授業コード 91114100 単位数 2
科目名 アジア経済論研究Ⅰ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 NGUYEN Duc Lap 配当年次 *下表参考

授業の題目 グローバル化におけるアジア経済の動向と役割
学修の概要 アジアは世界経済の主要なプレーヤーであり、その経済的な動向が世界全体に影響を及ぼしています。この講義では、アジア経済の特徴や動向をアジア地域内およびグローバルな視点から把握し、アジアが直面する社会経済の課題への理解を深めます。また、アジア地域協力の促進やグローバルな競争力の向上が世界経済に与える影響についても考察します。
学修の到達目標 本講義の目標はアジア経済の発展に関する理解を深めつつ、地域全体の経済的な相互依存関係や独自性の理解ができるようになります。
授業計画 第1回 アジア地域の経済的な特徴と歴史的背景(アジアの成長とその過程を理解できるようになります。)
第2回 工業化政策と経済発展(経済規模と工業化のメカニズム及びアジアの工業化経験を理解できるようになります。)
第3回 東アジアの奇跡と開発主義体制(経済成長における国家の役割や東アジア成長モデルの限界を分析できるようになります。)
第4回 東アジアの奇跡とアジア通貨危機(アジアの成長神話の崩壊や成長の課題を評価し、構造的脆弱性を理解できるようになります。)
第5回 経済格差と所得格差(各国の経済格差や所得格差の拡大要因を分析し、現状を理解できるようになります。)
第6回 構造改革とグローバル化の進展(雁行形態の発展の終焉や新たな競争時代の特徴を理解できるようになります。)
第7回 国際的生産ネットワークの展開と産業集積の形成(開発戦略や経済統合の影響を分析し、先進国との関係を理解できるようになります。)
第8回 東アジアの金融システム(アジアの金融制度の多様性と共通点を理解し、比較分析できるようになります。)
第9回 NIEsの経済発展(NIEsの経済発展を支えた国内外の要因を分析し、発展の背景を理解できるようになります。)
第10回 アジア地域統合と多様性(ASEAN結成の背景や変容及びアジアの地域統合の特徴を理解できるようになります。)
第11回 ASEANの市場統合の現状(ASEAN市場統合の進展やその課題について理解できるようになります。)
第12回 ASEANの二層構造(ASEAN内部の分断やCLMV諸国の開発課題を分析し、理解できるようになります。)
第13回 中国式の市場経済化への道(計画経済の崩壊や社会主義市場経済論の登場及び中国の経済改革を理解できるようになります。)
第14回 中国経済発展モデル(シルクロード経済圏の構想や中国モデルの発展を理解し、分析できるようになります。)
第15回 グローバル時代の地域経済協力(リージョナリズムやグローバリズムの影響を分析し、東アジアの経済協力の重要性を理解できるようになります。)
授業外学習の課題 受講者が選んだテーマについての文献や資料を収集し、熟読することが前提となり、事前の準備が必要です。報告と議論では、これらの資料を活かしてテーマにアプローチするための考察や分析も求められるので、毎週の予習・復習には少なくとも3~4時間を目安として取ってください。
履修上の注意事項 授業全体を通して、自ら問題提起を行い、グループ討論には積極的に参加する姿勢を持ちましょう。
公認欠席は欠席として扱いますが、論文の最終判定には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準 報告(30%)、レポート(40%)、授業への取り組み(30%)によって総合的に評価します。
テキスト 必要な資料は配布します。
参考文献 1. 坂田 幹男、内山 怜和(2016)『アジア経済の変貌とグローバル化』晃洋書房
2. 三重野文晴、深川由起子(2017)『現代東アジア経済論』ミネルヴァ書房
3. 池部 亮、藤江 秀樹(2016)『分業するアジア―深化するASEAN・中国の分業構造』日本貿易振興機構
主な関連科目 金融システム論研究等
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業前後や授業中の質問は歓迎する。また、メールにて質問を受け付けます。
レポート課題や報告に関する質問は個別に対応しますので、事前に連絡してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学研究科M商学専攻 2021~2024 1・2 - - - - -