量化方法を学ぶ。分散や標準偏差を用いてリスクを測定し、数値として説明できるようになる。
第11回 ポートフォリオのリスクとリターン:複数資産を組み合わせた場合のリスクとリターンを分析する。分散投資の効果を理解し、単一資産との違いを説明できるようになる。
第12回 共分散と相関係数:共分散および相関係数の意味を理解する。資産間の関係性がポートフォリオ全体のリスクに与える影響を説明できるようになる。
第13回 効率的フロンティアの考え方:効率的フロンティアおよび資本市場線の概念を学ぶ。リスクとリターンの関係を踏まえた最適な投資の考え方を説明できるようになる。
第14回 最適ポートフォリオの構築:Excelを用いて効率的フロンティアを構築する。数値データに基づき、条件に応じた最適なポートフォリオを設計できるようになる。
第15回 総合演習とまとめ:これまでに学んだファイナンスの基本概念と分析手法を総合的に活用し、自身の投資ポートフォリオを構築する。リターンとリスクを踏まえた投資判断を行い、その選択理由を数値に基づいて論理的に説明できるようになる。
授業外学習の課題 授業外学習として、予習・復習および演習問題への取り組みに、毎週4時間程度を目安に学習時間を確保することが求められる。演習では、計算結果だけでなく、どのような前提や仮定のもとで分析を行っているのかを意識しながら取り組むことが重要である。
履修上の注意事項 授業では演習および質疑応答を重視するため、積極的に参加する姿勢が求められる。課題やレポート、小テストの提出期限は厳守すること。公認欠席となる場合は、単位認定に不利とならないよう配慮するため、事前に必ず相談すること。
成績評価の方法・基準 成績は、授業への取り組み状況および参加度を40%、小テスト、レポート、課題を60%として、総合的に評価する。
テキスト 必要な資料はプリントして配布する。
参考文献 手嶋宣之 (著) (2011) 『基本から本格的に学ぶ人のためのファイナンス入門』ダイヤモンド社
キース・カットバートソン (著), ダーク・ニッチェ (著), 吉野 直行 (監修, 翻訳), (2013) 『ファイナンスの基礎理論―株式・債券・外国為替』
主な関連科目 金融演習Ⅱ、金融システム論、金融政策論、金融資格Ⅰ・Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業前後および授業中の質問は随時受け付ける。メールでの質問にも対応する。課題や小テストについては、原則として翌週に総合的なフィードバックを行う。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(B2群) 11200 2024~2026 2・3・4 -