授業コード | 70008316 | 単位数 | 2 |
科目名 | 基礎演習 | クラス | 16 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 山中 雄次 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 自治体の現場を知る。広報活動を通じて地方自治を考える。 |
学修の概要 | 将来、公務員となることを真剣に検討している学生を対象とした演習である。 まずは、公務員の具体的な仕事内容の理解を深める。公務員は、住民の見えないところで住民の生命や財産を支えるやりがいのある仕事である。その魅力と仕事の醍醐味を感じ取り、進路選択の一助としてほしい。 また、皆さんは、自身が住む地方自治体の広報紙を真剣に読んだことがあるだろうか。長年、目にする機会があったにもかかわらず、詳しい内容をよく知らないのではないか。広報紙には、地方自治体が住民に対して最も伝えたい情報が集約されており、地域行政を学ぶための最適な素材である。さらに、広報紙の作成には、自治体職員の並々ならぬ想いが込められ、「読みやすさ」に向けた工夫も施されている。 このことを踏まえ、本基礎演習は、2つの内容で構成する。まずは、地方公務員の実務を知ることである。地方公務員が執筆した文献を輪読し、その業務と熱意を知る機会を設ける。もう1つは、地方自治体の広報紙を通じて地域行政を考える機会である。自治体広報の文献を輪読し、グループで広報紙を調査・分析の上、結果をアウトプットすることを重視した演習を展開する。 理解を深めるために、2回、自治体職員をお招きし、直接お話を聞き、意見交換を行う機会を設ける。このうち、1回分は広島市広報課とする。ただし、相手方が対応可能な日程によって、授業計画を変更する場合がある。 【実務経験】 地方公務員として、道路、税務、交通行政、産業、全庁的な行政経営を担当した経験を踏まえ、現場の運用を交えながら展開する。 |
学修の到達目標 | ・地方自治体の広報活動を通じ、地域行政の実務を知ることができる。 ・行政と住民の双方の視点をもって、他者に伝わる文章を作成するための表現力を高めることができる。 ・他の履修生とともに学ぶことで、コミュニケーション力、協創する力を伸ばすことができる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション ・基礎演習の概要を理解する。 |
第2回 | 地方公務員の採用、人事と組織 ・公務員試験や配属・異動の基本的なルールを理解する。 |
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第3回 | 地方公務員に関する文献講読1:業務内容を知る ・地方公務員と民間企業の業務内容の違いを知り、自身の適性を考える。 |
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第4回 | 地方公務員に関する文献講読2:地方公務員に必要な資質 ・地方公務員に求められる資質を理解する。 |
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第5回 | 地方公務員に関する文献講読3:地方公務員の人事制度 ・地方公務員の人事制度の実態を知り、公務員となった将来の自身が展望できるようになる。 |
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第6回 | 意見交換に向けた事前調査・準備 ・自治体職員との意見交換を前に、適切な質問事項が整理できるようになる。 |
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第7回 | 自治体職員との意見交換1 ・自治体職員のお話を傾聴しつつ、必要なインタビューができるようになる。 |
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第8回 | 先進的な自治体広報紙の事例研究1:優秀作品のHPをもとに議論 ・グループでの研究・議論を通じ、少人数のディスカッションができるようになる。 |
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第9回 | 先進的な自治体広報紙の事例研究2:発表 ・研究結果のプレゼンテーションを通じて表現力を高める。 |
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第10回 | 自治体広報に関する文献講読1:広報担当者の業務 ・自治体の広報業務を理解することができる。 |
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第11回 | 自治体広報に関する文献講読2:自治体広報のルール ・読みやすい自治体広報のルールについて知識を得る。 |
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第12回 | 広島県内地方自治体の事例研究1:県内全市町の広報紙を比較研究 ・グループでの研究・議論を通じ、少人数のディスカッションができるようになる。 |
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第13回 | 広島県内地方自治体の事例研究2:発表 ・研究結果のプレゼンテーションを通じて表現力を高める。 |
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第14回 | 意見交換に向けた事前調査・準備 ・自治体職員との意見交換を前に、適切な質問事項が整理できるようになる。 |
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第15回 | 自治体職員との意見交換2(広島市広報課) ・広島市広報課職員のお話を傾聴しつつ、必要なインタビューができるようになる。 |
授業外学習の課題 | (1)毎回2時間程度、授業の事前学修として、以下に取り組むこと。 ・事前に、指定した文献及び関連図書の指定するページを精読の上、参加する。 ・発表の準備を行う。 (2)毎回2時間程度、授業の事後学修として、以下に取り組むこと。 ・授業で取り上げた地方自治体の広報事例について、ホームページで閲覧・確認をする。 (3)また、日頃から地方自治体の広報紙(そして、ホームページ)を真剣に読む機会を作ってほしい。住民として広報紙を眺めるだけでなく、作成する自治体職員の立場に立って、どのような工夫をしているのか、考えてほしい。特に、地方公務員を目指している学生は、広報紙で紹介された施設や地域活動に実際に出かけ、自治体職員に声をかけてほしい。実際の現場を見て、話を聞くことで、その想いを体感することが大切である。 |
履修上の注意事項 | ・欠席・遅刻をしないこと。個別の事情がある場合は、事前に相談すること。 ・受講態度の思わしくない学生、発表時に準備をしてこなかった学生(グループ)は、欠席として扱う。 ・ゲストスピーカーとのスケジュール調整の結果、開講順序を変更する場合がある。また、ゲストスピーカーには多忙な中でお越しいただくので、失礼がないように留意すること。 ・公認欠席については、公認欠席時に配布した資料を後日配布する。プレゼンテーションの日が公認欠席となった場合は順番を変更するなど、適宜配慮する。 |
成績評価の方法・基準 | ゼミへの参加態度(60%)、報告内容(40%) |
テキスト | ・輪読する文献は授業中に指示する。 |
参考文献 | ・以下の文献を適宜参考にすること。 ・秋田将人『ベテラン職員が教えるお役所就職ガイド』星海社新書、2023年 ・佐久間智之『公務員のための広報の教科書』学陽書房、2022年 ・佐久間智之『住民に伝わる自治体情報の届け方』学陽書房、2021年 ・その他の参考文献は、適宜紹介する。 |
主な関連科目 | 地方自治論、地方財政論、公共政策論、都市経営論など |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・質問については、授業終了後、もしくは、オフィスアワーに受け付ける。ただし、オフィスアワーを希望する学生は、事前にメールで連絡すること。 ・特に、公務員を進路に検討している受講生に対しては、積極的に相談にのっている。躊躇せずに声をかけてほしい。 ・報告内容のフィードバックは授業時間内に行う。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) | FGGP20801 | 2019~2022 | 2 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) | FGGP20801 | 2023~2023 | 2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) | 71200 | 2024~2025 | 2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) | FGRA20801 | 2018~2022 | 2 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) | FGRA20801 | 2023~2023 | 2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) | 72200 | 2024~2025 | 2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |