授業コード 70017207 単位数 2
科目名 ゼミナールb(2025) クラス 07
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 船津 靖 配当年次 *下表参考

授業の題目 国際社会と日本のリアリズム Ⅱ Realistic Analysis of Global Society and Japan Ⅱ
学修の概要 前期の自由研究の継続。
 前期レポートの要約(800~1000字)と補足から始める。文章の上達には「書き直し」「推敲」が有効。後期は前期のテーマの一部を発展させてもよいし、新しいテーマに挑戦してもよい。学術書の読破や共同研究など別の方法を提案すれば前向きに検討する。授業計画は暫定的。学生の実情に即し柔軟に対応する。以下は前期シラバスの要約や補足。
 多くの選択肢の中からテーマを自分で選ぶ。何を選んだかで自分がどんな人間なのか、逆にわかる。将来、自分は学生のころこういうてテーマを選んだ人間だった、と振り返れるようなテーマを選んでほしい。
24年度生が選んだテーマは、ベルリンの壁、トランプの家庭環境、米大統領選とディープフェイク、チェルノブイリ原発事故、五・一五事件、ニューヨークのラテン系、チュニジアのアラブの春、台湾情勢、韓国の戒厳令、世界の選挙ポスター、バルト3国有事~すばらしい! 原爆資料館と大型書店で課外授業、ピザ店でコンパ。
 国際社会や日本のリアル(現実)について具体的な知識を学ぼう。発表や討論、文章の技術を磨こう。他の学生と交流し、教員という「社会人」と接しながら、自分の興味に沿って研究することで、大きく成長できる。生涯続く独学や趣味の勉強の土台になる。転職も増える中、独学は必須。口頭、文章での伝達力、表現力は就活でも婚活でも役に立つ。
 教員のモットーは“Call a cat a cat”.「テロはテロ、占領は占領」。戦争犯罪や国際法違反を「植民地解放」「聖戦」「神の約束」などの美名で正当化しない。”Fifty ways to say good-by to your lover” 「恋人に別れを言う50の方法」という歌詞がある。理屈は何にでも付く、の意。世界には誇張やウソや偽善、プロパガンダがあふれている。だまされないためには現実感覚や教養が大切だ。
【実務経験】略歴や著書はゼミナールaの記述を参照。
学修の到達目標  ディプロマポリシーが掲げるThink Globally、国際問題への知識、国際社会の多様性とダイナミズムへの理解力を養うのが到達目標。国際政治・経済の現実について基礎知識が身に付き、事実に即した多角的で冷静な分析ができるようになる。自分の研究の関連分野で専門的な知識が身に着けられるようになる。効果的な発表ができ、説得力のある文章を書けるようになる。英語を自力で伸ばしていけるようになる。目標は前期よりも高く。
授業計画 第1回 スピーチ練習①:夏休みの報告
 夏休み中の学修、体験、就活等の報告、後期の抱負を簡潔かつ印象的に話せるようになる
第2回 前期末レポート①:要約
 4000字以上のレポートを1000字以内に要約できるようになる
第3回 前期末レポート②:発表
 要約した文章を発表し、簡単な質疑応答をこなせるようになる
第4回 前期末レポート③:相互批評
 要約と発表を元に相互に良いところ、改善すべきところを建設的に批評できるようになる
第5回 後期研究テーマ候補:選択肢、目的、資料
 後期の研究テーマの候補を複数挙げ、切り口や資料を検討できるようになる
第6回 後期研究テーマ決定:目的、差異化、段取り
 後期末レポートのテーマを決め、前期との違い、ねらい、段取りを確認できるようになる
第7回 スピーチ練習②:秋休みの報告
 9月から11月上旬にかけての学修、体験等の報告、冬に向けた抱負を簡潔に話せるようになる
第8回 論文執筆の基本:構成、文章、調査
 論文執筆に必要な構成法、文章の技法、資料調査法を前期の経験を踏まえ深化できるようになる
第9回 後期末レポート草稿①:はじめにと目次
 レポートのはじめにと目次案をつくれるようになる
第10回 後期末レポート草稿②:章、節、小見出し
 レポートの目次(章)をさらに節、小見出しに分節化できるようになる
第11回 後期末レポート発表①:卒年生
 卒年生が後期末レポートの草稿の一部や関連写真・図表などをパワポなどで発表できるようになる
第12回 後期末レポート発表①:3年生
 3年生が後期末レポートの草稿の一部や関連写真・図表などをパワポなどで発表する
第13回 発表・質疑応答練習:学生有志
 学生有志や準備の遅れたゼミ生が自由に発表・質疑応答の体験を積む
第14回 スピーチ練習③:前期の学修・体験・抱負
 前期のゼミ終了を前に学修の成果、興味深い体験、今後の抱負などをスピーチする練習を積む
第15回 最終まとめ:後期末レポート準備確認
他の学生からの質問や批評も踏まえ期末レポート執筆に必要な作業を確認する
授業外学習の課題  事前学修(30分程度)ゼミに備え、スピーチの内容をまとめたり、他の学生の発表テーマについて基礎知識を得たりしておく。関心のあるテーマに関するニュースに目を通す。
 事後学修(30分程度)他の学生の発表について感想や質問を出す課題を期限までに出す。10行(約600字)程度を目標に書くことを推奨する。書けば書くほど書くことが楽に上手になる。
 後期を通じた学修(週3時間程度)発表するテーマについて着実に調べ資料を作成する。ゼミ後半には後期末レポートの草稿を執筆する。日本語を磨き、英語力を伸ばす努力をする。
履修上の注意事項  発表担当者はキーワード、年表、要約や引用、地図などからなる資料を発表前日までに教員に送る。他の学生が作成した資料を熟読し、他のゼミ生の発表に集中する。日本が対象の研究では国際比較を入れる。急病を除く欠席は事前にメール連絡を。発表のドタキャンは厳禁。議論を盛り上げるサービス精神を評価。文章や構成については職人的な細かい指導をする。褒められたら喜び、改善点を指摘されても落ち込まない。教員や他のゼミ生とのコミュニケーション、信頼関係が大切。機微な話を外に出さない。
 国際社会の複雑さを面白いと感じる向学心のある学生を歓迎する。
 公認欠席は欠席として扱うが、単位認定要件や期末レポートの提出資格には影響しないように配慮する。
成績評価の方法・基準  出席を重視。発表・質疑等ゼミへの貢献度40% 期末レポート60% 前期より基準は上がる。発表は成果だけでなく努力を重視。レポートは①構成の論理性、②データや資料の具体性、信頼性③文章の質④専門性~などが評価基準。
テキスト  特に指定しないが、NHKのニュース・防災アプリ(無料)の国際ニュースなどを共通の情報インフラとする。
参考文献  各自の関心に応じ、随時推薦する。日本経済新聞(電子版含む)や中国新聞の国際ニュース。ゼミの教員の近年の研究関心を知るには『聖書の同盟 アメリカはなぜユダヤ国家を支援するのか』(河出書房新社)
主な関連科目 国際ジャーナリズム論、政治と社会(アメリカ、中東)、メディア論、卒業研究
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 メール(funatsu@shudo-u.ac.jp )や個人面談でできる限り対応します。授業の内容、発表やレポートに関する質問や相談はもちろん進路、就活、英語はじめ各種勉強法なども相談に乗ります。レポートへの総評はMoodleのアナウンスメントで、個別の評価や指摘はMoodleのFBCや個別のメールへの回答としてお知らせることがあります。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30802 2019~2022 3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30802 2023~2023 3・4
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) 71400 2024~2025 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30802 2018~2022 3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30802 2023~2023 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) 72400 2024~2025 3・4