授業コード 70003200 単位数 2
科目名 安全保障論 クラス
履修期 第4学期 カリキュラム *下表参考
担当者 佐渡 紀子 配当年次 *下表参考

授業の題目 安全保障論 -Security Studies-
学修の概要 本講義では、国際政治学において安全保障がどのように捉えられているかを概観する。さらに安全保障を強化するために生み出されてきた制度や考え方を解説する。あわせて、国際情勢の変化とそれによる国際安全保障、国家安全保障への影響を取り上げる。
学修の到達目標 (1)安全保障強化に向けた制度や概念を説明できる。
(2)国際情勢の変化を、安全保障の観点から説明することができる。
授業計画 第1回 イントロダクション
講義のねらいおよび授業運営のルールを共有化する。
安全保障論の学問領域を概観する。
第2回 国際的な脅威と安全保障(1):軍事力の役割とパワーバランスの変化
パワーバランスの変化の原因と影響を説明できる。
第3回 国際的な脅威と安全保障(2):大量破壊兵器の拡散
大量破壊兵器の拡散と安全保障の関連性を説明できる。
第4回 国際的な脅威と安全保障(3):地域秩序の変動
地域的な対立関係の国際社会への影響を説明できる。
第5回 安全保障の考え方(1):伝統的安全保障
安全保障強化の取り組みを支える国際政治観を説明できる。
第6回 安全保障の考え方(2):伝統的脅威と安全保障モデル
安全保障を強化するアプローチのうち、勢力均衡、同盟および覇権の考え方を説明できる。
第7回 安全保障の考え方(3):多様化する脅威と新しい安全保障
新しい安全保障概念(非伝統的安全保障概念)が説明でき、び新しい安全保障概念が生まれる過程を「安全保障化」概念を用いて説明できる。
る。
第8回 安全保障環境どう見るか
安全保障環境への多様なとらえ方を意識する(意見共有)
第9回 安全保障強化に向けた取り組み(1):抑止
核抑止概念を確認したうえで、核抑止を支える仕組みを説明できる。
第10回 安全保障強化に向けた取り組み)(2):同盟
同盟の役割と問題点を説明できる。
第11回 安全保障強化に向けた取り組み(2):多国間枠組みの役割
国連および地域的枠組みが果たす平和維持・平和強制の役割を説明できる。
第12回 日本の安全保障政策・課題(1):安全保障環境の変化
北東アジア・東アジアの安全保障環境の特徴を説明できる。
第13回 日本の安全保障政策・課題(2):日本の安全保障政策の変化
日米安全保障条約の役割の変化および、安全保障政策の見直し・整備の進展を説明できる。
第14回 日本の安全保障政策・課題(3):今後の国際社会を展望する
国際社会の今後についての複数の意見に触れ、それに対する自身の考えを述べることができる。
第15回 総括
リアリズム的なアプローチとリベラリズム的なアプローチの課題(注意点)を説明できる。安全保障論の授業の全体像を俯瞰する(どの.ような学びに取り組んだのかを把握する)。
授業外学習の課題 1.予習として資料の読解が求められるます。資料読解に要する時間は、授業回によって異なりますが、おおむね2時間を要します。
2.講義の際、各回のねらいに対応した復習課題を提示します。配布レジュメ等を用いて授業内容を振り返り、課題に取り組むには、各回おおむね1時間程度を要します。
3.国際情勢や日本の動きに注目しながら、新聞やニュース番組に恒常的に触れることが望ましい。これにはおおむね1時間を要します。
履修上の注意事項 1.授業に関するアナウンスは、Moodleコースを通じて配信するため、大学のalphaアドレスを定期的に確認してください。
2.課題の提出場所、提出期限については、初回講義時に指示し、Moodleコース上にも提示します。
3.履修生が互いから学ぶことができる授業運営を目指しています。そこでワークの成果として提出された内容や質問は、誰のものかわからない形で、授業内で履修生全体に共有される場合があります。
4.授業内で触れた他者の表現や質問を、むやみにクラス外に流布してはいけません。学びの空間が安全なものとなるよう、協力をしてください。
6.公認欠席については、その回の課題提出については提出を免除します。授業資料についてはMoodleコースに公開していますから、各自が入手し、内容理解に努めてください。
成績評価の方法・基準 学期末試験(論述、持ち込み不可) 80%
課題提出状況          20%
テキスト 使用しません。
参考文献
主な関連科目 国際政治学、国際組織論、政治と社会(アメリカ)、政治と社会(中国)、政治と社会(中東)、国際法
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.授業の前後に質問や相談に対応します。
2.授業前後以外に質問や相談をする場合には、Eメールで面談の日時を調整してください。
3.課題に関する講評は、第8回および第15回授業で行います。
4.期末試験に関する講評は、Moodleコース上で周知します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
国際コミュニティ学部国際政治学科(国際政治領域) FGGP20405 2019~2022 2・3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(国際政治領域) FGGP20405 2023~2023 2・3・4 - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(国際政治領域) 71300 2024~2025 2・3・4 - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(政治領域) FGRA20309 2018~2022 2・3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(政治領域) FGRA20309 2023~2023 2・3・4 - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(政治領域) 72300 2024~2025 2・3・4 - -