授業コード | 93211600 | 単位数 | 2 |
科目名 | 政治・行政研究演習Ⅳ(事例研究) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 船津 靖 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 価値とジャーナリズム Values and Journalism |
学修の概要 | 基本的な対立軸である保守主義とリベラリズムという価値意識を手掛かりに、ジャーナリズムの理念や実態を研究する。英語の文献も使用する。政治・経済・社会・科学・環境などの分野から、学生が教員の指導を受けながら選択する。対象が国内の場合は国際比較を交える。学生が調査・研究、発表し、演習論文にまとめる。 社会学的研究、著名ジャーナリストやメディア経営者、各界の指導的人物らの伝記的研究、ルポルタージュを主体とする論文も認める。論文の作成過程や教員の守備範囲については欧米地域研究など他のシラバスも参照のこと。基本的なプロセスは変わらない。 【実務経験】 共同通信社の地方3支局で警察、裁判所、県庁、知事選・国政選挙などを取材後、外信部、モスクワ特派員、エルサレム支局長、ロンドン特派員、ニューヨーク支局長。東京本社では国際経済や科学・文化・運動を含む重要ニュース全般の速報・編集管理や企画・論説も手掛けた。近著に『聖書の同盟 アメリカはなぜユダヤ国家を支援するのか』(河出書房新社)授業に関連する経験を適宜伝える |
学修の到達目標 | 政治思想とジャーナリズムにおける基本的なイデオロギーや党派性を理解できるようになる。保守とリベラリズムと保守主義の価値意識の違いがさまざまな分野で対立の基本的な枠組みになっていることが理解できるようになる。選択した分野では専門的な知識が身に着けられるようになる。英文の記事・論文・資料を読み分析できるようになる。論理的で具体性に富み、実証的で隙のない文章、説得力のある日本語が書けるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 価値意識:保守主義とリベラリズム ジャーナリズムの主要な対立軸である保守とリベラルを理解できるようになる。 |
第2回 | 日本国憲法:前文と9条 親米保守が重視する憲法前文と反米親ソ親中派が重視した9条の矛盾を理解し、9条を素材に保守とリベラルの建前と実態が理解できるようになる。 |
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第3回 | 聴取:研究関心 前2回の講義を理解した上で演習論文作成に向けた自分の関心を明確に述べることができるようになる。 |
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第4回 | 知識:コアテキスト 演習論文の背景知識として必要な参照文献を選択できるようになる。 |
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第5回 | 対象・収集:テーマと文献資料 演習論文の仮見出しを決め、先行研究や独自資料のリストを作成できるようになる。 |
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第6回 | 目次・序文:構成と着手 章・節・小見出を明示した詳細な仮目次と論文の動機、意義、要約からなる序文を書けるようになる。 |
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第7回 | 執筆:本文草稿 それまでに部分的に着手してきた演習論文本文の執筆を本格化させることができる。 |
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第8回 | 教員の事例研究:与野党の外交政策 日本の与野党の外交政策に関する教員の事例研究を参考にできるようになる。 |
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第9回 | 整理:削除と補足 本文草稿のうち削除する部分、補足が必要な部分を判断できるようになる。 |
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第10回 | 脱稿:本文草稿 演習論文の草稿を一通り書き上げることができる。 |
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第11回 | 推敲:繰り返し 脱稿した草稿を繰り返し読み返し、構成や表現の改良を続けることができる。 |
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第12回 | 点検:事実関係と註・参照文献 固有名詞、数字、誤字脱字の校閲ができ、本文と註の整合性を取れるようになる。 |
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第13回 | 結語:おわりに 執筆の感想、協力者への謝意、今後の課題などからなる結語の草稿を書くことができる。 |
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第14回 | 発表:演習論文草稿 論文の草稿をもとにPPTなども使用して簡潔、明快、印象的な発表ができるようになる。 |
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第15回 | 批評:改善点 教員からの批評を受け、意見交換し、演習論文の最終完成に向けた方針を確認できるようになる。 |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度)Moodle掲載の資料学修と演習論文作成、授業準備。 事後学修(2時間程度)授業の復習と演習論文作成 日本の新聞(デジタル版含む)少なくとも一つに毎日目を通すこと。英語圏の新聞やニュース・サイトにも目配りする。発表する際はキーワード、年表、要約や引用、地図などからなる資料を作成し、発表前日までに教員に送る。 |
履修上の注意事項 | 履修希望者はできるだけ早めにメール(funatsu@shudo-u.ac.jp)で連絡を。 事実確認と添削を重視する。異論への目配りを怠らない。通説に批判的な論文を作成する場合は、通説の十分な学習・理解を前提とする。Wikipediaの使用は英語を中心に認める。一定量の書籍、専門書、信頼度の高い雑誌論文を使用することが望ましい。生成AIを参考にしてよいが、使用状況について報告を求めることがある。綿密な註を引用に付記することが重要。盗用の疑いについては厳格に問いただす。 公認欠席は欠席として扱うが、単位認定資格や演習論文提出条件、授業資料入手などで不利益を生じないように代替措置を講じるなど配慮する。 |
成績評価の方法・基準 | 授業での報告内容や授業への貢献などに約20%、演習論文の出来栄え約80%。 |
テキスト | Moodleに掲載する資料。(新潮選書)。NHKのニュース・防災アプリ(無料)を共通の情報インフラとする。 |
参考文献 | 履修者の関心、必要に応じ適宜、紹介する。 |
主な関連科目 | 比較政治研究Ⅳ(比較ジャーナリズム論) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問は歓迎。相談にも進路・就活含めできるだけ対応する。学期中の課題等の評価はMoodleで個別にも対応。期末レポートへの批評は個別の問い合わせにも面談やメールなどで対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学研究科M国際政治学専攻 | 31500 | 2024~2025 | 1・2 | ○ | - | ○ | ○ | - |