授業コード | 90334700 | 単位数 | 1 |
科目名 | 臨床心理基礎実習Ⅱ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 森平 准次 他 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 臨床心理基礎実習Ⅱ Basic Practicum in Clinical Psychology |
学修の概要 | 心理支援活動を行うために、基本となるコミュニケーション技術や支援技法を習得することをねらいとしている。これらの習得によって、研修相談員として実際にクライエントを担当し、臨床心理学的対応が可能となるレベルを目指す。具体的には、臨床心理相談センターにてクライエントを受け持つための基本的な知識や技能を習得する。そのために、試行カウンセリングにて基本的な技能を体得し、学内センターにてインテーク面接に陪席することを通して主訴に基づき見立てを行うことの実際について学ぶ。また、学外実習先の機関と職務についての基礎知識を身につける。 実習の多くの時間を履修生自らオーガナイズして議論を行う。 【実務経験内容】 森平:精神科クリニック、心理臨床教育センター、学生相談室、における心理的アセスメント、心理学的支援 藤川:クリニック他 本実習ではこれらの実務経験を基に、実際の心理支援の実践について検討していきます。 |
学修の到達目標 | 付属の臨床心理相談センターや学外の実習機関において、実際にクライエントへ対応できるレベルまで技能を向上させることを最終目標としている。インテーク面接への陪席を行い、インテーク面接資料をまとめ、報告することができる。また、クライエントを見立て、今後の心理面接方針を立てることができる。さらに、学外実習先の職務を理解して、それぞれの職務に必要な心構えを身につける。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション:臨床心理相談センターの役割の理解 臨床心理相談センターについて説明できる。 |
第2回 | 実習ノートの整理 実習ノートを整理できる。 |
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第3回 | 面接構造 事例から、面接構造について説明できる。 |
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第4回 | インテーク面接からの見立て(1)アセスメントの重要性 アセスメントの意味について説明できる。 |
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第5回 | インテーク面接からの見立て(2)精神医学的診断との違い 心理臨床的な見立てと診断の違いを説明できる。 |
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第6回 | インテーク面接からの見立て(3)見立てと援助方法 心理臨床的な見立てから援助について有機的に説明できる。 |
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第7回 | インテーク面接からの見立て(4)クライエントに伝える 見立てをクライエントに伝える際の留意点について説明できる。 |
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第8回 | 本人面接 本人面接のポイントについて説明できる。 |
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第9回 | 親子並行面接 親子並行面接について説明できる。 |
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第10回 | プレイセラピー(1)プレイセラピーとは プレイセラピーについて説明できる。 |
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第11回 | プレイセラピー(2)箱庭を使ったプレイセラピー 箱庭療法について説明できる。 |
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第12回 | 子どもへの心理面接 子どもの心理療法について説明できる。 |
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第13回 | インテーク面接(1)発表第1回 インテーク面接について報告し、議論できる。 |
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第14回 | インテーク面接(2)発表第2回 インテーク面接について報告を受け、議論できる。 |
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第15回 | インテーク面接(3)発表第3回 インテーク面接について議論し、クライエント理解を深めることができる。 |
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第16回 | インテーク面接(4)発表第4回 インテーク面接について議論し、クライエントへの芯について説明できる。 |
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第17回 | 心理面接の継続 心理面接を継続していく留意点について説明できる。 |
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第18回 | 心理面接の終了 心理面接の終了をめぐって留意点を説明できる。 |
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第19回 | 心理面接の引継ぎ 心理面接を終え、次の担当者に引き継いだり引き継いでいくことの留意点を説明できる。 |
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第20回 | 危機介入 危機介入の留意点について説明できる。 |
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第21回 | 他機関との連携、社会資源の利用方法 利用できる社会資源について説明できる。 |
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第22回 | インテーク面接陪席(1)報告第1回 陪席し、面接内容を記録できる。 |
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第23回 | インテーク面接の報告書作成(1)発表第1回 インテーク面接の報告書を作成できる。 |
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第24回 | インテーク陪席(2)報告第2回 インテーク面接の報告をすることができる。 |
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第25回 | インテーク面接の報告書作成(2)発表第2回 インテーク面接の事例について検討できる。 |
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第26回 | インテーク陪席(3)報告第2回 インテーク面接の事例について報告できる。 |
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第27回 | インテーク面接の報告書作成(3)発表第3回 インテーク面接の事例について発表し議論できる。 |
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第28回 | 学外実習の心構え(1)保健医療分野 保健医療分野の学外実習で学ぶべきことを説明できる。 |
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第29回 | 学外実習の心構え(2)福祉分野、教育分野 福祉分野、教育分野の学外実習で学ぶべきことを説明できる。 |
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第30回 | 学外実習の心構え(3)司法・犯罪分野、産業・労働分野 司法・犯罪分野、産業・労働分野の学外実習で学ぶべきことを説明できる。 |
授業外学習の課題 | ・事前学修(1時間程度):毎実習の前に取り扱われる内容について、十分な下調べや過去に関連する事項を取り扱ったことに関して振り返りを行うこと。 ・事後学修(1時間程度):実習中にわからなかった用語や内容を調べておくこと。実習を通じて初めて知ったこと、学んだこと、疑問に思ったこと、できたこと及びできなかったことなどについて振り返りを行う。そして、自分自身の課題を明確にし、その後の実習において達成できるよう実践を行う。 ・面接等の実技に不安がある場合はよく練習をしておくこと。 ・事前学修および事後学修、実習記録の作成に全体で60時間程度を要する。 |
履修上の注意事項 | ・本科目は、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院教育において重視されている科目の一つであり、臨床心理学領域博士前期1年における必修である。なお、履修は臨床心理学領域の学生に限られる。 ・本科目は体験学習とディスカッションが中心となるため、積極的な参加が求められる。無断欠席、自己の過失による遅刻は認めない。やむを得ず欠席する場合は、事前に必ず連絡すること。 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 ・心理臨床の実践に携わるものとして、必要な倫理的配慮を行い、個人情報の保護については十分な留意を行うこと。 |
成績評価の方法・基準 | 【期末試験】無 日頃の実習への取り組み方(100%)により総合的に評価する。 なお、実習における発表や議論の評価は添付の評価ルーブリックに従って行う。 |
テキスト | 使用しない。適宜資料を配布します。 |
参考文献 | 森田美弥子・金子一史編『臨床心理学実践の基礎 その1 基本的姿勢からインテーク面接前』ナカニシヤ出版、 金井篤子・永田雅子編『臨床心理学実践の基礎 その2 心理面接の基礎から臨床実践まで』ナカニシヤ出版 |
主な関連科目 | 臨床心理基礎実習I、臨床心理事例研究実習I(心理実践実習IA)、心理実践実習IB |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業(実習)に関する質問は授業中に随時質問タイムを設ける。 課題に対するフィードバックは授業内に行う。 |
添付ファイル | 臨床心理基礎実習Ⅱ評価ルーブリック.pdf | 説明 | 実習への取り組み方の評価ルーブリック |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文科学研究科M心理学専攻 | - | 2024~2025 | 1・2 | - | - | - | - | - |