授業コード | 50023700 | 単位数 | 2 |
科目名 | 発展特殊講義(キャリアデザイン) | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 藤原 明文 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 本当にやりたいことをみつける「キャリアデザインの描き方。」 |
学修の概要 | キャリアデザインとは、自分らしい生き方、暮らし方、働き方を考えていく理論と方法です。 人生100年時代。これからの「生き方、暮らし方、働き方」は、コロナ禍で「時計の針は数十年進んだ」といわれたように大きく変化しています。 これまで当たり前でなかったリモートワークや副業/複業の推進が一般化することで、これまで職業の選択肢が少なかった地方で働くことができたり、場所にとらわれず国内外の多拠点で働くなど「働き方の選択肢」は多様化し、自由で新しい可能性が広がっています。 一方で、働く選択肢が多くなりすぎて、やりたいこと迷子になってしまったり、企業寿命の短命化や異常気象での台風や大雨、未知のウイルス、7-80年周期で訪れる大規模地震や噴火に対する有事への備えなど、不確実で変動性の高い社会の中で、外部環境に振り回されない判断・行動基準となる価値観を持つことが求められています。 本講座では、答えのない時代での「未来の生き方、暮らし方、働き方」に不安をもっている人ややりたいことが見つからない人を対象に、外部環境に振りまわされない自分軸となる「価値観」や「情熱(興味のある分野)」、「才能(得意なこと)」などの「じぶん資源」を見える化し、仲間と共にこれから描くキャリアをデザインしていくプログラムです。 授業は、講義だけでなくワークショップやカードゲームを通して、キャリアデザインの土台となる「じぶん資源」を内省と対話で深め、新しい気づきを得ながら楽しく学びを深めていきます。 講師の実務経験としては、16年間勤務した環境ベンチャー企業(現在は上場企業)にて、①新規環境ソリューション事業の開発と提供から②人財開発(採用からグループ社内人財の育成、キャリアデザイン支援等)に携わり、独立後現在までの12年間で①総務省地域力創造アドバイザーとして、ローカルチャレンジを応援するキャリア支援を1000名以上実施、②企業でも人財開発支援(集合研修から1on1までのキャリアデザイン支援)の実務経験を活かして、大学生向けにわかりやすくアレンジしたオリジナルのキャリアデザインプログラムをご提供させて頂きます。 |
学修の到達目標 | 授業は、対面で実施します。 (1)キャリアに関する基本的事柄について簡潔に説明できるようになること。 (2)キャリアデザインの必要性をキャリアに関する基本的理解をもとに説明できるようになること。 (3)これからの就職活動及び社会人生活に役立てるキャリアデザインの土台となる【じぶん資源】を整理し、自分らしい生き方、暮らし方、働き方を言語化できるようになること。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス ・授業の目的、進め方、講義概要、評価等の説明と思考を整理しアイデアを生み出すノート術(マインドマップやマンダラート等)を活用しながら、全8回のプログラム内容を理解する。 |
第2回 | キャリアデザインの基礎理解~ケーススタディ1紹介~ ・働く目的からキャリアデザインを考える個人ワークとグループワークの実施。 ・キャリアデザインの土台となる【じぶん資源】の全体像を理解する。 |
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第3回 | じぶん資源発掘ワーク①【自分の大切なこと(価値観)を知る】~ケーススタディ2紹介~ ・カードゲームで、自分の大切にしていること(価値観)を言語化するグループワークの実施。 ・価値観ワークシートに基づき、価値観の原体験を深堀する個人&グループワークの実施。 |
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第4回 | じぶん資源発掘ワーク②【これまでの人生を俯瞰する】~ケーススタディ3紹介~ ・価値観の原体験に基づき、ライフラインチャート(人生曲線)の作成と共有。 |
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第5回 | じぶん資源発掘ワーク③【ありたい自分の姿を知る】~ケーススタディ4紹介~ ・ライフラインチャート(人生曲線)を参考に、これまでの人生と未来の人生を描くライフストーリーワークの作成する。 |
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第6回 | じぶん資源発掘ワーク④【ありたい自分の姿を知る】~ケーススタディ4紹介~ ・これまでの人生と未来の人生を描くライフストーリーをメンバーと共有し、自分だけでは当たり前で気づかない価値観やありたい姿を知る。 |
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第7回 | じぶん資源発掘ワーク⑤【興味があること(情熱)を知る】 ・自分の中にあるモヤモヤとワクワクから、興味がある分野をみつける個人&グループワーク。 |
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第8回 | じぶん資源発掘ワーク⑥【得意なこと(才能)を知る】 ・ついついやってしまうこと、イラっとすることから得意なことを見つける個人&グループワーク。 |
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第9回 | じぶん資源発掘ワーク⑦【本当にやりたいことの原石となるマイプロジェクト事例の紹介】 ・大切にしていること×興味のあること(分野)×得意なことから、本当にやりたいことの原石を みつけ、マイプロジェクトの様々な事例を知る講義。 |
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第10回 | じぶん資源発掘ワーク⑧【本当にやりたいことの原石となるマイプロジェクト事例を知る】 ・大切にしていること×興味のあること(分野)×得意なことから、本当にやりたいことの原石を みつけ、マイプロジェクトの骨子をつくる個人ワーク。 |
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第11回 | じぶん資源発掘ワーク⑨【マイプロジェクトを描き、磨き直す】 ・マイプロジェクト作成。 |
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第12回 | じぶん資源発掘ワーク⑩【マイプロジェクトを描き、磨き直す】 ・グループワークにて新しい可能性を探り、マイプロジェクトを磨き直す個人ワーク。 |
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第13回 | じぶん資源発掘ワーク⑪【マイプロジェクトを描き、磨き直す】 ・磨き直したマイプロジェクトをグループで発表し、更なるフカボリをしていく。 |
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第14回 | じぶん資源発掘ワーク⑫【マイプロジェクトに基づき、ジブントリセツをつくる】 ・マイプロジェクトに基づき、自分のもっているあるものMAPや自分取り扱い説明書(ジブントリセツ)を作成する。 |
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第15回 | 全体の振り返り ・未来を拓く自律的キャリア形成に向けて、全体の振り返り。 ・あなたらしい生き方、暮らし方、働き方をすることで描く未来について。 |
授業外学習の課題 | 新聞、雑誌、書籍、テレビ等で「キャリア」や「働き方」といったキーワードに基づく情報の中から、自分自身が興味を持った人のキャリアデザインについて、読んで、見て、感じたことをメモにまとめ、話してみること。参考)TURNS、プロフェッショナルの流儀、ガイアの夜明け、賢者の選択など 1)チェックしておくべき情報源 ①TURNS http://turns.jp/ ~人と地域をつなぐローカルキャリアデザイン~ ②賢者の選択 http://kenja.jp/ ③賢者.TV http://www.kenja.tv/ ④その他(適宜、授業の中で紹介) 2)第12回までに、上記情報源から興味関心のある「人物」を最低一人以上探しておく。そして、自分自身のキャリア形成に引き寄せて、その「人物」に関するコメント(「なぜ興味を持ったのか?」「彼・彼女のどのような点、どのようなところが自分のキャリア形成の参考になるか?」等)を紹介できるようになっておくこと。 目安時間としては、2-3時間程度を想定しています。 |
履修上の注意事項 | 全15回の授業は、対面型授業で実施致します。 各回のレポートやワークシートにつきましては当日ご説明いたします。 1)履修の希望は必ず第一回のオリエンテーションに参加してください。 2)課題には必ず取り組んだ上で出席するようにしてください。 3)グループワークやペアワーク等、授業ではワークを盛り込んだ内容を中心に行います。 積極的なメンバーとの関わりの中で新しい自分を発見できる機会にしてください。 |
成績評価の方法・基準 | 1)受講態度:40%(対面でのグループワーク等における積極的な発言やメンバーとの関わり、ファシリテーターや発表、書記などの役割を評価) 2)振り返りシート及び課題レポート評価:60%(当日配布するレポートをご提出して頂きます。) |
テキスト | テキストやワークシートについては当日配布します。 必要に応じて、moodleにてテキストやワークシートを公開します。 |
参考文献 | 松浦弥太郎・野尻哲也「はたらくきほん100」2017マガジンハウス リンダ・グラットン『ライフ・シフト』2016東洋経済新報社 リンダ・グラットン『ワーク・シフト』2012プレジデント社 ティム・クラーク『ビジネスモデル・YOU』2012翔泳社 長沼博之『ワーク・デザイン~これからの働き方の設計図』2013阪急コミュニケーションズ社 原尻淳一、千葉智之『「キャリア未来地図」の描き方』2013ダイヤモンド社 柴沼俊一『知られざる職種アグリゲーター5年後に主役になる働き方』2013日経BP社 野津卓也『キャリアノートで会社を辞めても一生困らない人になる』2010東洋経済新報社 平井孝志『売れる「じぶん」をつくる~経営学の視点で考えるあなたのキャリア』2010日本経済新聞出版社 |
主な関連科目 | 「大学生活とキャリア形成」 その他各学部のキャリア関連科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・振り返りシート及びメールで「質問」を頂ければ対応していきます。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人間環境学部人間環境学科(発展科目) | FHES35152 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(発展科目) | FHES25152 | 2023~2023 | 2・3・4 | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
人間環境学部人間環境学科(発展科目) | 51300 | 2024~2025 | 2・3・4 | - | ○ | ○ | ○ | ○ |