授業コード | 70004600 | 単位数 | 2 |
科目名 | 政治と社会(中国) | クラス | |
履修期 | 第4学期 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 王 偉彬 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 現代中国を読む |
学修の概要 | 1949年、中華人民共和国が成立した。毛沢東時代の急進的な政治情勢や経済発展の停滞などを経て、1980年代から中国は改革開放を実施し、高度経済成長の時代に入った。中国は「世界の工場」から「世界の市場」へと転身しつつあるが、一人当たりGDPは1万ドルを超えたものの、「中所得国の罠」から抜け出せるかが課題となっている。 一方、中国はいつかアメリカを追い抜き、21世紀は「中国の世紀」になるだろうという議論があるが、民主化問題や少数民族問題、近年の経済減速など、不安要素も多く存在し、これらが中国の成長の妨げになるという指摘もある。さらに、アメリカによる米中貿易戦争や価値観外交が展開される中で、米中対立の一層の深刻化が避けられないだろうともいわれている。 中国をどう見るか。本講義では、中華人民共和国建国後の歩みをたどりながら、毛沢東時代、改革開放時代、そして現在の諸事情を多角的な視点から解説する。 |
学修の到達目標 | 多角的視点から中国を見ることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 社会主義体制の樹立 中華人民共和国の建国と毛沢東 中華人民共和国がどのように樹立されたかが分かるようになる |
第2回 | 新中国の国家建設、「階級闘争」と文化大革命 毛沢東時代の政治運動が何かを知るようになる。 |
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第3回 | 鄧小平と改革開放 なぜ改革開放をするか説明できるようになる |
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第4回 | 改革開放 実施の段階と内容 改革開放のステップと内容をあげて述べることができるようになる |
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第5回 | 「会主義市場経済」と世界経済のなかの中国 社会主義市場経済とは何かを知るようになる |
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第6回 | 経済発展の光と影 急速な経済成長に伴う陰の諸問題とその要因を説明できるようになる |
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第7回 | 出稼ぎ労働者「農民工」 中国の特殊な戸籍制度により形成された貧困格差問題を理解できるようになる。 (オンデマンド) |
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第8回 | 1000万人移住計画の「人の都市化」 貧困問題対策がどのように行われたかを知るようになる (オンデマンド) |
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第9回 | 中国の政治・行政と民主化問題 中国の政治事情を述べるようになる |
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第10回 | 「受験教育」と「エリート教育」 中国の教育事情の長所と短所をあげて説明できるようになる |
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第11回 | 対外経済関係と「一帯一路」 多く議論された「一帯一路」とは何かを知るようになる |
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第12回 | 日中経済・貿易関係 日中経済関係の変遷を解釈できるようになる |
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第13回 | 米中貿易戦争 2018年から起こった米中貿易戦争の背景や要因を解説できるようになる |
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第14回 | 最近の中国事情:ITとAI、EVと低空経済等の飛躍的成長と社会の変化 最近中国の経済事情と社会変化を説明できるようになる |
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第15回 | まとめ 中国の過去、現在とゆくえを考える (授業の進度や受講生の理解度により変更する場合がある) |
授業外学習の課題 | ・事前学習(1時間程度):履修者各自で関連する知識を調べ、教科書の該当部分を読んでおくこと。 ・事後学習(2時間程度):配布資料や指定された教科書の該当部分を復習し、配布資料に記載された「問題」を中心に調べ、自分の考えをまとめてください。 |
履修上の注意事項 | ■ブレンド型授業を実施します。 ・Moodleを使用し、オンデマンド授業を2回行います。課題は指定された期間内にMoodleに提出してください。 ■公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件および期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 ■授業の配布資料はMoodleに掲載します。欠席時には各自でダウンロードし、印刷を行ってください。 |
成績評価の方法・基準 | 課題・リアクションペーパー 30点 受講態度 20点 期末試験 50点 (欠席は減点) |
テキスト | ①中園和仁編『中国がつくる国際秩序』(ミネルヴァ書房、2013年) (「中国の歴史と社会」、「東洋政治外交史」、「文明論研究」〈隔年開講〉の授業でも同じテキストを使用する。なお、授業ごとに使用する部分は異なる。) ②授業資料(配布プリント) |
参考文献 | 適宜に紹介する。 |
主な関連科目 | 中国の歴史と社会 東洋政治外交史 文明論研究 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
①質問・相談は授業前後又はメール(wangwb@shudo-u.ac.jp)で受け付けます。 ②時間のかかる相談はメールで連絡してください。 ③授業内の課題や試験へのフィードバックは、授業時間内または試験終了後にMoodleにて講評を行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
国際コミュニティ学部国際政治学科(地域研究領域) | FGGP20504 | 2019~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(政治領域) | FGRA30310 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(政治領域) | - | 2023~2025 | 3・4 | - | - | - | - | - |