公開用ファイル(授業概要)

授業の題目	工業簿記・原価計算で捉える国際貿易
学修の概要	国際経済学特論では工業簿記・原価計算を通して、国際貿易・直接投資を企業会計レベルで捉える訓練をします。具体的には、貿易が与える原価への影響、グローバル・サプライチェーン、比較優位仮説、輸出の意思決定、FDIの意思決定といった国際経済の重要テーマを扱います。工業簿記・原価計算は基本的に日商簿記2級レベルの内容を主に扱います。具体的には、費目別計算、個別原価計算、総合原価計算、予定価格と差異、標準原価計算、直接原価計算、損益分岐点分析（CVP）、最適セールスミックス、キャッシュフロー法による設備投資を扱います。
学修の到達目標	以下のことを目標とします。 1.国際経済問題について、体系的な方法で定性的にも定量的にも理解できるようにする。 2.国際経済のニュースを読み解けられるようにする。 3.公務員試験などの各種試験の国際経済パートの問題が解けられるようにする。

授業計画	第１回	ガイダンス / 商業簿記の復習
	第２回	勘定連絡図：直接費 VS 間接費
	第３回	費目別計算：労務費の掘り下げ
	第４回	個別原価計算：間接費の配賦
	第５回	原価で見る産業構造と貿易：産業連関表
	第６回	総合原価計算：消費単価と加工進捗度
	第７回	予定価格の利用と差異の処理
	第８回	標準原価計算.1：標準原価の算出
	第９回	標準原価計算：.2 労務費の差異分析と労働生産性
	第１０回	標準原価とグローバル・サプライチェーン
	第１１回	直接原価計算：固定費調整
	第１２回	CVPの基礎：一般的な分析
	第１３回	CVPで捉える輸出の意思決定 CVPの応用
	第１４回	最適セールスミックスと貿易の比較優位仮説：線形計画法
	第１５回	キャッシュロー法で捉えるFDIの意思決定　/ 全体のまとめ

授業外学習の課題	講義で扱った練習問題を中心に配布したプリントを復習して下さい。各回の前後に2時間程度を目安に予習、復習をして下さい。
履修上の注意事項	(1) 公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 (2) 毎回、小テストの受験とリアクション・コメントの提出を求めます。 (3) 工業簿記の知識を使います。国際経済学Ⅱで登場する商業簿記の最初の5回部分を復習して下さい。
成績評価の方法・基準	以下の割合で評価します。小テスト：75%, 平常点：25%
テキスト	随時レジュメを配布します。
参考文献	Paul R. Krugman, Maurice Obstfeld , Marc J. Melitz (著), 山形浩生, 守岡桜 (翻訳)『クルーグマン国際経済学理論と政策 [原書第10版] 上：貿易編』　丸善出版、2017 ジョンマクラレン (著), 柳瀬明彦 (翻訳)「国際貿易: グローバル化と政策の経済分析」文眞堂、2020
主な関連科目	国際経済学Ⅰ、ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ
オフィスアワー及び質問・相談への対応	質問や相談は基本的にリアクション・コメントにて受け付けます。それ以外で、個別に連絡をする場合はE-mailで連絡して下さい。学生のコメントへの返答や授業の総評をMoodleにアップロードします。

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