授業コード 90714900 単位数 2
科目名 中国語プレゼンテーションⅠ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 平塚 順良 配当年次 *下表参考

授業の題目 中国語プレゼンテーションⅠ
Chinese Presentation Ⅰ
学修の概要  中国語プレゼンテーションの名作を読む。
 中国の古典散文を読解することによって、語彙や文意の展開を学び、中国語や日本語で格調高い文章を書けるようにする。
 具体的には、『唐宋八家文』に収録されている蘇軾の散文を正確に読解することで、文章の展開のさせ方や、語彙の用い方を学び、自身が中国語や日本語で論文その他を書く際に、その文章に格調の高さが備わるようになることを目指す。
 初修外国語などで中国語を学習した経験のある履修者は、直読による読解指導をおこなう。中国語を学んだことのない履修者に対しては、訓読による読解指導をおこなう。中国語を第一言語とする者が履修した場合は、訓読による読解指導をおこなう。外国語として日本語を学習するものにとって、訓読の方法を学ぶことは、日本語をさらに深く理解するうえで有益だからである。中国語を第一言語としていても、訓読を習得するには相当な訓練が必要となるので、簡単に単位が取得できそうだという思惑で履修しないほうがよい。
 毎回読む分量を決めて、前もってレジュメを作成してもらう。直読の場合は、①原文にピンインをふる・②和訳・③語注を作成する。訓読の場合は、①訓読文・②和訳・③語注を作成する。
 レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
学修の到達目標 中国の古典散文を読解するための工具書を使い方が分かる。
中国の古典散文を、直読あるいは訓読によって理解できる。
授業計画 第1回 授業の進め方についての説明
工具書の使用方法
レジュメの作り方の説明
第2回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「正統論上」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「正統論上」を正確に読解できるようになる。
第3回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「正統論中」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「正統論中」を正確に読解できるようになる。
第4回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「正統論下」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「正統論下」を正確に読解できるようになる。
第5回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「大臣論上」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「大臣論上」を正確に読解できるようになる。
第6回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「大臣論下」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「大臣論下」を正確に読解できるようになる。
第7回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「刑賞忠厚之至論」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「刑賞忠厚之至論」を正確に読解できるようになる。
第8回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「既酔備五福論」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「既酔備五福論」を正確に読解できるようになる。
第9回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「伊尹論」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「伊尹論」を正確に読解できるようになる。
第10回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「論周東遷」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「論周東遷」を正確に読解できるようになる。
第11回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「論魯隠公里克李斯鄭小同王允之」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「論魯隠公里克李斯鄭小同王允之」を正確に読解できるようになる。
第12回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「宋襄公論」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「宋襄公論」を正確に読解できるようになる。
第13回 『唐宋八家文読本』巻二十の蘇軾「范文子論」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「范文子論」を正確に読解できるようになる。
第14回 『唐宋八家文読本』巻二十一の蘇軾「屈到嗜芰論」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「屈到嗜芰論」を正確に読解できるようになる。
第15回 『唐宋八家文読本』巻二十一の蘇軾「論商鞅」を事前に作成したレジュメをもとにして読解する。
レジュメ作成者が、直読あるいは訓読で読み上げ、語釈について説明し、なぜそのような和訳になるのかを解説する。その後、こちらから疑問点について質問し、レジュメ作成者に回答してもらい、語釈や和訳の問題について検討する。
蘇軾「論商鞅」を正確に読解できるようになる。
授業外学習の課題 毎回読む分量を決めて、前もってレジュメを作成してもらう。直読の場合は、①原文にピンインをふる・②和訳・③語注を作成する。訓読の場合は、①訓読文・②和訳・③語注を作成する。
2単位を取得するためには、毎回の講義ごとに、3-4時間程度の自習が求められます。
履修上の注意事項 中国語を学習した経験のある履修者は、直読による読解指導をおこなう。
中国語を学んだことのない履修者に対しては、訓読による読解指導をおこなう。
中国語を第一言語とする者が履修した場合は、訓読による読解指導をおこなう。外国語として日本語を学習するものにとって、訓読の方法を学ぶことは、日本語をさらに深く理解するうえで有益だからである。中国語を第一言語としていても、訓読を習得するには相当な訓練が必要となるので、簡単に単位が取得できそうだという思惑で履修しないほうがよい。
5回以上欠席した場合は、成績評価の対象とならないが、公認欠席はこの5回には含めない。
成績評価の方法・基準 【直読の場合】
①原文を中国語で正確に発音できるか(25点)②正確に和訳できるか(25点)③語釈が的確につけられているか(25点)④工具書を使いこなせるか(25点)
【訓読の場合】
①正確に訓読できるか(25点)②正確に和訳できるか(25点)③語釈が的確につけられているか(25点)④工具書を使いこなせるか(25点)
5回以上欠席した場合は、成績評価の対象とならない。最終成績を0点とする。15分以内を遅刻とみなし、遅刻3回を欠席1回として算定する。
テキスト 『漢文大系』第4巻 冨山房・1911年
https://doi.org/10.11501/1913456
参考文献 『辞源 第3版 合訂本』商務印書館・2022年  ISBN:9787100166447
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『古漢語常用字字典 第6版』商務印書館・2024年  ISBN:9787100235839
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釈大典『文語解』汲古書院・1984年 ISBN:4762924148
『全訳漢辞海 第4版 小型版』三省堂・2019年 ISBN:9784385140438
三浦勝利『漢文を読むための助字小字典』内山書店・1996年 ISBN:9784900196124
西田太一郎『新訂漢文法要説』朋友書店・2018年 ISBN:9784892810534
西田太一郎『漢文の語法』KADOKAWA・2023年 ISBN:9784044006341
小川環樹・西田太一郎『漢文入門』岩波書店・1993年 ISBN:9784000201018
前野直彬『漢文入門』筑摩書房・2015年 ISBN:9784480097095
郭在貽『訓詁学 修訂本』中華書局・2019年 ISBN:9787101138245
『蘇軾文集』中華書局・1986年 ISBN:7101006744
新釈漢文大系『唐宋八大家文読本』第5冊 明治書院・2004年 ISBN:9784625673054
林語堂 著・合山究 訳『蘇東坡 上』講談社・1986年 ISBN:9784061587687
林語堂 著・合山究 訳『蘇東坡 下』講談社・1987年 ISBN:9784061587694
主な関連科目 英語プレゼンテーションⅠ
英語プレゼンテーションⅡ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
オフィスアワーは、火曜4限としている。ただし業務で不在の場合がある。
質問は、授業終了後やメールで受け付ける。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学研究科M現代経済システム専攻(D群) 2022~2023 1・2 -
経済科学研究科M現代経済システム専攻(D群) 41500 2024~2025 1・2 -
経済科学研究科M経済情報専攻(D群) 41500 2025~2025 1・2 -