授業コード | 90715300 | 単位数 | 4 |
科目名 | 金融経済分析特殊研究 | クラス | |
履修期 | 年間授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 劉 亜静 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 金融経済ー理論と実際(上級版) Monetary Economics - Theory and Practice (Advanced Level) |
学修の概要 | 本コースは、金融経済学の理論と実務に関する上級的な知識を深めることを目的としています。マクロ経済学的視点と金融市場の構造的理解を組み合わせ、現実の金融政策や市場動向にどのように適用されるかを探ります。また、最新の研究成果を反映し、理論的アプローチと実務的な視点を統合的に学びます。 |
学修の到達目標 | ・金融経済学の主要な理論を理解し、それらが実際の金融市場や政策にどのように影響を与えるかを分析する能力を養う。 ・中央銀行の政策、金融市場、そして国際金融の実務に関する深い洞察を得る。 ・複雑な金融問題を解決するために理論的ツールを活用し、政策提言を行う能力を高める。 ・経済データを使用して金融理論の有効性を検証する。 |
授業計画 | 第1回 | 第1回: コースのイントロダクションと金融経済学の重要性: 「コースの概要と評価方法の説明」、「金融経済学の基本概念とその重要性」を理解できるように |
第2回 | 第2回: マネーサプライと中央銀行の役割: マネーサプライの理論と中央銀行の機能と政策を把握できるように |
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第3回 | 第3回: IS-LMモデルと金融市場: IS-LMモデルの基礎と金融市場と実物市場の相互作用を理解できるように |
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第4回 | 第4回: フィッシャーの数量理論とインフレーション: 価格レベルとマネー供給の関係とインフレーションの理論的背景を明確に分析できるように |
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第5回 | 第5回: フィッシャー効果と実質金利: 実質金利と名目金利の違い、フィッシャー効果とその市場への影響を理解できるように |
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第6回 | 第6回: 期待形成と中央銀行の信頼性: 期待形成の理論、中央銀行の信頼性とインフレ期待の理論をよく理解できるように |
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第7回 | 第7回: マクロ経済学における金融政策: 金融政策の理論と実務、政策ツールとその効果について把握できるように |
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第8回 | 第8回: 貨幣市場と財市場のダイナミクス: 貨幣市場と財市場の相互作用、金利の決定メカニズムについて説明する |
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第9回 | 第9回: 金融市場の効率性と非効率性: 市場効率性理論、市場の非効率性と金融危機について分かるように |
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第10回 | 第10回: 金融市場の変動性とボラティリティ: 金融市場のリスクと不確実性、ボラティリティとその測定についての原理を理解できるように |
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第11回 | 第11回: リスクプレミアムと資産価格: リスクプレミアムの理論、資産価格決定モデルを分かるように |
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第12回 | 第12回: マネタリスト派とケインジアン派の金融理論: マネタリスト派のアプローチ、ケインジアン派の金融政策論について分析できるように |
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第13回 | 第13回: 金融市場の規制とその効果: 金融規制の必要性と効果、政府の役割と市場の自由について理解できるように |
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第14回 | 第14回: 国際金融と為替市場: 国際金融市場の構造、為替レート決定とその影響を分かるように |
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第15回 | 第15回: 金融政策の国際的な調整: 複数国の金融政策とその相互作用、グローバルな金融政策の課題について把握できるように |
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第16回 | 第16回: 金融危機の原因と対応: 2008年金融危機の分析、金融危機対応の国際的枠組みについて分かるように |
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第17回 | 第17回: 債券市場と金利構造: 債券市場の基本理論、金利構造の決定要因について分かるように |
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第18回 | 第18回: 株式市場とリスク管理: 株式市場の理論と実務、株式リスクの測定と管理について分かるように |
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第19回 | 第19回: 中央銀行の政策とその効果: 中央銀行の金融政策ツール、金融政策の実務におけるチャレンジできるように |
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第20回 | 第20回: マクロ経済政策と景気循環: 景気循環理論とマクロ経済政策、政策の効果とその限界について理解できるように |
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第21回 | 第21回: インフレ目標政策とその評価: インフレ目標政策の導入と実績、インフレ目標政策の限界について分析できるように |
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第22回 | 第22回: グローバルな金融市場と資本移動: 資本移動の自由化とその影響、グローバル化の進展と金融市場の変化について理解できるように |
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第23回 | 第23回: 開発途上国の金融システム: 開発途上国における金融市場、金融システムの強化と政策について理解できるように |
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第24回 | 第24回: エクスポージャーとヘッジング戦略: 金融リスクの管理、ヘッジング戦略の理論と実務の仕組みを理解できるように |
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第25回 | 第25回: 資産運用とポートフォリオ理論: ポートフォリオ理論と最適化、資産運用の戦略とリスク管理について把握できるように |
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第26回 | 第26回: 金融テクノロジーとその影響: フィンテックと金融市場の変革、デジタル通貨と中央銀行の対応について理解できるように |
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第27回 | 第27回: 金融市場と経済成長: 金融市場の発展と経済成長、金融システムの効率性と成長促進について分かるように |
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第28回 | 第28回: リスクとリターンの関係: リスクとリターンの基本的概念、金融市場におけるリスク管理について理解できるように |
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第29回 | 第29回: 現代金融理論の限界と課題: 現代金融理論の批判、理論の限界と実務への適用について分析できるように |
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第30回 | 第30回: コース総括と学生プロジェクト発表: コース内容の復習、学生の研究成果発表とフィードバック |
授業外学習の課題 | 授業外学習の課題 第1回~第5回: 課題: 各回の授業内容に基づいて、関連する最新の金融記事や研究論文を2〜3本選び、要約と批評を行う。 提出方法: 授業終了後1週間以内にレポート提出。 第6回~第10回: 課題: 金融政策の影響を分析するため、特定の国(日本、アメリカ、中国など)の最近の金融政策を調査し、その影響についてレポートを作成する。 提出方法: 授業終了後2週間以内に提出。 第11回~第15回: 課題: 主要な金融危機(2008年金融危機など)の原因とその影響について調査し、リスク管理の観点から考察する。 提出方法: 授業終了後2週間以内にレポート提出。 第16回~第20回: 課題: 金融市場の効率性に関する最新の論文を読み、その理論的背景と実務への応用について批評する。 提出方法: 授業終了後2週間以内にレポート提出。 第21回~第25回: 課題: 金融市場の変動性に関するデータを収集し、ボラティリティモデル(例:GARCHモデルなど)を適用して分析する。 提出方法: 授業終了後3週間以内に分析レポート提出。 第26回~第30回: 課題: 自分の研究テーマに関連する金融経済学の理論やモデルを選び、具体的な政策提言を行う。提案した政策について、理論的根拠と実務での適用可能性を評価する。 提出方法: コース終了前に最終レポートとして提出。 |
履修上の注意事項 | 本コースでは、最新の金融経済学の研究と実務に関する議論を行います。授業には積極的に参加してください。 研究プロジェクトは、各自の関心に基づいたテーマで進めることができますが、指導教員との相談を必要とします。 |
成績評価の方法・基準 | 参加・ディスカッション: 50% 研究プロジェクト: 50% |
テキスト | |
参考文献 | Mishkin, F. S. (2016). The Economics of Money, Banking, and Financial Markets. Pearson. Bernanke, B. S., & Gertler, M. (2021). Monetary Policy and Asset Prices. Brookings Papers on Economic Activity. Kindleberger, C. P. (2000). Manias, Panics, and Crashes: A History of Financial Crises. Wiley. |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業に関する細かい質問や進捗確認は、オフィスアワー(月曜日12:30〜13:00)を利用してください。事前に準備して質問内容を明確にしておくと、より効果的にお答えできます。 研究に関する深い議論や個別指導は、個別のミーティングを通じて対応します。具体的な内容に関しては、オフィスアワーまたはメールで調整してください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
経済科学研究科D現代経済システム専攻 | 41600 | 2025~2025 | 1・2・3 | - | - | - | - | - |