授業コード | 90110157 | 単位数 | 4 |
科目名 | 研究指導 | クラス | 57 |
履修期 | 年間授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | NGUYEN Duc Lap | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 経済・金融に関する修士論文の作成 |
学修の概要 | 修士論文の作成には、課題の設定、研究資料の収集、データの集計・分析、そして研究手法の熟達が求められます。早い段階で科学的・統計的な手法を習得することが必要です。課題設定は基本的に受講者が自由に選び、指導教員と相談しながら研究計画を立てます。修士論文は経済・金融に関連するものであり、経済・金融理論や質的・量的手法を用いて、提示された課題の解決方法を見いだすための研究を進めます。 |
学修の到達目標 | 研究の背景、方法、結果、考察を論理的に整理し、一貫性のある議論を展開できるようになります。 |
授業計画 | 第1回 | 研究指導ガイダンスと研究倫理(研究の進め方や指導の方針について理解するとともに、研究倫理の重要性について学びます。研究活動を行う上での基本的なルールや、責任ある研究者としての基本姿勢を理解し、適切な行動をとることができるようになります) |
第2回 | 研究テーマの選定(研究テーマを明確にし、リサーチクエスチョンを設定できるようになります。具体的には経済・金融分野の研究テーマの選び、自分の関心と社会的意義のバランス、研究クエスチョンの具体化。) | |
第3回 | 先行研究のレビュー(学術論文の検索方法、主要な理論や枠組みの整理、研究のギャップを特定します。関連する先行研究を収集し、整理・要約できるようになります。) | |
第4回 | 研究の仮説設定と理論的枠組み(研究の仮説を立て、理論的枠組みを構築できるようになります。) | |
第5回 | 研究方法の選定(研究目的に適した方法を選び、データの収集計画を立てられるようになります。定量分析(計量経済学的手法)と定性分析(ケーススタディなど)、データの種類と入手方法(一次データ・二次データ)、信頼性と妥当性の確保。) | |
第6回 | 研究計画書の作成(研究の目的・背景・方法論の整理、研究の進行スケジュールの策定。研究の全体計画を文書化できるようになります。) | |
第7回 | データ収集の実施(公共データベースの活用、データの整理と前処理。研究に必要なデータを適切に収集できるようになります。) | |
第8回 | 記述統計の活用(データの概要を分析し、基本的な統計量を算出できるようになります。) | |
第9回 | 回帰分析の基礎(単回帰・重回帰分析を用いて因果関係を検証できるようになります。変数選択とモデルの適合度評価、結果の解釈と限界。) | |
第10回 | 時系列分析の基礎(金融市場やマクロ経済データの時系列分析を行えるようになります。) | |
第11回 | パネルデータ分析(複数の国・企業のデータを用いたパネル分析を行えるようになります。) | |
第12回 | 金融市場のイベント分析(特定の経済・金融イベントが市場に与えた影響を分析できるようになります。) | |
第13回 | 論文の構成作成(論文の章構成と論理展開を整理できるようになります。) | |
第14回 | 序論の執筆(研究の背景、目的、意義を明確に説明できるようになります。) | |
第15回 | 文献レビューの執筆(先行研究の概要を整理し、自身の研究との関連性を説明できるようになります。) | |
第16回 | 研究方法の詳細な記述(用いた分析手法やデータについて明確に記述できるようになります。) | |
第17回 | 実証分析結果の説明(分析結果を明確に説明し、論理的に解釈できるようになります。) | |
第18回 | 考察と政策的示唆の提案(研究結果から得られる政策的・実務的示唆を示せるようになります。) | |
第19回 | 結論の執筆(研究の要点をまとめ、今後の研究課題を提示できるようになります。) | |
第20回 | 引用と参考文献の整理(適切な形式で参考文献リストを作成できるようになります。) | |
第21回 | 序論の校正(序論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。) | |
第22回 | 本論(第1章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。) | |
第23回 | 本論(第2章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。) | |
第24回 | 本論(第3章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。) | |
第25回 | 本論(第4章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。) | |
第26回 | 結論の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。) | |
第27回 | プレゼンテーションの準備(研究内容を効果的に発表できるようになります。) | |
第28回 | 研究成果の口頭発表(研究内容をわかりやすく伝え、質疑応答に対応できるようになります。) | |
第29回 | 最終チェックと提出準備(最終的な論文を完成させ、提出できるようになります。) | |
第30回 | 今後の研究展開(研究の発展可能性を考え、学術誌投稿や学会発表を視野に入れます) |
授業外学習の課題 | 受講者が選んだテーマについての文献や資料を収集し、熟読することが前提となり、事前の準備が必要です。報告と議論では、これらの資料を活かしてテーマにアプローチするための考察や分析も求められるので、毎週の予習・復習には少なくとも3~4時間を目安として取ってください。 |
履修上の注意事項 | 授業全体を通して、自ら問題提起を行い、グループ討論には積極的に参加する姿勢を持ちましょう。 公認欠席は欠席として扱いますが、論文の最終判定には影響しないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 研究課題の提示(10%)報告(30%)、授業への取り組み(10%)、論文執筆達成度(50%)によって総括評価します。 |
テキスト | 必要な資料は配布します。 |
参考文献 | Maureen Burton, Ray Lombra “ The Financial System and the Economy: Principles of Money and Banking, 4e” Thomson SW 植田 和男 (2010)『世界金融・経済危機の全貌―原因・波及・政策対応』慶應義塾大学出版会 ヌリエル・ルービニ(2010)『大いなる不安定』ダイヤモンド社 ニーアル ファーガソン(2009)『マネーの進化史』早川書房 吉野 直行 (著), 山上 秀文 (著) (2017) 『金融経済 第3版 ― 実際と理論』慶應義塾大学出版会 その他は授業で紹介する |
主な関連科目 | 国際金融論研究、証券市場論研究、リスクマネジメント論研究、金融システム研究、金融統計・モデル分析研究 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業前後や授業中の質問は歓迎する。また、メールにて質問を受け付けます。 研究に関する質問は個別に対応しますので、事前に連絡してください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学研究科M商学専攻 | - | 2021~2024 | 1-2 | - | - | - | - | - |