授業コード | 93210900 | 単位数 | 2 |
科目名 | 政治・行政研究Ⅳ(ジャーナリズム論) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 船津 靖 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 国際ジャーナリズムの新領域 Emerging Areas of Global Journalism |
学修の概要 | 学部の国際ジャーナリズム論では超大国アメリカの政治外交報道がどうしても大半を占める。この授業ではそれ以外の分野の研究を視野に入れる。地域では例えばイギリスなどヨーロッパ地域。分野では伝統的な政治外交よりも経済・環境・ジェンダー・科学技術・生成AI・宇宙・考古学・文化など。 テキストや参照文献を手掛かりに、院生・学生が自分で選んだニュース記事や資料を読んで発表し、教員が補足、指導する。記事や資料の選択は院生・学生の関心を聞き取って決める。 日本語と英語の記事、資料のほか論文、書籍などが対象。日本の問題をテーマとする場合は国際比較の視点を取り入れる。 授業に関連する大きな事件が起きた場合は取り上げる。以下の授業計画は網羅的な例示で、受講者の関心やニーズに合わせ柔軟に対応する。実際の授業は、個別の学生ごとに絞り込んだ内容になる。近年は開講するとき院生・学生は1-3人程度。学生の自由裁量が大きい。 アメリカ以外の国が中心なら政治外交分野を選ぶことを妨げない。政治外交以外の分野を選べばアメリカを取り上げることを妨げない。 【実務経験】 共同通信記者として国内で事件・事故などの司法取材、県政や国政選挙を取材後、モスクワ、エルサレム、ロンドンの特派員、ニュースセンター総合関門、ニューヨーク支局長、国際局幹部、編集・論説委員など報道の実務に携わってきた。近著に『聖書の同盟 アメリカはなぜユダヤ国家を支援するのか』(河出書房新社)授業に関連する経験を適宜伝える。 |
学修の到達目標 | 自分が選択した地域や分野について専門的な知識を得られるようになる。英語の記事や論文が読めるようになる。具体的で説得力のある文章が書けるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス①:ヨーロッパの現在 英国、西欧、北欧、南欧、中東欧、地中海世界などに現在に概括的な理解ができるようになる |
第2回 | ガイダンス②:経済・環境・科学の諸問題 産業・貿易・金融、気候変動、AI・宇宙などの諸問題について基礎知識がえられるようになる |
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第3回 | イギリスの報道:BBC、主要紙 イギリスだけでなくヨーロッパ各地で視聴されるBBC放送や英国の主要紙の特徴を指摘できるようになる |
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第4回 | 欧州連合:ヨーロッパ統一と反動 欧州統合の動きと軋轢の基本構造を理解できるようになる |
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第5回 | 連合王国:英連邦と欧州連合 Brexit(英のEU離脱)をもたらした英愛国主義と欧州の普遍主義の軋轢を理解できるようになる |
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第6回 | 仏独関係:欧州連合の中軸 2度の世界大戦で戦った現在の政治大国フランスと経済大国ドイツの共通利益と利害の違いが理解できるようになる |
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第7回 | EU加盟国:個別研究 興味のあるEU加盟国を1つ選び概括的な知識をえられるようになる |
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第8回 | 中間まとめ:テーマ選択 研究対象の国を決定できるようになる |
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第9回 | 経済の諸問題:域内・域外 選択した国を含むEU諸国や英国の経済におえる諸問題、日米中露など域外との経済関係について基礎的な理解ができるようになる |
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第10回 | 環境の諸問題:気候変動と環境汚染 地球温暖化、核兵器・原発の環境、対策について基礎的な理解ができるようになる |
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第11回 | 社会の諸問題:移民、ジェンダー 民族・性差別の背景、欧州の伝統的なリベラリズムと極右ポピュリズムについて要点を指摘できるようになる |
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第12回 | 科学の最前線:ESAとCERN 欧州宇宙機関(ESA)と欧州原子核研究機構(CERN)の研究最前線と日米の協力の概略を理解できるようになる |
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第13回 | 欧州の対外関係①:アメリカと中国 自分に関心のある国、分野を中心にトランプ米政権との関係の諸課題を理解できるようになる |
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第14回 | 欧州の対外関係②:日本 自分に関心のある国、分野を中心に日欧関係の諸課題を理解できるようになる |
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第15回 | 最終まとめ:小論と発展 期末レポート作成への作業を確認でき、今後の勉強・研究の優先順位を自覚することができる。 |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度)日本語の基本書、専門書の該当箇所を事前に読んできてください。 事後学修(2時間程度)授業の論点を整理し必要事項を追加で調べ、期末レポートの一部を書き溜めてください。英語を復習してください。 発表を担当とする授業ではキーワード、年表、要約や引用などからなる発表資料を作成し教員に送ってください。 |
履修上の注意事項 | 履修する場合はできるだけ早く船津に連絡してください。funatsu@shudo-u.ac.jp 授業時間帯は暫定。変更する可能性があります。教員との連絡を密にしてください。 毎回の授業の準備や期末レポート作成で生成AIを使用することを妨げませんが、使用状況や盗用の疑いについては問いただすことがあります。引用を明示し註を付してください。 公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件や資料入手などで学生の不利益にならないよう代替措置を講じます。 |
成績評価の方法・基準 | 授業50%、は期末レポート50%。 |
テキスト | NHKのウェブニュース、https://www3.nhk.or.jp/news/(無料)や日本経済新聞をはじめとする全国紙、中国新聞、各国主要メディア(New York Times, Guardian, BBC,CNN, Financial Times)の電子版などが基礎的情報インフラ。 |
参考文献 | 学生の関心に応じ、適宜紹介します。 |
主な関連科目 | 比較政治研究演習Ⅳ(事例研究) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問や相談はメールfunatsu@shudo-u.ac.jpや個人面談でも。学期中の評価は授業中やMoodleで個別にも対応します。期末レポートへの批評は個別の問い合わせにも面談やメールなどで対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学研究科M国際政治学専攻 | 31500 | 2024~2025 | 1・2 | ○ | - | ○ | ○ | - |