授業コード 63006900 単位数 2
科目名 人体の構造と機能及び疾病 クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 服部 稔 配当年次 *下表参考

授業の題目 人体の構造と機能及び疾病 Human Body Structure, Function and Diseases
学修の概要 本講義では、疾患や障害を理解するための第一歩として、正常な人体の構造や機能を体系的に学ぶ。これにより心身機能や身体構造の概要を把握し人の健康や疾病・障害の成り立ちを理解することを目指す。また、心理専門職が多職種と連携する際に必要となる知識として、がんや難病など心理的支援を要する主要な疾病を取り上げ解説するとともに、支援方法のあり方についても解説する。

集中講義のため短時間で非常に幅広い内容を理解する必要がありますので、視聴覚教材などを積極的に活用し、効率よく理解を深めていきます。この科目は公認心理師試験出題基準・ブループリント21 「人体の構造と機能及び疾病」に対応した内容となっています。
【実務経験内容:公認心理師・臨床心理士として心理臨床を行なっています。また日本医学教育学会認定医学教育専門家として医学教育に携わっています。この経験を活かし、この授業では多様な専門職との連携が求められる現場を念頭に置き、実臨床で起きる事例を提示し基礎と臨床を結びつけやすいように説明していきます。】
学修の到達目標 正常な人体の解剖と生理(運動器、感覚器、脳と神経、循環器、呼吸器、消化器、腎・泌尿器、内分泌・代謝)を概説できる。
加齢による身体・心理・精神機能の変化を概説できる。
主要症候(めまい、倦怠感、呼吸困難など)について概説できる。
心理的支援が必要な主な疾病(がん、遺伝性疾患、後天性免疫不全症候群、脳血管疾患、脳卒中後遺症、循環器疾患、内分泌代謝疾患、依存症など)について概説できる。
アドバンスケアプランニング(ACP)、緩和ケア、終末期ケアについて概説できる。
授業計画 第1回 オリエンテーション 人体の構造と機能① 
運動器,感覚器の構造と機能について概説できるようになる。
第2回 人体の構造と機能②
脳と神経の構造と機能について概説できるようになる。またその疾患(パーキンソン病,筋委縮性側索硬化症(ALS)など)について概説できるようになる。
第3回 人体の構造と機能③
循環器、呼吸器の構造と機能について概説できるようになる。またその疾患について概説できるようになる。
第4回 人体の構造と機能④
消化器、腎・泌尿器の構造と機能について概説できるようになる。またその疾患(過敏性腸症候群など)について概説できるようになる。
第5回 人体の構造と機能⑤
内分泌・代謝と免疫系の構造と機能について概説できるようになる。またその疾患(糖尿病、甲状腺機能異常、更年期障害)について概説できるようになる。
第6回 さまざまな疾病と障害 加齢①
加齢による身体・心理・精神機能の変化を概説できるようになる。
サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドローム、骨粗鬆症、LOH (Late-Onset Hypogonadism)症候群について概説できるようになる。
第7回 さまざまな疾病と障害 加齢②
加齢による身体・心理・精神機能の変化を概説できるようになる。
認知症、軽度認知障害(MCI)について概説できるようになる。
第8回 さまざまな疾病と障害 主要症候①
主要な症候であるめまいについて概説できるようになる。
メニエール、心因性めまいなどについて概説できるようになる。
第9回 さまざまな疾病と障害 主要症候②
主要な症候である倦怠感について概説できるようになる。
慢性疲労症候群などについて概説できるようになる。
ムズムズ足症候群(RLS)がもたらす睡眠障害や疲労感との関連について概説できるようになる。
第10回 さまざまな疾病と障害 主要症候③
主要な症候である呼吸困難について概説できるようになる。
心因性呼吸困難、心不全・慢性閉塞性肺疾患(COPD)、過換気症候群などについて概説できるようになる。
第11回 心理的支援が必要な主な疾病①
がんの病態を概説できるようになる。患者や家族が直面する心理社会的課題やサポートの必要性・支援方法について説明できるようになる。
第12回 心理的支援が必要な主な疾病②
後天性免疫不全症候群(AIDS)の病態を概説できるようになる。患者や家族が直面する心理社会的課題やサポートの必要性・支援方法について説明できるようになる。
第13回 心理的支援が必要な主な疾病③
脳血管疾、患脳卒中後遺症、循環器疾患、内分泌代謝疾患について概説できるようになる。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、橋本病、クッシング症候群、生活習慣病、糖尿病について概説できるようになる。患者や家族が直面する心理社会的課題やサポートの必要性・支援方法について説明できるようになる。
第14回 心理的支援が必要な主な疾病④
遺伝性疾患と遺伝カウンセリングについて概説できるようになる。
依存症(薬物、アルコール、ギャンブル)について概説できるようになる。患者や家族が直面する心理社会的課題やサポートの必要性・支援方法について説明できるようになる。
第15回 終末期治療
アドバンスケアプランニング(ACP)、緩和ケア、終末期ケアについて概説できるようになる。
授業外学習の課題 事前学修よりも事後学修を強く求めます(2時間程度)。必ずその日のうちに講義の復習をしてください。講義内でも復習を多く取り入れます。
履修上の注意事項 対面式で行われます。可能な限り出席してください。
講義内でグループワークを行う予定です。
公認欠席は期末試験の受験要件には影響しないように配慮します。
公認欠席時の資料は後日配布します。
成績評価の方法・基準 持ち込み不可の期末試験(100%)で評価します。試験問題は多肢選択式です(公認心理師試験と同じ形式です。)
テキスト 特にありません。必要な資料は配布します。
参考文献 『公認心理師カリキュラム準拠 人体の構造と機能及び疾病 第2版』 武田 克彦/岩田 淳/小林 靖 (編集) 医歯薬出版(2024年)
『公認心理師の基礎と実践㉑ 人体の構造と機能及び疾病』斎藤 清二 遠見書房(2019年)
『からだがみえる -人体の構造と機能-』 医療情報科学研究所 (編集) メディックメディア(2023年)
『公認心理師ベーシック講座 人体の構造と機能及び疾病』佐々木 司 (著, 編集) 講談社(2023年)
『病気の地図帳 増補改訂版』矢﨑 義雄 (監修) 講談社(2024年)
『人体の構造と機能[1] 解剖生理学 第11版 (系統看護学講座(専門基礎分野))』坂井 建雄 医学書員 (2022年)
『疾病のなりたちと回復の促進[2] 病態生理学 第3版 (系統看護学講座専門基礎分野)』土居 健太郎 医学書員 (2023年)
主な関連科目 神経・生理心理学
健康・医療心理学
精神疾患とその治療
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業開始前と授業終了後に質問に回答します。
講義後にいただいた質問はMoodleなどを用いて全員に回答を周知します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) 2017~2017 1・2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) FHHS27104 2018~2022 1・2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) FHHS27104 2023~2023 1・2・3・4 - - - -
健康科学部心理学科(心理) FHPS24001 2018~2022 1・2・3・4 - - - - -
健康科学部心理学科(心理) FHPS23001 2023~2023 1・2・3・4 - - - -
健康科学部心理学科(心理) 61300 2024~2025 1・2・3・4 - - - -