授業コード 90110107 単位数 4
科目名 研究指導 クラス 07
履修期 年間授業 カリキュラム *下表参考
担当者 NGUYEN Duc Lap 配当年次 *下表参考

授業の題目 経済・金融に関する修士論文の作成
学修の概要 修士論文の作成には、課題の設定、研究資料の収集、データの集計・分析、そして研究手法の熟達が求められます。早い段階で科学的・統計的な手法を習得することが必要です。課題設定は基本的に受講者が自由に選び、指導教員と相談しながら研究計画を立てます。修士論文は経済・金融に関連するものであり、経済・金融理論や質的・量的手法を用いて、提示された課題の解決方法を見いだすための研究を進めます。
学修の到達目標 研究の背景、方法、結果、考察を論理的に整理し、一貫性のある議論を展開できるようになります。
授業計画 第1回 研究指導ガイダンスと研究倫理(研究の進め方や指導の方針について理解するとともに、研究倫理の重要性について学びます。研究活動を行う上での基本的なルールや、責任ある研究者としての基本姿勢を理解し、適切な行動をとることができるようになります)
第2回 研究テーマの選定(研究テーマを明確にし、リサーチクエスチョンを設定できるようになります。具体的には経済・金融分野の研究テーマの選び、自分の関心と社会的意義のバランス、研究クエスチョンの具体化。)
第3回 先行研究のレビュー(学術論文の検索方法、主要な理論や枠組みの整理、研究のギャップを特定します。関連する先行研究を収集し、整理・要約できるようになります。)
第4回 研究の仮説設定と理論的枠組み(研究の仮説を立て、理論的枠組みを構築できるようになります。)
第5回 研究方法の選定(研究目的に適した方法を選び、データの収集計画を立てられるようになります。定量分析(計量経済学的手法)と定性分析(ケーススタディなど)、データの種類と入手方法(一次データ・二次データ)、信頼性と妥当性の確保。)
第6回 研究計画書の作成(研究の目的・背景・方法論の整理、研究の進行スケジュールの策定。研究の全体計画を文書化できるようになります。)
第7回 データ収集の実施(公共データベースの活用、データの整理と前処理。研究に必要なデータを適切に収集できるようになります。)
第8回 記述統計の活用(データの概要を分析し、基本的な統計量を算出できるようになります。)
第9回 回帰分析の基礎(単回帰・重回帰分析を用いて因果関係を検証できるようになります。変数選択とモデルの適合度評価、結果の解釈と限界。)
第10回 時系列分析の基礎(金融市場やマクロ経済データの時系列分析を行えるようになります。)
第11回 パネルデータ分析(複数の国・企業のデータを用いたパネル分析を行えるようになります。)
第12回 金融市場のイベント分析(特定の経済・金融イベントが市場に与えた影響を分析できるようになります。)
第13回 論文の構成作成(論文の章構成と論理展開を整理できるようになります。)
第14回 序論の執筆(研究の背景、目的、意義を明確に説明できるようになります。)
第15回 文献レビューの執筆(先行研究の概要を整理し、自身の研究との関連性を説明できるようになります。)
第16回 研究方法の詳細な記述(用いた分析手法やデータについて明確に記述できるようになります。)
第17回 実証分析結果の説明(分析結果を明確に説明し、論理的に解釈できるようになります。)
第18回 考察と政策的示唆の提案(研究結果から得られる政策的・実務的示唆を示せるようになります。)
第19回 結論の執筆(研究の要点をまとめ、今後の研究課題を提示できるようになります。)
第20回 引用と参考文献の整理(適切な形式で参考文献リストを作成できるようになります。)
第21回 序論の校正(序論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。)
第22回 本論(第1章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。)
第23回 本論(第2章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。)
第24回 本論(第3章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。)
第25回 本論(第4章)の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。)
第26回 結論の校正(本論を読み直し、論理の一貫性や誤字脱字を修正できるようになります。)
第27回 プレゼンテーションの準備(研究内容を効果的に発表できるようになります。)
第28回 研究成果の口頭発表(研究内容をわかりやすく伝え、質疑応答に対応できるようになります。)
第29回 最終チェックと提出準備(最終的な論文を完成させ、提出できるようになります。)
第30回 今後の研究展開(研究の発展可能性を考え、学術誌投稿や学会発表を視野に入れます)
授業外学習の課題 受講者が選んだテーマについての文献や資料を収集し、熟読することが前提となり、事前の準備が必要です。報告と議論では、これらの資料を活かしてテーマにアプローチするための考察や分析も求められるので、毎週の予習・復習には少なくとも3~4時間を目安として取ってください。
履修上の注意事項 授業全体を通して、自ら問題提起を行い、グループ討論には積極的に参加する姿勢を持ちましょう。

公認欠席は欠席として扱いますが、論文の最終判定には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準 研究課題の提示(10%)報告(30%)、授業への取り組み(10%)論文執筆達成度(50%)によって総合的に評価します。
テキスト 必要な資料は配布します。
参考文献 Maureen Burton, Ray Lombra “ The Financial System and the Economy: Principles of Money and Banking, 4e” Thomson SW
植田 和男 (2010)『世界金融・経済危機の全貌―原因・波及・政策対応』慶應義塾大学出版会
ヌリエル・ルービニ(2010)『大いなる不安定』ダイヤモンド社
ニーアル ファーガソン(2009)『マネーの進化史』早川書房
吉野 直行 (著), 山上 秀文 (著) (2017) 『金融経済 第3版 ― 実際と理論』慶應義塾大学出版会
その他は授業で紹介する
主な関連科目 国際金融論研究、証券市場論研究、リスクマネジメント論研究、金融システム研究、金融統計・モデル分析研究
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業前後や授業中の質問は歓迎する。また、メールにて質問を受け付けます。
研究に関する質問は個別に対応しますので、事前に連絡してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学研究科M商学専攻 2021~2024 1-2 - - - - -