授業コード 63008200 単位数 2
科目名 知覚・認知心理学 クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 増田 尚史 配当年次 *下表参考

授業の題目 知覚・認知心理学 Psychology of Perception & Cognition
学修の概要  人間の感覚・知覚・認知・思考等のメカニズムとこれらの障がいについて,可能な限り多くの心理学的な現象を紹介し,実際に体験してもらいながら解説する。
 本科目に限らず大学の授業では,必ずしもあらかじめ決めた内容をあらかじめ決めた段取りで教え込むわけではない。履修者からの質問や教員自身が授業を通じて気づいた問いに対して,授業という場において教員が格闘している様を見せることが,通信制の授業にはない面白さであり,そのような場面を目撃することによって履修者の自律的な学びにつながっていくものと考えている。したがって,どういう質問をしたら教員がもがき苦しむだろうかと考えながら授業を受けてほしい。当然のことながら,このような履修者と教員との相互作用により授業の内容や順序は変わることがある。
 なお,この授業は心理学科が求めている「知識・技能」を涵養するための科目である。
学修の到達目標 心理学を学習したことがない人(たとえば,高校生)に,人間の感覚・知覚・認知・思考等のメカニズムとこれらの障がいについて,専門用語と適切な例を用いて説明できるようになること。
授業計画 第1回 感覚・知覚(1)イントロダクション・感覚①:感覚:錯視,感覚器官,感覚・知覚の基本特性
第2回 感覚・知覚(2)感覚②:感覚の測定(精神物理学,フェヒナーの法則,スティーヴンスのべき法則,信号検出理論)
第3回 感覚・知覚(3)視覚:光に対する感覚,眼の構造,網膜の構造,側抑制,眼から後頭葉に至る経路,視覚野,高次視覚処理経路
第4回 感覚・知覚(4)視知覚:知覚(幾何学的錯視,ゲシュタルト),形態の知覚,色覚,奥行き知覚,運動の知覚,恒常性
第5回 感覚・知覚(5)聴覚・平衡感覚:音に対する感覚,耳の構造(聴覚障がい),耳から側頭葉に至る経路,マスキング効果,音源定位
第6回 感覚・知覚(6)味覚・嗅覚・体性感覚:味覚,嗅覚,体性感覚,体性感覚の障がい
第7回 感覚・知覚(7)感覚間相互作用:感覚間相互作用
第8回 認知(1)物体認知:物体認知,全体処理と部分処理,視覚失認
第9回 認知(2)注意:注意,注意のモデル,生理機構と障がい
第10回 認知(3)記憶①:基本用語,忘却,記憶に関する研究技法,記憶に関する現象とモデル,長期記憶の分類
第11回 認知(4)記憶②:日常記憶
第12回 認知(5)記憶③:記憶に関する生理機構,記憶の障がい・昂進
第13回 認知(6)知識:概念,知識,メタ認知,ヒューマン・エラー
第14回 認知(7)思考・問題解決・意思決定①:思考,推論,問題解決
第15回 認知(8)思考・問題解決・意思決定②:意思決定
授業外学習の課題 ・事前配布資料とMoodle上の解説動画の視聴とによる予習
・毎回の授業後にMoodleを通じての感想の提出
・配布資料や自筆ノート,Moodleでの小テスト受験などにもとづく復習
・小レポート(5回を予定)の課題を手がかりとした,授業内外で視聴した動画の内容の復習
 以上の課題には合計で少なくとも60時間を要する。
履修上の注意事項 ・事前に周知した場合には,授業前にMoodle上の動画を視聴して事前配布資料の内容(全部もしくは一部)について理解した上で,授業に出席すること。
・Moodleを通じた感想の提出回数が10回未満(=未提出が6回以上,ただし公認欠席分を除く)の場合には,期末試験を受験しても単位を認定しない。
・授業内で視聴する動画については,著作権法上,授業外での視聴ができず,その授業回を欠席した場合(公認欠席を含む)に代替措置を講ずることができないので,欠席については十分に留意すること。
・公認欠席の回については,Moodle上の資料等で自習をすること。
・学生証を忘れたり紛失したりして出席管理システムへの登録(タッチ)ができない場合には,その授業の終了時に教員に申し出ること。
・授業担当者(増田)自身の授業の振り返りのために,講義内での担当者の発話を録音する。
・授業時間内外の実験・調査への協力を求めることがある。
成績評価の方法・基準 期末試験の成績(70%),小レポートの内容(15%),およびMoodleを通じての提出を求める感想の内容(15%)によって評価する。
期末試験の成績には知識(・技能),思考力,および判断力が反映され,小レポートの内容には知識(・技能),思考力,および表現力が反映され,感想の内容には思考力と授業中の質問・応答を通じた他者との協創力とが反映されていると想定している。
なお,Moodle のコース上での小テストは模擬試験の位置付けであり,その受験回数および得点は成績評価に勘案しない。
テキスト 使用しない。
参考文献 適宜紹介する。
主な関連科目 「学習・言語心理学」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・授業内容に関するフィードバックは,コミュニケーション・カードを通じて行う。
・より複雑な事案については,事前にアポイントメントを取った上で,質問・相談をすること。
 電話:082-830-1202(直通)もしくは内線3220
 電子メール:hmasuda@shudo-u.ac.jp
 面談場所:協創館8410教室もしくは3号館2階談話スペース(質問・相談の内容による)

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) 2017~2017 1・2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23115 2018~2022 1・2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23115 2023~2023 1・2・3・4 - - - -
人文学部教育学科(関連学科科目) 2017~2017 1・2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED15106 2018~2022 1・2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED15106 2023~2023 1・2・3・4 - - - -
健康科学部心理学科(心理) FHPS26103 2018~2022 1・2・3・4 - - - - -
健康科学部心理学科(専門基礎) FHPS22304 2023~2023 1・2・3・4 - - - -
健康科学部心理学科(専門基礎) 61200 2024~2025 1・2・3・4 - - - -