授業コード 63005911 単位数 2
科目名 演習Ⅲ クラス 11
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 藤川 卓也 配当年次 *下表参考

授業の題目 「臨床心理学の研究の応用I」
Applications of Clinical Psychology Research I
学修の概要 演習I,IIを通して学修した研究の基礎力(思考力,表現力,協創力)を応用し,各自の興味・関心に沿った研究計画・構想を立てていきます。明確な問題提起を行い,研究の社会的な必要性や重要性を自分以外の他者に分かってもらえるレベルまで説明できるようになることを目指します。また,研究の実行可能性を高めるため,データの収集方法や分析方法などを含めた具体性をもった研究計画・構想を考えていきます。

研究はプロジェクトであり,他者の協力や理解が必要不可欠です。まずは身近な受講生を中心に自身の研究について分かってもらい,一緒に取り組んでいく協力体制を築いていきます。

実務経験内容:教員は,臨床心理学の研究者であると同時に,臨床心理士や公認心理師として心理学的支援を行う実践家でもあります。精神科クリニック,児童精神科での病院臨床や大学附属心理相談室や地域コミュニティでの臨床実践活動の経験があります。実務経験を踏まえてリアリティある学びにつなげます。
学修の到達目標 ・自らの興味・関心に基づいた研究計画・構想を立てることを通して物事の計画力や企画力を養なうこと。
・自らの(研究の)計画・構想を考え,表現し,理解を得る力を培うこと (思考力・表現力)。
・受講生同士の絆を深め,チームとして研究に取り組む協創力を高めること。
授業計画 第1回 【オリエンテーション】
この授業の進め方について説明します。
演習はチームで取り組む授業科目なので,お互いのことを知り,親睦を深めます。
第2回 【研究の流れを学ぶ】
以下について学び,研究を実施するリアリティを高めます。
・研究テーマを決める
・テーマや目的に合わせた文献の収集と整理
・研究の必要性と重要性の主張
・研究の具体的方法を考える

キーワード:調査/実験/観察/インタビュー
第3回 【研究をする上で守るべきこと】
以下について学び,研究を行う上で守るべきことを学びます。
・研究協力者の権利
・研究の侵襲性や参加者への影響(研究倫理)
・研究の同意の取り方(インフォームドコンセント)
・研究不正(捏造,改ざん,盗用,二重投稿,不適切なオーサーシップ)
・正しい引用の方法
第4回 【研究計画を構想する(1)】
今まで学んできたことを活かし,自分の興味・関心のあるテーマについて研究計画・構想の発表資料を作成します。リサーチクエスチョンを設定し,自身の研究目的に合わせて先行文献を収集,整理し,研究の必要性や重要性を主張できるようにします。具体的な研究の遂行方法を考え,その妥当性を主張できるようにします。
第5回 【研究計画を構想する(2)】
今まで学んできたことを活かし,自分の興味・関心のあるテーマについて研究計画・構想の発表資料を作成します。リサーチクエスチョンを設定し,自身の研究目的に合わせて先行文献を収集,整理し,研究の必要性や重要性を主張できるようにします。具体的な研究の遂行方法を考え,その妥当性を主張できるようにします。
第6回 【研究計画の発表とディスカッション(1)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第4∼5回で作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究を実行するリアリティを高めていきます。
第7回 【研究計画の発表とディスカッション(2)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第4∼5回で作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究を実行するリアリティを高めていきます。
第8回 【研究計画の発表とディスカッション(3)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第4∼5回で作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究を実行するリアリティを高めていきます。
第9回 【研究計画の発表とディスカッション(4)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第4∼5回で作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究を実行するリアリティを高めていきます。
第10回 【臨床心理学の実践と研究のつながりの体験的な理解】
臨床心理学の研究が実践にどのように影響するか,また実践は研究にどのように影響するか,実際に臨床心理学の実践の現場を知り,体験的な理解を深めた上で,自らが計画・構想している研究がどのような意義があるかを考えていきます。
第11回 【研究計画の修正】
第6∼10回の研究計画・構想の発表を通して,受講生から得た意見をもとに,自分の研究計画・構想を修正し,さらに精緻なものにしていきます。リサーチクエスチョンを見直したり,それによって新しく先行文献を収集・整理していきます。研究計画・構想を具体化し,資料にまとめます。
第12回 【研究計画の確定にむけた発表とディスカッション(1)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第11回で修正・作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究計画や構想を確定し,研究の実施に向けて具体的に動いていくための準備をします。
同意書や用いる書類や実験機材があるのであれば,あわせて作成したものを共有し,完成させていきます。
第13回 【研究計画の確定にむけた発表とディスカッション(2)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第11回で修正・作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究計画や構想を確定し,研究の実施に向けて具体的に動いていくための準備をします。
同意書や用いる書類や実験機材があるのであれば,あわせて作成したものを共有し,完成させていきます。
第14回 【研究計画の確定にむけた発表とディスカッション(3)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第11回で修正・作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究計画や構想を確定し,研究の実施に向けて具体的に動いていくための準備をします。
同意書や用いる書類や実験機材があるのであれば,あわせて作成したものを共有し,完成させていきます。
第15回 【研究計画の確定にむけた発表とディスカッション(4)】
発表者,司会,指定討論者に分かれて,第11回で修正・作成した研究計画・構想資料の発表会を行います。
以上を通して,研究計画や構想を確定し,研究の実施に向けて具体的に動いていくための準備をします。
同意書や用いる書類や実験機材があるのであれば,あわせて作成したものを共有し,完成させていきます。
授業外学習の課題 ・第6∼9回は研究計画・構想を発表します。そこで得た意見をもとに,研究計画・構想をブラッシュアップし,第12∼15回で修正・改良したものを発表してもらいます。授業時間内でも発表資料作成の時間を取りますが,授業外でも資料を作成をしてもらうことがあると思います。
・授業時間外での学修時間の目安は,発表資料の作成を含めて,事前学修2時間程度,事後学修2時間程度です。
履修上の注意事項 対面授業を行います。

欠席の場合は,事前に連絡をしてください。
公認欠席制度の配慮内容は以下のとおりです。
・公認欠席は欠席として扱いますが,単位認定要件には影響しないように配慮します。
・公認欠席時の資料は別途配付します。課題が出る場合は別途指示します。
・プレゼンテーション時に公認欠席となる場合、個別に対応します。

発表資料においても引用文献を記載してください。
引用文献は心理学研究「執筆・投稿の手びき(2022年版)」に準拠して作成します。
成績評価の方法・基準 期末試験はありません。
第6~9回,12~15回で1人1回ずつ計2回の発表の機会がありますので,その際の発表資料により評価します (2つで50%)。

その他,発表やディスカッションの様子など授業への取り組み態度から総合的に評価します (50%)。
テキスト 適宜紹介します。
参考文献 心理学研究「執筆・投稿の手びき(2022年版)」https://psych.or.jp/manual/
心理尺度の構成の方法:基礎から実践まで 小塩編 誠心書房 ISBN:978-4414300284
主な関連科目 「臨床心理学概論」「心理学応用実習I」「心理学応用実習II」「演習Ⅰ」「演習Ⅱ」「卒業論文」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中に適宜質問を受け付けますし,授業時間外においては個別に時間を設けたり,メールやE-Learningシステム(Shudo Moodle)などで質問や相談に対応します。
相談にくる場合は,授業等で席を外している時もあるので,事前に連絡をください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
健康科学部心理学科(専門発展) FHPS37305 2018~2022 4 - - - - -
健康科学部心理学科(専門発展) FHPS35305 2023~2023 4 - -
健康科学部心理学科(専門発展) 61400 2024~2025 4 - -