授業コード | 62000100 | 単位数 | 2 |
科目名 | 健康科学部特別講義(生命と倫理) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 嶋﨑 太一 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 生命倫理の基礎概念(Basic Concepts of Bioethics) |
学修の概要 | 生命とは何でしょうか? 健康な生とは何でしょうか? これらの問いには、生物学や医学などの諸科学から応答することもできます。しかし、我々人間にとって「生命」や「健康」といった諸概念がいかなる意味を持つのかは、まさに哲学・倫理学の問題になります。 心理学科も、健康栄養学科も、人間の「生命」や「健康」にかかわる分野です。心理学や健康栄養といった人間の生命や健康を支える諸領域が目指すもの、目指すべきものとは何なのか。本講義は、生命倫理の基礎をなす概念を哲学的・倫理学的に検討することによってこれらの問いに答え、生命や健康に正面から向き合う手がかりを得ることを目的としています。 |
学修の到達目標 | ・「生命」や「健康」に関する哲学的・倫理学的諸概念を理解する。 ・生命とは何かについて自ら哲学的に考えられるようになる。 ・健康とは何かについて自ら哲学的に考えられるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | この授業の意図、概要について、なぜ生命や健康の問題に倫理学が必要なのか |
第2回 | 生命・魂の思想史① 西洋古代における生命・魂の理論を理解する。 |
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第3回 | 生命・魂の思想史② 西洋近代における魂・精神の理論を理解する。 |
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第4回 | 人格の概念と生命倫理① 西洋思想史における「人格」概念の発展史を理解する。 |
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第5回 | 人格の概念と生命倫理② 「人格」概念の生命倫理への射程を理解する。 |
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第6回 | QOLの思想 生命倫理におけるQOL概念の発展史、QOL概念の特質を理解する。 |
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第7回 | QALYの思想 生命倫理における「質調節生存年数(QALY)」概念の特質を理解する。 |
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第8回 | 他者危害の原則と判断能力 倫理学における他者危害の原則と判断能力の判定をめぐる倫理的諸課題について考察する。 |
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第9回 | 医学的無益性 医学的無益性の諸概念について理解する。 |
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第10回 | ケーススタディ ケーススタディを通して生命と倫理について検討する。 |
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第11回 | 専門職倫理① 専門職とは何か、専門職倫理とは何かを理解する。 |
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第12回 | 専門職倫理② 心理専門職の倫理綱領について検討する。 |
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第13回 | 専門職倫理③ 栄養専門職の倫理綱領について検討する。 |
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第14回 | 専門職倫理④ 諸専門職の倫理綱領とその動向について考察する。 |
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第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 事前学習(2時間程度):授業前に配信される資料をあらかじめ読む。 事後学習(2時間程度):授業で学んだことを振り返り、簡潔にまとめて提出する。 授業資料を読み返し、授業内容について復習する。 |
履修上の注意事項 | 倫理学においては、自ら考えることが重要です。授業は基本的に講義形式ですが、適宜学生に質問をするので、積極的に自らの考えなどを答えるようにしてください。受講に当たり特別な知識や技能は前提としませんが、自ら考え抜く姿勢をもつようにしてください。 なお、後半で発表や討議の機会があります。主体的に参加してください。 Moodleを用いて資料配信や振り返りの提出などを行います。 欠席の上限は5回とします。公認欠席に対して、評価に影響がないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験(70%)とレポート(30%)で評価する。 試験は持ち込み不可とする。 |
テキスト | 使用しない。授業にて資料を配布する。 |
参考文献 | 小倉貞秀『ペルソナ概念の歴史的形成:古代よりカント以前まで』(以文社) 服部健司・伊東隆雄(編)『医療倫理学のABC 第4版』(メヂカルフレンド社) 柏﨑郁子『<延命>の倫理』(晃洋書房) その他、授業にて適宜紹介する。 |
主な関連科目 | 倫理学、人間と生命の倫理学 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
初回授業にて連絡先とオフィスアワーを伝えます。質問などがあれば遠慮なくご連絡、ご来室をお願いします。 なお、授業ごとに振り返りのコメント(質問や感想など)を提出する機会があります。そこに記入された内容については次の授業にてフィードバックを行います。 |
3 | 2 | 1 | |
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倫理綱領の理解 | 倫理綱領について十分に理解できている。 | 倫理綱領についておおむね理解できている。 | 倫理綱領について理解できていない。 |
論理的な議論展開 | 十分に論理的な議論展開ができている。 | 一部、論理に飛躍がある。 | 論理的な議論になっていない。 |
主体的な考察 | 十分に主体的な考察ができている。 | 主体的な考察がおおむね理解できている。 | 主体的な考察ができていない。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
健康科学部心理学科(健康科学部総合科目) | FHPS41006 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(健康科学部総合科目) | FHPS41001 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(健康科学部総合科目) | 61200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(健康科学部) | FHNU10305 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(健康科学部) | FHNU10304 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(健康科学部) | 62200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |