授業コード | 94105100 | 単位数 | 2 |
科目名 | 国際貿易研究Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 新宅 公志 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 貿易モデルのシミュレーション: simulation of international trade model |
学修の概要 | 経済学では理論モデルの考え方(理論仮説)がどれだけ現実のデータを説明できるか沢山の実証分析が蓄積されてきました。これに対して、理論モデルの考え方ではなく、理論モデルそれ自体をシミュレーションするとどれだけ現実のデータを説明できるかという実証分析もあります。これらはComputable General Equilibrium Model(CGE model:計算可能一般均衡モデル、応用一般均衡モデル)とよばれる分野です。 本講義では、国際貿易に関する基本的なCGEがどれだけの説明力があるかを学ぶのが目的です。 前半パートではCGE自体の基礎を学びます。モデルの説明力をシミュレーションで捉えるには、モデルの理解だけでなく、データの理解、モデルのパラメータの設定(カリブレーション)、プログラミングによる数値計算が必要となります。数値計算(プログラミング)はPythonで行いますが、前提知識は必要としません。適宜解説します。後半では、CGEの枠組みをどう基本的な貿易モデルにどう適用するかを学びます。貿易モデルとしては古典的な比較優位仮説を説明する Heckscher–Ohlin modelと水平的産業内貿易を説明するKrugman modelを扱います。 |
学修の到達目標 | 貿易モデルのデータの説明力を自分で計算することで確かめられるようにする。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス / Phython.1:概要と基本操作 |
第2回 | Phython.2:変数の操作と関数の操作 | |
第3回 | Phython.3:制御文 | |
第4回 | Phython.4:非線形連立方程式を解く | |
第5回 | 簡単な応用一般均衡モデル | |
第6回 | 仮想的なパラメータでシミュレーション | |
第7回 | 社会会計表の作成 | |
第8回 | カリブレーション | |
第9回 | カリブレーションに基づきシミュレーション | |
第10回 | Heckscher–Ohlin model.1:小国モデルの考え方 | |
第11回 | Heckscher–Ohlin model.2:2国モデルの考え方 | |
第12回 | Heckscher–Ohlin model.3:シミュレーション | |
第13回 | Krugman model.1:小国モデルの考え方 | |
第14回 | Krugman model.2:2国モデルの考え方 | |
第15回 | Krugman model.3:シミュレーション / まとめ |
授業外学習の課題 | 本科目に関わる学部レベルの知識で理解が不十分な部分が適宜復習して下さい。 各回の前後に2時間程度を目安に予習、復習をして下さい。 |
履修上の注意事項 | (1) 公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 (2)欠席する場合は、事前に連絡して下さい。議論することでより理解が深まるので、積極的に議論に参加して下さい。。 (3)学部レベルの初歩的なミクロ経済学の知識を用います。 |
成績評価の方法・基準 | 授業の参加態度や発表等で総合的に評価します。 |
テキスト | 各テーマごとに読むべきテキストや論文を紹介します。 |
参考文献 | ・細江宣裕, 我澤賢之, 橋本日出男「テキストブック 応用一般均衡モデリング 第2版: プログラムからシミュレーションまで」2015年、東京大学出版会 |
主な関連科目 | ミクロ経済学研究I・II |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義の前後に質問等を受け付けます。それ以外の時間でも質問等を受け付けますが、その場合は事前にE-mailなどで予約して下さい。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
経済科学研究科M現代経済システム専攻(C群) | - | 2021~2021 | 1・2 | - | - | - | - | - |
経済科学研究科M現代経済システム専攻(C群) | - | 2022~2023 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | - | - |
経済科学研究科M現代経済システム専攻(C群) | 41500 | 2024~2025 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | - | - |