| 授業コード | 90347402 | 単位数 | 2 |
| 科目名 | 社会調査特論演習(質的調査法) | クラス | 02 |
| 履修期 | 年間授業 | カリキュラム | *下表参考 |
| 担当者 | 中根 光敏 | 配当年次 | *下表参考 |
| 授業の題目 | 参与観察の技法 |
| 学修の概要 | これまでの社会調査において、参与観察調査は、質的調査法の中心的な調査法の一つとして位置づけられてきた。本演習では、参与観察調査を調査者の職人芸的な=ミステリアスな囲いから解き放ち、科学的な方法、すなわち社会学的な技法として位置づけて、その技法を身につけることを目指す。まず、これまで行われてきた参与観察調査にもとづいた諸研究を批判的に検討する。その上で、参与観察調査を科学的=社会学的方法論として位置づけるために聞き取り調査、会話分析、ライフヒストリー分析など種々の質的分析法を取り上げ、それらの質的分析法を適切且つ有効に適応していく方法をさぐる。さらに、参与観察調査のデータ収集・分析・解釈の際に、調査者と被調査者を含めた社会的文脈と社会関係がそれらに決定的な影響を与えることを理解し、モノグラフィやエスノグラフィなど最終的な記述を行うための課題を探る。 |
| 学修の到達目標 | 参与観察調査の技法を身につける |
| 授業計画 | 第1回 | 社会調査に於ける質的調査法の位置づけ 質的調査法を知る |
| 第2回 | 質的調査法に於ける参与観察調査の位置づけ 参与観察法の社会調査における位置づけを理解する |
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| 第3回 | 参与観察調査の「参与」とは何か 調査における「参与」を理解する |
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| 第4回 | インタビュー調査/聞き取り調査と参与観察調査 聞き取り調査と参与観察調査の違いを理解する |
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| 第5回 | 非参与調査としてのエスノメソドロジーと会話分析 悲参与観察調査を知る |
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| 第6回 | ライフヒストリー調査と参与観察調査 ライフストリー調査と参与観察調査の違いを理解する |
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| 第7回 | これまでの参与観察調査研究1: 初期シカゴ学派(都市社会学研究)の意義 シカゴ都市社会学の意義を理解する |
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| 第8回 | これまでの参与観察調査研究2:日本における参与観察調査 日本における代表的な参与観察調査を知る |
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| 第9回 | 参与観察調査の実習:広島市の商業地・繁華街 参与観察調査を体験する |
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| 第10回 | ラポールという病:調査場面における関係性の自覚へ 調査者との関係性を理解する |
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| 第11回 | 聴くこと/見ること/感じること: 耳を傾ける技術 耳を傾ける技術を理解する |
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| 第12回 | 「ビデオ・カメラ・ボイスレコーダー・スマホなど」記録する機器の使い方と記録されたデータの分析・解釈 記録機器とデータ分析・解釈を理解する |
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| 第13回 | フィールドにおける調査データ解釈 調査現場におけるデータ解釈を理解する |
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| 第14回 | 記述のスタイルと方法:モノグラフィ、エスノグラフィ、オートエスノグラフィなど 記述のスタイルと方法を知る |
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| 第15回 | 社会調査の思想:調査者のモラル/被調査者の合意/プライバシーの保護/調査目的と社会的意義などを考える 社会調査の思想とモラルを理解する |
| 授業外学習の課題 | 2時間程度の事前学習:指定された課題を読んで臨むこと 2時間程度の事後学修:指定された課題への取組 |
| 履修上の注意事項 | 毎回、課題に取り組み、レジュメを作成して、講義に臨むこと 公認欠席は出席にはならない。一定の出席を満たなければ単位修得はできない。公認欠席時の資料は後日配布する。 |
| 成績評価の方法・基準 | 講義への参加度・報告・レポートを100点満点で総合的に評価する |
| テキスト | 使用しない |
| 参考文献 | 適宜指示する |
| 主な関連科目 | 現代社会論 |
| オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義終了後・メールでも受け付ける |
| 添付ファイル | 講義ルーブリック.pdf | 説明 |
| 所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
| 知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
| 人文科学研究科M社会学専攻 | 23500 | 2024~2025 | 1・2 | - | - | - | - | - |