授業コード | 90112200 | 単位数 | 4 |
科目名 | マーケティング・マネジメント特殊研究 | クラス | |
履修期 | 年間授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 松尾 洋治 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | マーケティングの学説史と方法論 |
学修の概要 | この授業では、マーケティング(マーケティング・マネジメント)の学説史と方法論について学ぶ。学説史を学ぶことは、自分の研究が先行研究とどうつながっているのかを知るとともに、自分の研究のどこに独自性があるのかを明確にするために必要である。方法論は、研究対象にどのような研究方法でアプローチするのかを自覚するために必要である。 |
学修の到達目標 | マーケティングの学説史と方法論について学ぶことで、自らの研究の位置づけや研究方法が明確になる。 |
授業計画 | 第1回 | マーケティング学説史①:マーケティング研究の対象とマーケティング研究の登場 マーケティング現象がどのように登場したのかについて知識を得る。 |
第2回 | マーケティング学説史②:初期のマーケティング研究 第二次世界大戦以前のマーケティング研究について知識を得る。 |
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第3回 | マーケティング学説史③:戦後のマーケティング研究 戦後のアメリカ経済とマネジリアル・マーケティングについて知識を得る。 |
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第4回 | マーケティング学説史④:戦前のマーケティング研究に対する反省 マーケティング・サイエンス論争について知識を得る。 |
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第5回 | マーケティング学説史⑤:ミクロ的研究の主流化 行動科学的研究の展開とそれに関連した領域(消費者行動論、国際マーケティング論)について知識を得る。 |
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第6回 | マーケティング学説史⑥:1960年代のマクロ研究 マーケティング・システム論について知識を得る。 |
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第7回 | マーケティング学説史⑦:マーケティング研究の対象にかんするメタ論争 マーケティング拡張論争について知識を得る。 |
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第8回 | マーケティング学説史⑧:1970年代のミクロ的研究の新動向 新製品開発研究や戦略的マーケティングについて知識を得る。 |
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第9回 | マーケティング学説史⑨:1970年代のマクロ的研究の新動向 ソーシャル・マーケティングや非営利組織のマーケティングについて知識を得る。 |
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第10回 | マーケティング学説史⑩:1980年代のマクロ的研究の新動向 ソーシャル・マーケティングや非営利組織のマーケティングについて知識を得る。 |
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第11回 | マーケティング学説史⑪:マーケティング研究の方法に関するメタ論争(オンデマンド) マーケティング方法論論争について知識を得る。 |
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第12回 | マーケティング学説史⑫:マーケティング研究における対象における焦点の変化(オンデマンド) 関係性マーケティングについて知識を得る。 |
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第13回 | マーケティング学説史⑬:4つの研究プログラム マーケティング研究の対象における新たな構造化について知識を得る。 |
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第14回 | マーケティング学説史⑭:4P論における新動向 1980年代以降の4P論の新動向について知識を得る。 |
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第15回 | マーケティング学説史⑮:マーケティング研究の基本動向と課題 近年のS-Dロジックとその課題について知識を得る。 |
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第16回 | マーケティング方法論①:社会科学方法論 社会科学方法論(マーケティング方法論)を学ぶことの意義を理解できるようになる。 |
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第17回 | マーケティング方法論②:説明、予測、テスト 説明・予測・テストの論理的同型性について知識を得る。 |
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第18回 | マーケティング方法論③:説明の形態 演繹的・法則的説明、統計的説明、機能主義的説明、パターン・モデルの違いについて知識を得る。 |
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第19回 | マーケティング方法論④:法則と理論 科学的法則や理論とはいかなる性質をもつかについて知識を得る。 |
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第20回 | マーケティング方法論⑤:方法論的個人主義v.s.方法論的集団主義 社会科学における説明の対立について知識を得る。 |
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第21回 | マーケティング方法論⑥:制度主義的個人主義 制度主義的個人主義について知識を得る。 |
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第22回 | マーケティング方法論⑦:状況の論理 社会科学的説明の方法の一つとしての状況の論理について知識を得る。 |
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第23回 | マーケティング方法論⑧:決定論と非決定論 決定論と非決定論の違いについて知識を得る。 |
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第24回 | マーケティング方法論⑨:予測の形態 決定論的予測とパターン予測の違いについて知識を得る。 |
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第25回 | マーケティング方法論⑩:経験的テストの形態 実証と反証の非対称性について知識を得る。 |
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第26回 | マーケティング方法論⑪:推測と反駁 推測と反駁を通じた知識の進歩について知識を得る。 |
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第27回 | マーケティング方法論⑫:因果論と行為論 因果論と行為論の論理的関係について知識を得る。 |
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第28回 | マーケティング方法論⑬:マーケティングの工学的性質 マーケティングがどういった性質の科学かについて知識を得る。 |
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第29回 | マーケティング方法論⑭:オルダーソンの方法論① オルダーソンの方法論(方法論・理論・実践の関係)を説明できるようになる。 |
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第30回 | マーケティング方法論⑮:オルダーソンの方法論② オルダーソンの方法論の現代的有効性について説明できるようになる。 |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):毎講義の最後に次回の講義で使用する著書の範囲を指定するので、各自で読んでまとめておくこと。 事後学修(2時間程度):講義中にわからなかった用語や内容については、次回までに各自で調べること。 |
履修上の注意事項 | ・遅刻・欠席をしないでください(正当な理由がある場合を除く)。 ・毎回、授業は議論によって進行しますので、積極的な発言と議論への参加が求められます。 ・提出物の締め切りは厳守してください。 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 ・第11・12回目の授業はオンデマンドで実施します。Google Classroomを使用します。 ・大学院生の受講が必須となっているe-Learningによる研究倫理の理解度を随時確認します。 |
成績評価の方法・基準 | ・授業への取り組みや発言(60%)、発表(40%)によって総合的に評価します。 ・無断欠席は認めません。 |
テキスト | ・堀越比呂志(2022)『アメリカ・マーケティング研究史15講 対象と方法の変遷』慶應義塾大学出版会 ・Hunt(1976)Marketing Theory: Conceptual Foundations of Research in Marketing, Grid Inc.(阿部周造訳『マーケティング理論』千倉書房、1977年) ・Alderson(1957)Maeketing Behavior and Executive Action: A Functionalist Approach to Marketing Theory, Homewood, Ill.: Richard D. Irwin, Inc.(石原武政他訳『マーケティング行動と経営者行為ーマーケティング理論への機能主義的接近ー』千倉書房、1984年) |
参考文献 | ・適宜指示します。 |
主な関連科目 | マーケティング・マネジメント研究Ⅰ・Ⅱ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談は、授業中・授業終わりで対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学研究科D経営学専攻 | - | 2023~2023 | 1・2・3 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
商学研究科D経営学専攻 | 12600 | 2024~2024 | 1・2・3 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |