授業コード 90512700 単位数 2
科目名 特別研究(パーソナル・ファイナンス) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 西本 健 配当年次 *下表参考

授業の題目 パーソナル・ファイナンス(ライフプランニング・リタイアメントプランニング)
学修の概要 本講座を受講することで、日本ファイナンシャルプランナーズ協会の「CFP認定教育プログラム」が指定する課程のひとつである「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」の履修が可能です。

我が国の社会保障制度には大きく分けて、公的扶助、社会保険、社会福祉、公衆衛生の4つがありますが、本講座ではそのうちの社会保険(公的年金を含む)の知識や実務において必要とされる住宅資金や教育資金などの基礎的な資金計画の考え方を身につけます。特に公的年金制度の在り方については現在、国民的議論に発展しつつあり、保険料の負担や将来の支給額について今後の動向が大きく注目されています。実際に私も独立FPとして顧客の様々な相談に対応する際、教育資金計画、住宅資金の確保、年金相談など幅広い知識が役立ちました。銀行や保険会社などの金融機関や会計事務所などでも役立つ知識が満載です。また、人生100年時代といわれる現代社会において、これからの生き方のヒントとなる情報も提供いたします。

初回授業は4/10(木)9:00からです。講義はスライド(Power Point)で解説し、テキスト(CFP資格標準テキスト)を参照しながら進めて参ります。使用したスライドは授業後皆様に個別で送付いたします。復習に使用してください。
学修の到達目標 CFP資格審査試験の「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」課目の合格に必要な知識を習得し、人生設計・生活設計において起こりうる具体的な事例について顧客に説明できる。また問題への助言および解決策の提案ができる。
授業計画 第1回 ガイダンス
パーソナルファイナンスとFP、FPの倫理とコンプライアンス
ファイナンシャルプランナーとはどのような職業なのか説明できる。
第2回 人生100年時代のライフプランとは
ライフプランニングと6つの係数
ライフイベント表、キャッシュフロー表、個人バランスシートを理解し、作成できる。
第3回 教育資金設計
高校卒業までにどのくらいの学費がかかるのか、大学や専門学校に入るための資金をどうするのか
教育資金を確保する方法や、教育ローンや奨学金のしくみが説明できる。
第4回 住宅資金設計
住宅取得資金の準備、住宅ローンについて
相続時精算課税選択や直系尊属からの贈与の特例、住宅ローンのしくみについて説明できる。
第5回 社会保険の基礎知識
日本の社会保障の全体像、国民負担率とは、社会保険と民間保険の関係、政府労災保険の特徴とは
日本の社会保険制度はどのような問題をかかえているかを理解し、自分で意見が言える。
第6回 労働保険(労災保険、雇用保険)
政府労災保険や雇用保険のしくみと保障内容について
一般にはあまり知られていない労働保険の細かい保障内容に詳しくなることができる。
第7回 公的医療保険
公的医療保険制度への加入状況、保険料(税)はどのようなしくみで成り立っているのか
退職後の医療について、保険給付にはどのような種類があるのか説明できる。
第8回 公的介護保険
進む少子高齢化、年齢中央値(Median Age)の国際比較、第1号被保険者と第2号被保険者の違い
公的介護保険と民間介護保険の役割、サービスの内容について説明できる。
第9回 公的年金制度(1)
高齢化の現状と年金受給状況、国民年金の被保険者、厚生年金保険の適用事業所と被保険者、
年金法上の家族とは、保険料の決まり方について説明できる。
第10回 公的年金制度(2)老齢給付
保険料免除・猶予制度とは、年金額に反映される場合とされない場合について理解する
老齢給付の支給要件を理解し、給付額を具体的に把握することができる。
第11回 公的年金制度(3)遺族給付、障害給付
給付の種類と受給要件とは、遺族給付は事実婚と生計維持関係が要件となるのはなぜ
65歳以降の年金の併給調整について理解し適切な選択ができる。
第12回 公的年金制度(4)
各年金制度の課税関係、年金を受給するためには裁定請求、在職老齢年金制度における年金額の調整
繰上げ支給(減額)と繰下げ支給(増額)、離婚時の年金分割(合意分割と3号分割)が説明できる。
第13回 私的年金(企業年金、個人年金)
企業年金の歴史(変遷)、確定給付企業年金と確定拠出年金、中退共と特退共、小規模企業共済
企業年金・退職金と税金について理解し、説明できる。
第14回 キャッシュレス決済、各種ローンとカード
キャッシュレス決済の種類、フリーローンとキャッシングの違い、目的別ローンと無目的ローンの違い
貸金業法の総量規制と上限金利とは、などが説明できる。
第15回 老後のリスクマネジメント
成年後見制度とは、リバースモーゲージとは、定年制度と働く意味について
マルチステージ型のライフプランニング(その考え方と実践)について理解を深める。
授業外学習の課題 テキストの該当項目について事前に読んでおいてください(30分程度の予習)
また、講義終了後に講義内容をまとめたものを各自アドレスにPDFで送りますので復習しておいてください(60分程度の復習)
履修上の注意事項 資金計画の立て方、社会保険の基本な考え方から丁寧に解説します。
講義は連続して毎回受講してこそ理解が深まると考えます。やむを得ず授業を欠席する場合は事前に申し出るようにしてください。テキストの該当箇所をしっかりと熟読し、分からないときは積極的に質問すること。授業への積極的な参加姿勢も評価の対象となります。
また、公認欠席については欠席として扱いますが、単位認定要件と成績評価には影響しないように配慮します。

※受講登録を済ませたら、その旨を以下のメールアドレスで通知していただければ幸いです。
また登録前に何かご質問等がございましたらお知らせください。
nishimoto@randac.com(講師:西本健)
成績評価の方法・基準 質問等、授業への取り組み姿勢(80%)及び理解度チェック(20%)の結果で総合的に評価します。
提出課題等は特にありません。理解度チェックについては授業中、理解できているかどうか個別に質問をしていきます。フィードバックは授業を通してその都度解説いたします。
テキスト CFP資格標準テキスト『ライフプランニング・リタイアメントプランニング』(2024年~2025年版、日本FP協会)
参考文献 日本FP協会ホームページhttp://www.jafp.or.jp/
主な関連科目 「リスクと保険」「相続・事業承継設計」「タックスプランニング」
「不動産運用設計」「金融資産運用設計」
※「リスクと保険(保険研究)」は後期西本が担当します。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
第1回の授業で説明します。
分からない箇所は授業後、メール等でお知らせください。その都度対応いたします。
添付ファイル img001.pdf 説明 講義テキスト
添付ファイル スライド資料(見本).pdf 説明 講義で使う説明資料(見本)

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
法学研究科M法律学専攻 2022~2023 1・2 -
法学研究科M法律学専攻 31500 2024~2025 1・2 -