授業コード | 64003800 | 単位数 | 2 |
科目名 | 栄養カウンセリング演習 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 村上 淳 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 栄養教育論Ⅲ |
学修の概要 | 栄養教育は個人へのアプローチが重要であり、対象者の栄養摂取状態を正しく評価する力に加え、その人の生活そのものを共感的、包括的に把握し、好ましい食習慣へ行動変容させるためには栄養カウンセリングの知識と技法が不可欠です。 そこで、「栄養教育論Ⅰ・Ⅱ」で学んだ栄養教育における行動変容へ導くための行動科学やカウンセリングの理論に関する知識の習得と定着と活用を目的として、個人や小グループへの栄養教育の実際の進め方と注意点や留意点の基本について講義と演習にて学修します。 |
学修の到達目標 | ①栄養教育に必要な基礎知識を理解し、栄養教育の場面に活用できる知識と技術を得る。 ②管理栄養士に必要とされる自己表現とコミュニケーションスキルを理解する。 ③栄養教育に先立ち、様々な情報を整理して対象者の問題点を抽出することができる。 ④対象者を把握し、対象者に合った教育内容を考察できる。 ⑤対象者にあった効果的な栄養教育の指導案を作成することができる。 |
授業計画 | 第1回 | 管理栄養士に必要な自己表現とコミュニケーションスキル① スピーチに必要なこと、スピーチの論理構成,一分間スピーチについて |
第2回 | 管理栄養士に必要な自己表現とコミュニケーションスキル② 栄養カウンセリングを行うために必要な基本 栄養カウンセリングの基本的技法の理解修得 ノンバーバルコミュニケーション、他 |
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第3回 | 栄養アセスメントと栄養教育計画① (コミュニケーションに必要な事) 情報収集(対象者の気持ちを把握しよう) |
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第4回 | 栄養アセスメントと栄養教育計画➁ (コミュニケーションに必要な事) 栄養カウンセリング 初回面接とは(その準備に必要なもの) |
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第5回 | 栄養アセスメントと栄養教育計画③ (コミュニケーションに必要な事) 習慣的な摂取量の把握と問題点の抽出(食事バランスガイドなど) |
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第6回 | 行動変容理論の事例とアセスメントの仕方 (コミュニケーションに必要な事) 行動変容理論を使った面接例から学ぶ |
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第7回 | 食行動変容に役立つスキルの理解と習得 (コーチング) グローモデルを基にした行動変容を促すために必要な事 |
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第8回 | 栄養教育を評価する(SOAPについて学ぶ) 対象者に適切な栄養教育を行うための評価とは何か |
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第9回 | 集団を対象とした栄養教育に必要な事 グループ教育でのファシリテーションとは何か |
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第10回 | ノンバーバルコミュニケーションとは 対象者を「みる」ということ、身体から発せられるサインへの理解 |
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第11回 | 対象者の把握について 私たちの日常生活は思い込みでいっぱい、正確に対象者を捉えるために必要な事とは |
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第12回 | 管理栄養士に必要なコミュニケーションスキル 栄養指導に応用できる対人理解の基本 わかる(人が人を理解すること) 栄養カウンセリングの基本的技法の理解 |
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第13回 | 「こころをひらく」自己開示とフィードバックについて (対人関係を円滑にするための「心の窓」(ジョハリの窓)を考える) |
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第14回 | 管理栄養士・栄養士として情報の収集と利用について 一次データとしての質問紙設計の要点とは何か |
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第15回 | まとめ 「栄養教育論Ⅲを終えての気づき 次年度臨地実習向けてへの行動目標」記述 ポートフォリオのまとめ作業など |
授業外学習の課題 | 講義時間以外にも講義内容を基にして情報収集・作成等取り組む必要があるものもありますので、必要に応じて能動的な学習をするようにしてください。 授業進行の内容・程度に応じて、ワークシートを出題のうえ提出物を求める。また学習の過程の理解を促すために,ポートフォリオ(ワークシートやノートや資料などをまとめたもの)作成を促す。それらの内容は授業において指示する。 事前学習(2時間程度): シラバスを基に各講義の進度に従って,次回講義に関するテキストの関連場所を読み,予備知識をつける。また関連する事柄について調べておくこと。 事後学習(2時間程度): 講義中によく理解できなかった部分は,テキストや補助資料などを繰り返し見直し,次回までに知識補充をしておくこと。また,ワークシートが十分にできなかった場合は,講義内容を見直しながら,やり切っておくこと。 |
履修上の注意事項 | 【対面授業】を行います。 各講義回では、相互に関連しながら知識や技術を整理・修得できる様に構成しています。欠席をせず、着実に積み上げることが重要です。 なお、管理栄養士養成課程では、授業科目の開講回数の2/3以上の出席による学修がなければ単位の認定はできなくなっていますので注意ください。 公認欠席は,欠席となります。公認欠席をした場合でも上記2/3以上の出席による学修が必要です。 自身の出席状況には気を配り,体調等を整えつつ全授業回の出席を心がけ、十分な学修を行うことを第一に取り組んでください。それらを踏まえていることからワークシート提出を重視した配分・評価としています。したがって定期試験採点は,全講義回数の2/3以上の出席がなければ行いません。 欠席時の授業資料は,後日授業出席時に自身で受け取ること(授業の終了直後に配付,個別に研究室訪問による対応はしません)。 ワークシート (小テスト等を含む)等授業実施時に公認欠席になったときは,代替措置などで対応する場合があります(原則対応しません)。 この時期までに学んだ知識(栄養教育論Ⅰ・Ⅱを中心に他の関連科目も含み)を復習整理し、授業に臨むこと。この科目は講義科目ではあるが、必要に応じて演習作業も交え,理解を深めます。 |
成績評価の方法・基準 | 定期試験の成績(50%),ワークシート等(授業内提出分など)(50%)を総合して評価する。欠席は減点対象(授業直後のワークシート提出と授業出席カードを兼ねるため)となります。 |
テキスト | 村上淳 他著『マスター栄養教育論実習』(建帛社) 各回には講義や演習項目に関する資料を配布する。 |
参考文献 | その他、その都度提示します。 |
主な関連科目 | 栄養教育論Ⅰ、栄養教育論Ⅱ、臨床栄養学、応用栄養学 等 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義中随時、またオフィスアワーを中心に対応する予定。講義の時間中以外は予約をしてください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
健康科学部健康栄養学科(栄養教育論) | FHNU30303 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |