授業コード | 63006111 | 単位数 | 4 |
科目名 | 卒業論文 | クラス | 11 |
履修期 | 年間授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 藤川 卓也 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 臨床心理学的研究の卒業論文 Graduation Thesis of Clinical Psychology |
学修の概要 | これまでの授業で培った心理学の関する知識・技能,判断力,特に演習I~IVを通して習得した思考力,表現力,協創力をもとにし,(臨床) 心理学的な事象をテーマとして実験や調査,観察,面接を行い,卒業論文を作成します。 受講生自身の興味・関心に基づいて,先行研究を調べ,興味・関心を深めます。研究テーマを定めて,計画を立てます。データを収集し,データを(質的または/もしくは量的に)分析し,考察し,その成果や意義,限界点,課題と展望などを卒業論文としてまとめます。受講生のチームで話し合いやディスカッションを重ね,助けあいながら卒業論文をまとめていきます。 卒業論文は,論文本体と口頭諮問(発表)を踏まえてその形式や内容を総合的に評価します。 形式の評価:心理学研究の最新の「執筆と投稿の手引き」に基づいて,適切な章立てや文献の引用を行っているか。 内容の評価:研究の着想のオリジナリティ,リサーチクエスチョン(問題提起)の明確さ・必要性・重要性,それらに合致する方法論を選択しているか,データを客観的に分析し,当初の研究目的に合致した理論的で明確な結論を導いているか,研究の意義を言葉にできているか,研究の限界点を理解し,発展を考えることができるか 計画的に卒業論文を執筆できるように,適宜資料作成・提出による進捗確認を行います。研究には沢山の労力と時間がかかるため,1人で行うのではなく受講生,担当教員と協力しあい進めていきましょう。そして自身が納得できる卒業論文に仕上げていきましょう。 |
学修の到達目標 | これまでの学びを活かし,研究を計画・構想して実行し,卒業論文としてまとめ上げ,発表することを通して,知識・技能の活用力,思考力,判断力,表現力,協創力を高めること。 |
授業計画 | 第1回 | 【スケジュールの確認と作成】 卒業論文に関する各種期限を確認し,余裕をもって取り組むためのスケジュールを立てます。 以上を通して,物事の計画力を養います。 計画は適宜モニタリングし,修正します。 |
第2回 | 【研究テーマを決める】 自身の興味・関心を深め,何を卒業論文として取り組むかを決めます。 卒業論文で何に取り組むか,資料にまとめ提出します。 |
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第3回 | 【研究テーマの具体化(1)】 研究テーマについて概要をまとめた資料を作成発表し,コメントを受けて取り組むこと明確にしていきます。 テーマに合わせて文献をまとめていきます。 以上を通して,計画力・企画力を養います。 |
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第4回 | 【研究テーマの具体化(2)】 研究テーマを絞り込みを行い,研究として取り組むことを推敲していきます。 概要をまとめた資料を発表し,コメントを受けて修正を繰り返します。 以上を通して,やりたいことを表現する力を養い,計画力・企画力を高めます。 |
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第5回 | 【研究テーマの具体化(3)】 研究テーマを絞り込みを行い,研究として取り組むことを推敲していきます。 概要をまとめた資料を発表し,コメントを受けて修正を繰り返します。 以上を通して,やりたいことを表現する力を養い,計画力・企画力を高めます。 |
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第6回 | 【研究テーマの具体化(4)】 研究テーマを絞り込みを行い,研究として取り組むことを推敲していきます。 概要をまとめた資料を発表し,コメントを受けて修正を繰り返します。 以上を通して,やりたいことを表現する力を養い,計画力・企画力を高めます。 |
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第7回 | 【研究計画の発表(1)】 研究テーマを確定させ,研究計画を立案し発表します。 「卒業論文題目届」の様式でレジュメを提出してください(1回目)。 以上を通して,物事の計画力,企画力をさらに高めます。 |
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第8回 | 【研究計画の発表(2)】 研究の具体的な方法(データ取得・分析)を選定していきます。 「卒業論文題目届」の様式でレジュメを提出してください(2回目)。 以上を通して,物事の計画力,企画力を磨き,研究の実行可能性を高めていきます。 |
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第9回 | 【研究計画の発表(3)】 教学センターに提出するための「卒業論文題目届」「研究計画」の執筆し提出します(1回目) 実際にデータを取得する準備も開始します。同意書の作成や調査用紙,実験プログラムの作成,機材の準備などがあります。 |
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第10回 | 【研究計画の発表(3)】 「卒業論文題目届」「研究計画」を提出します(2回目) コメントを受けて,推敲していきます。 また,実際にデータを取得する準備も進めます。 以上を通して,物事を推敲して成し遂げる力を高めます。また,データ取得の準備を通し,計画・企画したことを実現する実行力を養います。 |
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第11回 | 【研究計画の発表(4)】 「卒業論文題目届」,「研究計画」を確定させます。 引き続き,実験・調査の準備を進めます。受講生の間で共有し,皆で準備していきます。 以上を通して,物事を協同して成し遂げる協創力を養います。 |
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第12回 | 【卒業論文題目届・研究計画の提出】 作成した「卒業論文題目届」と「研究計画」を教学センターに提出します。 データ取得の準備について最終的な確認をします。 チェックリストを作成し,データを取得する準備が整っていることをチェックします。 |
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第13回 | 【データ取得の開始】 研究計画に沿って,データの取得を開始します。 さまざまな方法で研究協力者を募り,実験,調査,観察,面接などそれぞれの研究目的にあった方法でデータを取得します。 |
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第14回 | 【データ取得の進捗状況の報告】 研究のデータの取得状況を確認します。 募集の状況に応じて,予定していたサンプル数に達するように募集方法を考え直すこともあります。 また,予定していたサンプル数以上にデータを取得することは控えてください。 |
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第15回 | 【研究の進捗状況の発表(1)】 研究のデータ取得の状況を確認します。 卒表論文の執筆を開始します。 夏期休暇中に卒業論文の「目次」,「問題」,「方法」の章を執筆し,提出(1回目)を行ってください。 コメントを受けて,推敲していきます。 以上を通して,表現力,物事を推敲して成し遂げる力を養います。 |
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第16回 | 【研究の進捗状況の発表(2)】 卒業論文の「目次」,「問題」,「方法」の章を提出(2回目)します。 コメントを受けて,推敲していきます。 以上を通して,表現力,物事を推敲して成し遂げる力を養います。 |
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第17回 | 【研究の進捗状況の発表(3)】 卒業論文の「引用文献」の章を提出します。 コメントを受けて,推敲していきます。 以上を通して,決まりにそって資料を作成する力,物事を推敲して成し遂げる力を養います。 |
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第18回 | 【研究の進捗状況の発表(4)】 研究データの分析(量的分析または/もしくは質的分析)に着手します。 コメントを受けて,分析を工夫していきます。質的な分析では,皆で協力して分析をすることもあります。 以上を通して,物事をチームで成し遂げる協創力を磨いていきます。 |
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第19回 | 【研究の進捗状況の発表(5)】 研究データの分析結果を報告します。 コメントを受けて,分析を修正・改良します。 図や表を作成し,結果をわかりやすくまとめていきます。 以上を通して,自分がしたことをわかりやすく伝える力を養います。 |
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第20回 | 【研究の進捗状況の発表(6)】 研究データの分析結果を確定します。 図や表を作成し,結果をわかりやすくまとめ,卒業論文の「結果」の章を執筆します。 以上を通して,自分がしたことをわかりやすく伝える力を養います。 |
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第21回 | 【卒業論文執筆(1)】 卒業論文の「結果」の章を提出します。 コメントを受けて,推敲していきます。 以上を通して,表現力,物事を推敲して成し遂げる力を養います。 |
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第22回 | 【卒業論文執筆(2)】 卒業論文の「考察」の章を提出(1回目)します。 コメントを受けて,推敲していきます。 以上を通して,表現力,物事を推敲して成し遂げる力を養います。 |
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第23回 | 【卒業論文執筆(3)】 卒業論文の「考察」の章を提出(2回目)します。 コメントを受けて,推敲していきます。 以上を通して,表現力,物事を推敲して成し遂げる力を養います。 |
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第24回 | 【卒業論文執筆】 卒業論文の「引用文献」の章,「要約」提出し,「口頭試問用レジュメ」の作成を開始します。 また,題目確定届を提出します。 「引用文献」は抜けが漏れがないように,受講生間で確認し合います。 以上を通してチームで物事を成し遂げる協創力を養います。 |
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第25回 | 【卒業論文推敲(1)】 「口頭試問用レジュメ」を作成します。レジュメには論文の内容がわかりやすくまとまっている必要があります。 以上を通して,物事の本質を掴み,それを的確に伝えるための思考力,判断力,表現力を養います。 |
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第26回 | 【卒業論文推敲(2)】 「口頭試問用レジュメ」を推敲していきます。 以上を通して,物事の本質を掴み,それを的確に伝えるための思考力,判断力,表現力を養います。 |
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第27回 | 【卒業論文本体と口頭試問用レジュメの提出準備】 作成した論文とレジュメを見直し,誤字脱字がないか,適切な章立てと内容になっているか,適切な引用ができているかを確認していきます。 以上を通して,物事を推敲して成し遂げる力を養います。 |
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第28回 | 【卒業論文本体と口頭試問用レジュメ提出】 作成した論文とレジュメを見直し,教学センターに提出します。 |
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第29回 | 【口頭試問(研究発表)発表準備】 自分の研究が伝わるように,プレゼンテーション資料を作成し,プレゼンテーションの練習をします。 以上を通して,自分が言いたいことを明確に伝える力を養います。 |
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第30回 | 【口頭試問(研究発表)】 自らの研究の良さをアピールし,批判を受けてそれに簡潔に明確に答えることでディスカッション力を高めます。頂いたコメントをもとに,これからの研究の発展を考えます。 |
授業外学習の課題 | ・卒業論文のテーマに関連する文献を収集して,整理してください。 ・卒業論文の執筆にあたり,データの取得の準備段階から書式や内容の適切さについて受講生で相互にチェックを行ってください。 ・提出物があります。内容や期限については随時通知しますので,期限内に提出してください。連絡が取れるようにしておいてください。 ・授業時間外での学修時間の目安は,資料の作成や発表の準備を含め,事前学修2時間程度,事後学修2時間程度です。 |
履修上の注意事項 | 期限付きの提出物が多数あります。案内や掲示を確認し,わからないことがあればすぐに相談してください。 卒業論文は,途中の資料を含めて「執筆・投稿の手びき(2022年版)」に準拠して執筆してください。 公認欠席によって,論文作成指導,確認のために求められた資料や課題が提出できない場合は,それがわかった時点でただちに報告・相談し,指示を仰いでください。 「卒業論文」本体ならびに「口頭試問用レジュメ」の作成と提出に関しては学修の手引きを参照してください。 |
成績評価の方法・基準 | 口頭試問による最終試験があります。 卒業論文の評価ルーブリック(70%)と口頭試問の内容(30%)で総合的に評価します。 卒業論文の評価ルーブリックについては,下部にある添付ファイル「卒業論文・評価ルーブリック」を参照してください。 |
テキスト | 適宜紹介します。 |
参考文献 | 日本心理学会 (2022).心理学研究「執筆・投稿の手びき(2022年版)」https://psych.or.jp/manual/ |
主な関連科目 | 「心理学応用実習I-II」「演習Ⅲ」「演習Ⅳ」 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中に適宜質問を受け付けますし,授業時間外においては個別に時間を設けたり,メールやE-Learningシステム(Shudo Moodle)などで質問や相談に対応します。 相談にくる場合は,授業等で席を外している時もあるので,事前に連絡をください。 |
添付ファイル | 【心理学科】卒業論文・ルーブリック.pdf | 説明 | 【心理学科】卒業論文・ルーブリック |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS37307 | 2018~2022 | 4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS35307 | 2023~2023 | 4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
健康科学部心理学科(専門発展) | 61400 | 2024~2025 | 4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |