授業コード | 81118400 | 単位数 | 2 |
科目名 | 社会教育経営論Ⅱ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 山川 肖美 他 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 社会教育における経営的・戦略的視点に立脚した持続可能な地域社会の構築に資する学習プロジェクトのデザインー自治体との連携の中で― |
学修の概要 | 社会教育・生涯学習における経営的・戦略的視点とは何かということと、持続可能な地域社会の構築につながる学習プロジェクトのデザインに関してその考え方と技法を理解したのち、実際に学習プロジェクトのデザインを試みる。学習プロジェクトをデザインする際には、経営的・戦略的視点を常に意識し、見える化していくとともに、地域人材の発掘や育成・支援、ネットワーク化の具現化を志向する。 なお、学習プロジェクトは、広島県内の市町をこちらで指定し、その市町での実装(実際に試行してみること)を想定して企画に取り組むこととする。 |
学修の到達目標 | 多様な主体が連携・協働しながら持続可能な地域社会を構築していくために、経営的・戦略的視点の下で次の2つを到達目標とする。 1 社会教育として取り組むべき地域課題、地域課題を解決するための地域資源の把握、そして、関わる人のネットワーク化の方法を実践的に把握できる 2 地域課題解決のための学習と実践に実効性を持たせ、地域内外の多様な人との未来像の共有・連携・協働を広げていくために、学習プロジェクトのデザインの考え方と手法を修得できる。 3 特定の市町で実現可能な学習プロジェクトを企画し、条件が整えば試行できる。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション(山川・三浦) ・本授業の到達目標と概要を聴き、各自で学習目標を考える。 ・経営的・戦略的視点から学習プロジェクトを考える。 |
第2回 | 学習プロジェクトのデザインの考え方と実際(山川) ・「広島版学びから始まるプロジェクト」(通称:ひろプロ)をもとに、学習プロジェクトの意義、考え方、要素等を学ぶ。 ・広島県内でひろプロを先行実施している自治体での事例を知り、ポイントを考える。 |
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第3回 | 学習プロジェクトのデザインの実際(1)(三浦) ・対象自治体(廿日市市、東広島市を予定)の経営・戦略を把握し、ひろプロの分析(地域分析)シートを書く上での視点を持てるようになる。 |
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第4回 | 学習プロジェクトのデザインの実際(2)(山川) ・対象自治体の生涯学習推進計画を知り、その特性を整理する。 |
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第5回 | 学習プロジェクトのデザインの各自治体での展開(ゲストスピーカーと山川・三浦) ・各自治体でひろプロを担ってきた市町職員さんにお越しいただき、プロジェクトの背景(経緯)、取り組み、成果、課題、展望等を話していただく。質疑応答により理解を深める。 |
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第6回 | 学習プロジェクトのデザイン(1)(山川・三浦) ・各自で作成した地域分析(分析シート)をプレゼンする。 |
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第7回 | 学習プロジェクトのデザイン(2)(山川・三浦) ・これまでの授業内容と作成した分析シートを手掛かりに学習プロジェクト(企画シート)をデザインする。 |
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第8回 | 学習プロジェクトのデザイン(3)(山川・三浦) ・デザインした学習プロジェクト(企画シート)のプレゼン・共有し、チーム内でこれ以降に磨くプロジェクトを 1 つに絞る。 |
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第9回 | 学習プロジェクトのデザインに関しての新たな視点(永田・山川・三浦) ・デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)センター長 永田宏和さんより新たな視点を提示してもらう(変則授業日程) |
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第10回 | 新たな視点を踏まえた学習プロジェクトのリデザイン(同上) (変則授業日程) ・永田先生から学んだ新たな視点をもとに各チームで学習プロジェクトをリデザイン(改善)していく。 |
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第11回 | リデザインした学習プロジェクトのプレゼント講評(同上)(変則授業日程) ・リデザイン(改善)した学習プロジェクトについて提案し、講評を得る。 |
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第12回 | 学習プロジェクトのリデザイン(山川・三浦) ・前回の授業での講評を受けて学習プロジェクトをリデザインする。 |
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第13回 | 完成した学習プロジェクトの共有 ・チームとしてリデザインした学習プロジェクトをプレゼン・共有する。 |
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第14回 | 対象自治体と関係者へのプレゼンと講評、総括課題と総括(山川・三浦) ・完成した学習プロジェクトを関係者に向けてプレゼンし、実装に向けての方法論を探る。総括課題の説明を受ける。 |
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第15回 | チーム課題から個人課題への展開(山川・三浦) ・チームでの取り組みを経て、個人での最終課題に向けて学習プロジェクトを構想する。 |
授業外学習の課題 | 1 関連資料(学習プロジェクトの事例、広報媒体等)の収集・分類・理解に努めること 2 取り組み対象とする自治体や地域が決まったら、地域情報を集めたり地域を踏歩したりするなどして地域理解に努めること 3 社会で行われている学校以外での様々な学びの場に積極的に参加をし、情報を得ること 4 1~3を通して、事前・事後に2時間程度の学びに取り組むこと。 |
履修上の注意事項 | 1 社会教育主事課程(称号:社会教育士)に必修科目である。 2 より効果的な授業となるよう、日本をリードする社会教育を推進・創造しているデザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)の永田センター長にも講義を担当していただく。この講義は、土曜日に集中的に実施する(2025年11月または12月上旬の土曜日1時限~3時限を予定)ので予定をしておいていただきたい。初回授業でお伝えする。 3 聴くだけでなく、対話をする・成果を生むことを重視する授業である。 4 生涯学習論Ⅰ・Ⅱや社会教育経営論Ⅰ、生涯学習支援論Ⅰ・Ⅱ、行政特論B(公共空間創造論)やまちづくりに関連する科目(他学部含む)について既習あるいは並行して履修することが望ましい。 5 グループワークを取り入れる。グループワークに際しては、責任をもって役割を担い、授業内外の学びに積極的に参加すること。 6 授業に関する連絡等にはMoodleおよびGoogle Classroomを活用する。授業資料の配布、課題の提示と提出等もMoodleおよびGoogle Classroomを活用する。紙媒体での授業資料等の配布は行わないため、授業に臨む前に、各自で資料等を準備していただきたい。 7 公認欠席時の資料は通常授業と同様にMoodleよりダウンロード可能である。なお、公欠期間中に課された課題は公欠後に鋭意取り組むこと。 ※国際コミュニティ学部地域行政学科の学生が、この科目を履修するには、選考手続きがあります。ガイダンスのほか、学年別Moodleにアップされる手続き情報を確認して、申し込んでください。 |
成績評価の方法・基準 | 1 授業に対する主体的・協働的な姿勢 20% (対話への参画やリアクションペーパーにもとづく) 2 開発した学習プロジェクト案とプレゼン(グループ課題) 30% 3 総括課題(個人課題) 50% |
テキスト | ・使用せず。事前にMoodleを通じてオリジナルの資料を配布する。 |
参考文献 | ・広島県立生涯学習センター『広島版学びから始まる地域づくりプロジェクトコーディネーターハンドブック』https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/center/hiropuro.html |
主な関連科目 | ・生涯学習論Ⅰ・Ⅱ、生涯学習支援論Ⅰ・Ⅱ、社会教育経営論Ⅰ、社会教育演習、行政特論B(公共空間創造論)、ソーシャルイノベーション論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・メール(alpha)で随時受け付ける。 ・課題については授業期間中にフィードバックをする。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部人間関係学科社会学専攻(資格関連科目) | - | 2019~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(資格関連科目) | - | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
人文学部教育学科(資格関連科目) | - | 2019~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(資格関連科目) | - | 2023~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(資格関連科目) | - | 2019~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |