授業コード 90335700 単位数 1
科目名 臨床心理実習Ⅱ クラス
履修期 年間授業 カリキュラム *下表参考
担当者 森平 准次 他 配当年次 *下表参考

授業の題目 臨床心理実習Ⅱ
Advanced Practicum in Clinical Psychology II
学修の概要 臨床心理相談センターにおいては、心理検査や臨床心理相談の担当、受理面接の陪席ならびに担当を行い、事例のアセスメントに基づきケース・フォーミュレーション、継続的な支援のプロセスについて、スーパービジョンを受けながら体験的に学修する。「臨床心理事例研究実習Ⅱ(心理実践実習Ⅶ)」において報告し、理解を深める。
学外実習においては、医療・福祉領域の職能や多職種との協働について学修する。
【実務経験内容:担当教員はそれぞれ、医療機関、福祉施設、教育現場等における臨床心理相談、コンサルテーション、心理検査、心理教育、等の実務経験を有します。なお実務経験の内容は担当者により異なります。本実習ではこれらの経験を踏まえて指導します。】
学修の到達目標 臨床心理面接に関しては、継続的な支援のプロセスについて理解し、適切に対応できる。受理面接に関しては、事例のアセスメントに基づきケース・フォーミュレーションを行い、「臨床心理事例研究実習Ⅱ(心理実践実習ⅡA)」において報告し、適切な質疑応答ができる。学外実習においては、医療・福祉領域の職能や多職種との協働について理解し、適切に行動できる。
授業計画 第1回 ケース担当と実習指導者による指導(1)
受理面接の陪席における事前指導

陪席し、面接記録を作成できる。
第2回 ケース担当と実習指導者による指導(2)
受理面接の陪席実習

陪席し、面接記録を作成できる。
第3回 ケース担当と実習指導者による指導(3)
受理面接ケースの心理アセスメントとケースフォーミュレーションの検討

ケースについて見通しを立てることができる。
第4回 ケース担当と実習指導者による指導(4)
受理面接実施報告の発表準備

受理面接を実施し、その内容をまとめ報告できる。
第5回 ケース担当と実習指導者による指導(5)
心理検査実施における事前指導

心理検査を実施するための基本的な内容を説明できる。
第6回 ケース担当と実習指導者による指導(6)
心理検査実施

心理検査を実施できる。
第7回 ケース担当と実習指導者による指導(7)
心理検査実施ケースの心理アセスメント検討

心理検査の結果を基にアセスメントを行える。
第8回 ケース担当と実習指導者による指導(8)
心理検査実施報告の発表準備

心理検査結果をまとめることができる。
第9回 ケース担当と実習指導者による指導(9)
継続ケース担当における事前指導

継続ケースを担当するための基本的な事項を説明できる。
第10回 ケース担当と実習指導者による指導(10)
継続ケースの担当
第11回 ケース担当と実習指導者による指導(11)
継続ケースの事例検討

継続ケースの面接を実施できる。
第12回 ケース担当と実習指導者による指導(12)
継続ケース発表準備

継続ケースについてまとめることができる。
第13回 医療領域学外実習(1)
事前指導

医療領域での実習のために必要な事柄を説明できる。
第14回 医療領域学外実習(2)
精神疾患についての理解

医療領域における実践を説明できる。
第15回 医療領域学外実習(3)
外来・入院患者に対する理解

医療における患者理解を説明できる。
第16回 医療領域学外実習(4)
医療領域における心理業務と心理職の役割の理解

医療領域における心理業務と心理職の役割について説明できる。
第17回 医療領域学外実習(5)
看護業務の理解

看護職との連携について説明できる。
第18回 医療領域学外実習(6)
精神科作業療法の理解

作業療法士との連携について説明できる。
第19回 医療領域学外実習(7)
デイケアプログラムの理解

デイケアプログラムについて説明できる。
第20回 医療領域学外実習(8)
カンファレンスへの参加

カンファレンスの内容を説明できる。
第21回 医療領域学外実習(9)
チーム医療と他職種連携についての理解

リーム医療について説明できる。
第22回 医療領域学外実習(10)
事後指導

医療領域学外実習での学びについて説明できる。
第23回 福祉領域学外実習(1)
事前指導

福祉領域における心理職の役割について説明できる。
第24回 福祉領域学外実習(2)
実施プログラムへの参加

福祉領域のプログラムについて説明できる。
第25回 福祉領域学外実習(3)
利用者に対する理解

福祉の利用者について説明できる。
第26回 福祉領域学外実習(4)
支援計画の作成についての理解

支援計画について説明できる。
第27回 福祉領域学外実習(5)
スタッフミーティングへの参加

福祉領域における多職種協働について説明できる。
第28回 福祉領域学外実習(6)
チームアプローチ、他職種連携、地域連携の理解

共働について説明できる。
第29回 福祉領域学外実習(7)
福祉領域における心理業務と心理職の役割の理解

福祉領域における心理職の役割について説明できる。
第30回 福祉領域学外実習(8)
事後指導

福祉領域における学外実習について説明できる。
授業外学習の課題 心理検査や心理アセスメント、ケース・フォーミュレーション、面接の対応、精神疾患に関連する書籍等によって積極的に知識・技能を高めること。

授業時間外での学修時間の目安は、課題の遂行を含め、事前学修(30分程度)、事後学修(30分程度)
履修上の注意事項 履修は心理学専攻臨床心理学領域の学生に限られる。
実習施設のプログラムやケース担当者の都合により、内容が一部変更になることがある。
実習科目ですから欠席は原則として認められない。

公認欠席制度の配慮内容は以下のとおりです
・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないように配慮します。
・公認欠席時の資料は別途配付します。課題が出た場合は別途指示します。
・公認欠席によって課題が提出できない場合は、個別に対応します。

基本的に対面授業を実施するが,対面授業ができない場合には、オンラインで授業を行う(ブレンド型授業)。その場合はメール等にて連絡を行う。資料の配布や課題レポートの提出についても、メール等を通じて行う。
成績評価の方法・基準 心理検査の習熟度(20%)、事例の理解とアセスメントの習得度(20%)、心理支援の習熟度(20%)、心理的支援の知識と技能の習得度(20%)、事例報告の習熟度(20%)によって評価される。
テキスト 必要に応じて資料を配布する。
参考文献 津川 律子・橘 玲子(2009)臨床心理士をめざす大学院生のための精神科実習ガイド,誠信書房.
そのほか適宜紹介する。
主な関連科目 臨床心理基礎実習Ⅰ・Ⅱ、臨床心理事例研究実習Ⅱ(心理実践実習ⅡA)、臨床心理実習I(心理実践実習IIB)、心理実践実習IIC
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問は実習中に積極的に行うこと。実習外に質問・相談がある場合には,事前にE-mailにて連絡を行うこと。
課題に対するフィードバックは実習内に行う。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文科学研究科M心理学専攻 2024~2025 2 - - - - -