授業コード | 63007300 | 単位数 | 2 |
科目名 | 司法・犯罪心理学 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 古満 伊里 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 司法・犯罪心理学 Forensic and Criminal Psychology |
学修の概要 | 犯罪は特殊な社会に暮らす特殊な人間が引き起こすものではない。犯罪の原因を社会環境に求めようとも,あるいは人々のこころのあり方に求めようとも,それは通常の社会システムの中で,普通の人々のこころの延長線上で生起する事象である。本講義では犯罪の個体要因,社会的要因を順次解説し,次に罪種による犯罪者の特徴を眺め,さらには犯罪捜査の方法や矯正教育,犯罪被害者支援について述べる。これら一連の講義を通じて,犯罪が極めて特殊な事象であるという私たちの認識を改め,私たち自身の身近な問題として犯罪ならびに防犯対策を考える。 |
学修の到達目標 | 犯罪・非行の実態とその原因について知り,犯罪防止策について自らの視点で意見を述べることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス:犯罪とは何か,司法・犯罪心理学の目的 犯罪の心理学定義を述べることができる。司法・犯罪心理学が扱う心理学的問題を列挙できる。 |
第2回 | 犯罪心理学の歴史と理論:犯罪発生の社会学的・心理学的・環境学的原因理論 犯罪の発生に関する各種理論の概要を説明できる。 |
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第3回 | 司法・犯罪心理学分野における公認心理師の活動 司法・犯罪心理学の分野における公認心理師の活動の範囲を説明できる。 |
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第4回 | 少年司法と関係機関 少年に係る法律,少年司法の関係機関と役割を説明できる。 |
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第5回 | 刑事司法 犯罪と刑罰と処遇に関する法制度の概要を述べることができる。 |
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第6回 | 臨床アセスメント 犯罪・非行分野の臨床に必要なアセスメントの概略を説明できる。 |
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第7回 | 犯罪・非行と精神疾患 精神疾患と責任能力の関係について,精神鑑定の方法とともに説明できる。 |
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第8回 | 司法・犯罪分野における臨床技法 刑事施設・矯正施設内における臨床心理学的諸技法について述べることができる。 |
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第9回 | 施設内処遇,特に少年に対する処遇を中心に 児童相談所,児童自立支援施設,少年鑑別所,少年院それぞれの施設内処遇の特徴を,それぞれの施設の機能と関連付けて説明できる。 |
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第10回 | 社会内処遇 更生保護制度の概略を説明できる。 |
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第11回 | 犯罪捜査から裁判へ 犯罪捜査における手法と刑事裁判手続きについて説明できる。 |
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第12回 | 裁判と鑑定 成人と少年に対するそれぞれの刑事司法手続を説明できる。 |
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第13回 | 犯罪被害者支援 犯罪被害者の実態および犯罪被害者支援の実態について述べることができる。 |
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第14回 | 裁判員制度 裁判員制度の概略とその問題点を指摘できる。 |
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第15回 | 環境犯罪学 犯罪の社会学的,心理学的,生物学的原因論と環境犯罪学的原因論を対比して説明できる。また環境犯罪学的な防犯設計を説明できる。 |
授業外学習の課題 | 1.事前学修(2時間程度):各回の講義で使用する資料は原則として講義日の1週間前にMoodle上で配布します。あらかじめ各自で印刷し,教科書等を参考にして資料中の空欄を埋めてから授業に臨むこと。 2.事後学修(2時間程度):上記資料中に提示されたキーワードについては各自で調べてノートにまとめておくこと。授業では触れないが期末試験に出題することがあります。 |
履修上の注意事項 | 1.講義では殺人や性犯罪など不快な事件を取り上げざるを得ません。そのことを十分に理解した上で履修登録を行ってください。 2.授業では社会人としての受講マナーを守ってください。繰り返しの注意にも関わらず改善がみられない場合は退出を求めます。 3.各回の授業終了時に約10分間でその日の授業内容についての小テストを実施します(ただし第1回目の授業では実施しない)。出題形式は5肢選択問題10問程度です。小テストに臨むに際しては,各回の講義内容を十分に予習しておくこと,および授業に集中することが必要です。 4.なお,上記の小テストはMoodle上で実施します。したがって,Moodleにアクセス可能なパソコンやスマートフォン等の携帯端末を授業に必ず持参してください。授業に出席していない人が小テストを受験することはできません。 5.公認欠席について ・公認欠席による小テストの未受験については,期末試験終了後に追試験を実施します。 ・期末試験時に公認欠席となる場合,追試または代替措置で対応します。 |
成績評価の方法・基準 | 第2回から第15回の講義内で実施する全15回の小テスト結果(30%)及び期末試験(70%)の結果をもって成績を評価します。 |
テキスト | 原田隆之(編著)「公認心理師ベーシック講座 司法・犯罪心理学」講談社,2022年,\2,700+税 広島修道大学生協 |
参考文献 | 公認心理師を目指している人は,以下の書籍も参考にするとよいでしょう。 岡本吉生編『司法・犯罪心理学』遠見書房 生島 浩編著『司法・犯罪分野-理論と支援の展開』創元社 |
主な関連科目 | 心理学概論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
1.質問はMoodle上で行ってください。可能限り答えるようにします。 2.必要とあればZoomによる面談も実施します。その際は電子メールにてあらかじめアポイントメントを取ってください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
健康科学部心理学科(心理) | FHPS24005 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(心理) | FHPS23003 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(心理) | 61300 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |