授業コード | 90105800 | 単位数 | 2 |
科目名 | 経営学特講(保険研究) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 西本 健 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 保険研究(リスクと保険) |
学修の概要 | 本講座を受講することで、日本ファイナンシャルプランナーズ協会の「CFP認定教育プログラム」が指定する課程のひとつである「リスクと保険」の履修が可能です。 個人の日常生活や企業活動において、今日様々なリスク(不確実性)が存在しますが、それを管理または処理する方法を学びます。特に保険はそのようなリスクをファイナンス(お金)で解決する方法ですが、本講義では基本的な生保商品や損保商品の特色と税務の知識を身につけ、保険証券の読みこなしとコンサルティングに必要な知識の習得を目指します。実際に私も独立FP及び保険代理業務において非常に役立ちました。銀行や保険・証券または会計事務所などでも役立つ知識です。 初回授業は9/25(木)9:00からです。講義はスライド(Power Point)で解説し、テキスト(CFP資格標準テキスト)を参照しながら進めて参ります。 |
学修の到達目標 | CFP資格審査試験の「リスクと保険」課目の合格に必要な知識の習得し、具体的な事例に基づきリスクマネジメント選択方法を理解し、保険商品や税務の知識を習得できます。特に保険税務に精通しておくことは本番のCFP試験や実際の実務の上でも非常に役立ちます。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス リスクマネジメントの手法について、保険はどのように分類できるのか、保険料の決まり方 社会保険と民間保険の関係について説明できる。 |
第2回 | 生命保険と損害保険 生命保険は3種類、生保は定額払い損保は実損払いが原則、第3分野の保険とは 生命保険と損害保険の違いを理解し、説明できる。 |
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第3回 | 保険業法と保険法 保険業界を取り巻く環境について、最近の生命保険と損害保険の加入状況 保険業法と保険法の違いを理解し、説明できる。 |
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第4回 | 保険契約に関連する法律、保険会社の破綻と契約者保護 消費者契約法、金融サービス提供法、金融商品取引法のそれぞれの目的と法律効果、保険会社の健全性を判断する指標、生命保険契約者保護機構について理解し、説明できる。 |
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第5回 | 保険契約の手続き 少額短期保険とは、共済と保険の違い、保険の責任開始日はいつか、クーリングオフ 保険契約の失効する要件、復活させるためにはどうするか理解し、説明できる。 |
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第6回 | 生命保険の基礎と種類(定期、終身、養老など) 保険料一時払いと全期前納の違い、一時的に資金が必要なときに使える制度 保険料の支払いが困難になったとき、生命保険転換制度など理解し、説明できる。 |
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第7回 | 資産性の強い生命保険商品、個人年金保険のしくみ 低解約返戻金型終身保険、積立利率変動型終身保険、アカウント型保険、外貨建て保険、変額保険 保証期間付き終身年金、確定年金、有期年金、変額個人年金保険などについて理解し、説明できる。 |
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第8回 | 損害保険の基礎と種類(火災保険と地震保険) 基本用語、保険料の決まり方、損害保険会社破綻後の補償割合、損害賠償と関連法(失火責任法、自賠法、 PL法)、火災保険と地震保険について理解し、説明できる。 |
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第9回 | 損害保険の種類(自動車保険、傷害保険、賠償責任保険その他) 損害保険でカバーできるリスクとは、傷害保険は原則定額払い、賠償保険は企業向けが多い 店舗休業保険とは、労働災害総合保険は政府労災保険の上乗せ補償であることを理解し、説明できる。 |
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第10回 | 生命保険の税務(1)個人契約 生命保険料控除、医療費控除とセルフメディケーション税制の選択適用 死亡保険金・満期保険金・解約返戻金の課税関係、年金受給権の評価などについて理解し、説明できる。 |
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第11回 | 生命保険の税務(2)相続対策としての生命保険 生命保険金の非課税枠が利用できるのは、生命保険を利用して代償分割をする 生命保険料を生前贈与する、二次相続対策としての生命保険契約の有効性を理解し、説明できる。 |
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第12回 | 生命保険の税務(3)法人契約 法人が生命保険契約を締結する理由とは、保険料は資産計上か損金算入か、弔慰金と死亡退職金の違い 相続税の課税対象となるのはどの部分か、などを理解し、説明できる。 |
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第13回 | 損害保険の税務(1)個人契約、個人事業主 地震保険料控除とは、災害に遭った場合の雑損控除と災害減免法の利用について 個人事業主の損害保険税務について理解し、説明できる。 |
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第14回 | 損害保険の税務(2)法人契約 圧縮記帳とは、法人契約の損害保険税務について理解し、説明できる。 |
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第15回 | 保険証券の読み取り方 主契約と特約、災害割増特約と傷害特約の違い、特定疾病保障定期保険特約とは、など理解し、説明できる。 |
授業外学習の課題 | テキストの該当項目について事前に読んでおくこと(30分程度の予習)また授業終了後に授業内容のスライドをPDFで送ります。復習に使ってください(60分程度の復習) |
履修上の注意事項 | リスクマネジメントの基本から丁寧に解説しますので、履修前に保険に関する予備知識が不足していても心配いりません。ただし、講義は連続して毎回受講してこそ理解が深まると考えます。やむを得ず授業を欠席する場合は事前に申し出るようにしてください。テキストの該当箇所をしっかりと熟読し、分からないときは積極的に質問すること。授業への積極的な参加姿勢も評価の対象となります。 また、公認欠席については欠席として扱いますが、単位認定要件と成績評価には影響しないように配慮します。 ※受講登録を済ませたら、その旨を以下のメールアドレスで通知していただければ幸いです。 また登録前に何かご質問等がございましたらお知らせください。 nishimoto@randac.com(講師:西本健) |
成績評価の方法・基準 | 授業への取り組み、質問・発言等(80%)および理解度チェックの結果(20%)で総合的に評価します。提出課題等は特にありません。理解度チェックについては授業中、理解できているかどうか個別に質問をしていきます。集中して聞いていれば答えられるものばかりですから心配はいりません。 |
テキスト | CFP資格標準テキスト『リスクと保険』(2025~2026年版、日本FP協会)今年6月頃発売の最新版テキストを使用します。 |
参考文献 | 日本FP協会ホームページhttp://www.jafp.or.jp/ |
主な関連科目 | 「ライフ・リタイアメントプランニング」「相続・事業承継設計」「タックスプランニング」「不動産運用設計」「金融資産運用設計」 ※「ライフプランニング・リタイアメントプランニング(パーソナル・ファイナンス)」は前期西本が担当します。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
第1回の授業で説明します。 分からない箇所は授業後、メール等でお知らせください。その都度対応いたします。 |
添付ファイル | risk.pdf | 説明 | 講義テキスト(写真は昨年度のものです) |
添付ファイル | スライド資料(見本).pdf | 説明 | 講義で使う説明資料(見本) |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学研究科M経営学専攻 | - | 2021~2022 | 1・2 | - | - | - | - | - |
商学研究科M経営学専攻 | - | 2023~2023 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
商学研究科M経営学専攻 | 12500 | 2024~2025 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |