授業コード | 90328900 | 単位数 | 2 |
科目名 | 生涯学習論 研究指導Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 山川 肖美 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 生涯学習研究の新しい地平を拓く |
学修の概要 | 生涯学習研究は、1965年にポール・ラングランが”恒久教育”という呼称でその概念を提示して以来、旧来の教育・社会システムを変革する考え方として一気に広がりを持って進められてきた。 そんな中で、日本において、”生涯学習”という言葉が公式に現れたのは1981年の中央教育審議会答申である。ここに至って、従来の教育・社会システムの変革に資する概念に加えて、学習者(ひと)を中心に置いたときに創出されるイノベーティブな概念という性質を持つようになる。さらに、2006年の教育基本法の改正で第3条に「生涯学習の理念」が条文化され、学んだ成果が生かされる社会の構築が求められ、その2年後の中央教育審議会答申で持続可能な社会や知の循環型社会、知識基盤社会の構築等に資する概念という位置づけをとることで、イノベーションの先に、知識ベースの持続可能な社会構築があると捉えられるようになる。 こうした一連の動向を踏まえた上で、本授業では、受講生自ら、さらに進化を遂げる生涯学習研究の地平を拓くための研究を主体的に取り組むための支援をする。 |
学修の到達目標 | ①日本のみならず欧米の動向も含めて、自らの研究価値を知り、その価値を論文として社会に広く提示することができる。 ②修士論文の完成に向けた中間発表をすることができる。 |
授業計画 | 第1回 | 文章化してきた問題意識を基に議論をする。 |
第2回 | 前回の問題意識の文章化したものを洗練させる。 | |
第3回 | 日本の先行研究の分析結果を発表する。 先行研究分析をもとに、問題意識の先鋭化を図る。 |
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第4回 | 前回の発表を洗練させ、再発表する。 | |
第5回 | 日本の先行研究の分析結果を発表する。 先行研究分析をもとに、問題意識の先鋭化を図る。 |
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第6回 | 前回の発表を洗練させ、再発表する。 | |
第7回 | 研究目的の文章化とより詳細な研究計画の再立案 | |
第8回 | 先行研究分析をもとに、修士論文第一章を作成、発表、議論する。 | |
第9回 | 前回の議論に基づいて、第一章を洗練させる。 | |
第10回 | 不足する先行研究を補いながら、さらに第一章を洗練させる。 | |
第11回 | 研究目的を再確認した上で、調査計画を立案、議論する。 | |
第12回 | 議論した結果に拠り、調査計画を再策定し、完成させる。 | |
第13回 | 予備調査の実施とふり返り | |
第14回 | 調査の実施とふり返り | |
第15回 | 調査結果の分析と討議、さらなる課題の発見 |
授業外学習の課題 | 文献探索を十分に行い、必要な資料を隈無く熟読し、論文を作成するための研究ノートを作成すること。 |
履修上の注意事項 | ・日本の文献(主な専門学会誌・専門雑誌ならびに高等教育機関の紀要)のみならず、当該研究領域において先行する諸外国の文献もできる限り多く読破すること。 ・先行研究分析とともに、基礎理論研究を重視する。調査に入る前に、十分な時間と労力をかけて文献を解析し、研究者としての専門領域の基礎を持つこと。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回の課題(50%)と修士論文の中間報告(50%)をもとに評価をつける。 |
テキスト | なし |
参考文献 | 辻浩『〈共生と自治〉の社会教育―教育福祉と地域づくりのポリフォニー―』旬報社、2022。 牧野篤『「ちいさな社会」を愉しく生きる―広い世界から、深い宇宙へ』さくら舎、2024。 松田武雄『地域社会におけるウェルビーングの構築―社会教育と福祉との対話』福村出版、2023。 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
必要な限り対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文科学研究科M教育学専攻 | - | 2021~2023 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
人文科学研究科M教育学専攻 | 24500 | 2024~2025 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |