授業コード | 63005811 | 単位数 | 2 |
科目名 | 演習Ⅱ | クラス | 11 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 藤川 卓也 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 「臨床心理学の研究の基礎II」 Foundation of Clinical Psychology II |
学修の概要 | 演習Iに続けて,受講生自身の臨床心理学に関連する興味や関心をさらに深め,興味関心に関連する文献を読み,まとめ,それを発表して受講生間でディスカッションを行います。調べたことや考えたことを発表する中で,思考力や表現力を磨いていきます。発表は,役割分担を行い協力し合うことで,チームで物事に取り組む力も磨いていきます。 また,教員と一緒に臨床心理学の実践の場に出向いたり,研究の具体的な方法論を学んでいくことで,自身の興味・関心を研究として実現するリアリティを高めていきます。 以上を通して,臨床心理学の研究を行うための基礎を固め,現時点で自分が研究するならどんな研究をするか企画・構想をし,発表します。 実務経験内容:教員は,臨床心理学の研究者であると同時に,臨床心理士や公認心理師として心理学的支援を行う実践家でもあります。精神科クリニック,児童精神科での病院臨床や大学附属心理相談室や地域コミュニティでの臨床実践活動の経験があります。実務経験を踏まえてリアリティある学びにつなげます。 |
学修の到達目標 | ・自分の興味・関心を深める自己探究心を高めること。 ・研究論文を探し,情報を収集・理解・整理する思考力を高めること。 ・自分の理解や考えを聞き手に伝わるようにプレゼンテーションする表現力を高めること。 ・受講生同士の絆を深め,チームとして研究に取り組む協創力を修得すること。 |
授業計画 | 第1回 | 【オリエンテーション】 この授業の進め方について説明します。 演習はチームで取り組む授業科目なので,お互いのことを知り,親睦を深めます。 |
第2回 | 【英語文献の収集方法】 心理学の研究論文は英語で書かれていることも多いです。 自分の興味に繋がる英語の研究論文の探し方,見つけ方,読み方を習得します。 |
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第3回 | 【興味があることの英語文献のまとめ資料の作成】 心理学について自分の興味があることに関連した英語の研究論文を読み,それを資料にまとめます。 得られた情報を整理する力を身に着けます。 |
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第4回 | 【英語文献の紹介発表とディスカッション(1)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第3回で作成したまとめ資料の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。 |
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第5回 | 【英語文献の紹介発表とディスカッション(2)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第3回で作成したまとめ資料の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。 |
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第6回 | 【臨床心理学の実践体験】 臨床心理学の研究は実践に活かされています。また実践から得られた疑問は新たな研究課題へつながります。 臨床心理学の実践を体験し,臨床心理学の研究が実際にどのように活かされているのか,また実践からどのように研究が始まるのか体験的に理解を深めます。 |
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第7回 | 【英語文献の紹介発表とディスカッション(3)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第3回で作成したまとめ資料の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。 |
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第8回 | 【英語文献の紹介発表とディスカッション(4)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第3回で作成したまとめ資料の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。 |
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第9回 | 【臨床心理学的な研究の具体的な方法論】 臨床心理学をはじめ心理学には以下のような研究方法があります。それらについて教員が研究事例を含めながら紹介し,多様な研究の方法を学びます。 ・量的な研究:尺度を用いた調査,実験,統計的な分析方法 ・質的な研究:インタビュー調査,心の課程の分析方法 |
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第10回 | 【研究を構想しよう】 ここまで学び磨いてきた自身の興味関心,思考力を生かして,自分がどのような研究をしたいかを考えます。 研究の構想・企画について資料にまとめます。 これらを通して,研究の計画力を身に着けます。 |
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第11回 | 【研究の構想を発表しよう(1)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第10回で作成した現時点の自らの研究構想・企画の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。そして自らが研究を行うことを想定して,興味関心をさらに深め,具体的に考えていきます。 |
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第12回 | 【研究の構想を発表しよう(2)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第10回で作成した現時点の自らの研究構想・企画の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。そして自らが研究を行うことを想定して,興味関心をさらに深め,具体的に考えていきます。 |
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第13回 | 【研究の構想を発表しよう(3)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第10回で作成した現時点の自らの研究構想・企画の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。そして自らが研究を行うことを想定して,興味関心をさらに深め,具体的に考えていきます。 |
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第14回 | 【研究の構想を発表しよう(4)】 発表者,司会,指定討論者に分かれて,第10回で作成した現時点の自らの研究構想・企画の発表会を行います。 以上を通して,プレゼンテーション力やディスカッション力,他者・自己理解を磨いていきます。そして自らが研究を行うことを想定して,興味関心をさらに深め,具体的に考えていきます。 |
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第15回 | 【まとめ】 この授業を通して学んだことを受講生でシェアリングし,課題を整理したり,演習IIIの目標を立てます。 |
授業外学習の課題 | ・第4~5,7~8回では,研究論文(英語)を読み,まとめて発表してもらいます。第11~14回では,実際に自分の研究を構想・企画し発表してもらいます。授業時間内でも発表資料作成の時間を取りますが,授業外でも資料を作成をしてもらうことがあると思います。 ・第6回では教員の実践・研究フィールドに出向きます。具体的な場所・時間については,第1回のオリエンテーションで調整します。 ・授業時間外での学修時間の目安は,発表資料の作成を含めて,事前学修2時間程度,事後学修2時間程度です。 |
履修上の注意事項 | 対面授業を行います。 欠席の場合は,事前に連絡をしてください。 公認欠席制度の配慮内容は以下のとおりです。 ・公認欠席は欠席として扱いますが,単位認定要件には影響しないように配慮します。 ・公認欠席時の資料は別途配付します。課題が出る場合は別途指示します。 ・プレゼンテーション時に公認欠席となる場合、個別に対応します。 発表資料においても引用文献を記載してください。 引用文献は心理学研究「執筆・投稿の手びき(2022年版)」に準拠して作成します。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験はありません。 第4~5,7~8回,第11~14回で1人1回ずつ計2回の発表の機会がありますので,その際の発表資料により評価します (2つで50%)。 その他,発表やディスカッションの様子など授業への取り組み態度から評価します (50%)。 |
テキスト | 適宜紹介します。 |
参考文献 | 臨床心理学 丹野・石垣・毛利・佐々木・杉山著 有斐閣 心理学研究「執筆・投稿の手びき(2022年版)」https://psych.or.jp/manual/ |
主な関連科目 | 「臨床心理学概論」「心理学応用実習I」「心理学応用実習II」「演習Ⅰ」 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中に適宜質問を受け付けますし,授業時間外においては個別に時間を設けたり,メールやE-Learningシステム(Shudo Moodle)などで質問や相談に対応します。 相談にくる場合は,授業等で席を外している時もあるので,事前に連絡をください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS37304 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS35304 | 2023~2023 | 3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |
健康科学部心理学科(専門発展) | 61400 | 2024~2025 | 3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |