授業コード 90710800 単位数 2
科目名 ゲームと情報の経済学研究Ⅰ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 永岡 成人 配当年次 *下表参考

授業の題目 ゲーム理論と情報経済学のモデル分析
学修の概要 この授業では、ゲーム理論と情報経済学の基礎理論および経済分析への応用を取り扱います。具体的には、組織の経済学と呼ばれる分野に注目して、組織における問題をゲーム理論を用いて分析します。教科書の輪読を行うことによって、意思決定が行われる状況をゲームモデルで定式化し、その均衡を分析する能力を養うことを目指します。
学修の到達目標 ゲーム理論と情報経済学のモデルを用いた経済学的分析を行うことができる。
授業計画 第1回 はじめに: この授業でどのような内容を取り扱うかを把握する。
第2回 ゲームの定式化: 意思決定が行われる状況を展開形ゲームや戦略形ゲームとして定式化して表現することができる。
第3回 ナッシュ均衡の理論: ナッシュ均衡の考え方を理解し、具体的なゲームについてそれを調べることができるようになる。
第4回 組織におけるジレンマの問題: 組織におけるジレンマの問題をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
第5回 組織におけるコーディネーションの問題: 組織におけるコーディネーションの問題をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
第6回 組織における信頼形成の問題: 組織における信頼の問題をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
第7回 部分ゲーム完全均衡の理論: 部分ゲーム完全均衡の考え方を理解し、具体的なゲームについてそれを調べることができるようになる。
第8回 プリンシパル・エージェント関係の分析: プリンシパル・エージェント関係をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
第9回 繰り返しゲームの理論: 長期的関係を分析する方法として繰り返しゲームの理論を習得する。
第10回 長期的関係: 繰り返しゲームの理論を用いて長期的関係を分析する。
第11回 完全ベイジアン均衡の理論: 完全ベイジアン均衡の考え方を理解し、具体的なゲームについてそれを調べることができるようになる。
第12回 戦略的情報伝達: 組織における情報伝達の問題をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
第13回 意思決定プロセスと集権化・分権化: 組織における意思決定プロセスの問題をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
第14回 企業文化: 組織における企業文化の問題をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
第15回 リーダーシップ: 組織におけるリーダーシップの問題をゲーム理論のモデルとして定式化して分析できる。
授業外学習の課題 以下の事前学習と事後学習をあわせて週当たり4時間程度の授業時間外の学習時間を見込んでいます。
事前学習: 教科書の指定された部分を予習する。その内容を報告する準備を行う。
事後学習: 授業で取り扱った分析を再現して復習する。
履修上の注意事項 公認欠席制度の配慮内容: 公認欠席した場合には、授業の進行を調整します。
成績評価の方法・基準 課題によって評価します。
テキスト 伊藤秀史・小林創・宮原泰之『組織の経済学』有斐閣、2019年。
参考文献 グレーヴァ香子『非協力ゲーム理論』知泉書館、2011年。
ロバート・ギボンズ『経済学のためのゲーム理論入門』岩波書店、2020年。
丸山雅祥・成生達彦『現代のミクロ経済学: 情報とゲームの応用ミクロ』創文社、1997年。
神戸伸輔『入門 ゲーム理論と情報の経済学』日本評論社、2004年。
石田潤一郎・玉田康成『情報とインセンティブの経済学』有斐閣、2020年。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業終了後に個別に質問に対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学研究科M現代経済システム専攻(A群) 2021~2021 1・2 - - - - -
経済科学研究科M現代経済システム専攻(A群) 2022~2023 1・2 - -
経済科学研究科M現代経済システム専攻(A群) 41500 2024~2025 1・2 - -
経済科学研究科M経済情報専攻(A群) 41500 2025~2025 1・2 - -