授業コード 50028200 単位数 1
科目名 生物観察の基礎b クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 岡西 政典 配当年次 *下表参考

授業の題目 分類学入門~自然観察と自然情報の切り取り方~ Introduction to Taxonomy - Study nature, not books
学修の概要 地球環境を理解するための生物多様性の把握には,それぞれの生物の分類階級や特性を理解し,適切な観察や標本作成を行うことが必要である.本講義では,修道構内に生息する生物(特に水生生物)に着目し,生物の採集,ソーティング,同定,スケッチ,標本作成を行う.このような講義を通し,生物の情報を適切に抽出し,未来に活用できる形で残す方法を学ぶ.
学修の到達目標 ・動物の特徴を理解する.
・それぞれの特徴に合わせた採集・同定方法を用いることができる.
・それらを未来に活用できる形で残す方法を用いることができる.
授業計画 第1回 講義ガイダンス:ベントス,プランクトン,ネクトンの理解
第2回 水生ベントスの観察,採集,保存
第3回 水生ベントスの標本作成法,標本撮影,標本作成
第4回 水生ベントス標本の同定
第5回 水生ベントス標本のスケッチ
第6回 分類学的標本リストと種リストの作り方
第7回 水生プランクトンの採集と光学顕微鏡の使用法
第8回 水生プランクトンの同定と種リスト作成法
第9回 水生プランクトンのスケッチ
第10回 水生プランクトンの一時プレパラート作成
第11回 水生プランクトンの永久プレパラート作成
第12回 動物の組織観察:試料選定
第13回 動物の組織観察:組織抽出
第14回 動物の組織観察:イオンスパッターコーティング
第15回 動物の組織観察:電子顕微鏡による観察
授業外学習の課題 ・予習に必要な教科書などは毎回の講義で適宜アナウンスする.
・事前に参考文献を調べて,授業内容を予習すること.特に実習前には,事前の説明資料を良く予習しておくこと.各講義で2時間ずつの予習と復習を期待する.
履修上の注意事項 ・本講義は対面講義として実施する.
・本講義は「総合教養講義a(動物の自然史と分類)」と深く関係するため,同時履修でも構わないので,この科目を履修しておくことが望ましい.
・各講義に連続性があり,全員で共同作業を行う「実習形式」であるため,欠席や遅刻はしないこと.
・3回以上欠席・遅刻をした場合はX評価とする.
・野外活動を行うため,天候によっては講義内容が変更となる.
・途中でエクセルとワードを扱うため、それらがインストールされたデバイス(ノートパソコンが望ましい)を用意すること.
・公認欠席は単位認定要件には影響しないよう配慮する.
成績評価の方法・基準 実習への参加・取り組み(70%),レポート(30%)によって総合的に評価する.
レポートの返却は希望に応じて行う.
テキスト テキストは使用せず,Moodleなどを通じて毎回資料を配信する.
参考文献 フィールドワークの達人(神奈川県立生命の星・地球博物館[編],東海大学出版会) 2010年
新種の発見(岡西政典,中公新書) 2020年
生物を分けると世界がわかる(岡西政典,講談社ブルーバックス) 2022年
標本学-自然史標本の収集と管理-(松浦啓一[編著],東海大学出版会) 2014年
主な関連科目 総合教養講義a(動物の自然史と分類)・環境プロジェクト
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中や講義終了後を含めて、質問については常に受け付ける.もしくは担当者宛メール(mokanish@shudo-u.ac.jp)にて対応する

■ルーブリック情報
  5 4 3 2 1
課題への取り組み 課題への取り組み・成果が極めて優秀であり,非の打ち所がない 課題に対して的確かつ網羅的に取り組んでいる 課題に対して一通り取り組んでいる 課題に対する取り組みが不十分である 課題に全く取り組んでいない

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人間環境学部人間環境学科(フィールド科目) FHES16106 2023~2023 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(フィールド科目) 51300 2024~2025 1・2・3・4