授業コード | 40005500 | 単位数 | 2 |
科目名 | 情報科学入門Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 出木原 裕順 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 情報科学入門I Introduction to informatics I |
学修の概要 | 日常生活の中で人は情報や情報技術に囲まれており、本人が意識するしないに関わらず、常に見たり聞いたり触れたり利用したりしている。情報や情報技術を意識しないで利用できるようになった反面、情報や情報技術が中身の分からないブラックボックスとなってしまい、よく分からないまま利用している人も多い。この授業では、ブラックボックス化した情報や情報技術を今一度整理し、情報技術・コンピュータの発展や歴史、情報の表現や計算方式ついて学習すると共に、情報とは何か情報技術とは何かを改めて考え直しながら、コンピュータへの理解を深めていくことを目的とする。 |
学修の到達目標 | 情報技術やコンピュータに関する基本的な用語や歴史、仕組みについて正誤が判断できる。 進数に基づいた情報のデジタル表現や論理演算・論理式・論理回路などの方式を理解し正しく計算ができる。 情報技術の傾向に基づき情報化社会の特徴について説明および考察ができる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション 授業の進め方や授業の概要について理解すると共に、高等学校情報科「情報Ⅰ」について振り返る。 |
第2回 | 社会における情報科学 社会における情報科学の必要性や情報科学の学問分野に関する基本的な知識を獲得すると共に、データサイエンスを例にして科学的プロセスに関する基本的な知識を獲得する。 |
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第3回 | コンピュータの仕組み(1)構成要素 ハードウェアとソフトウェアに関する基本的な知識を獲得すると共に、拡張現実やタンジブル、仮想マシンといったハードウェアやソフトウェアの境界線を超えた分野に関する基本的な知識を獲得する。 |
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第4回 | コンピュータの仕組み(2)情報の表現 進数表現によるデジタル情報の仕組み、進数計算法などに関する基本的な知識と技術を獲得すると共に、二進数の概念を超えた次世代コンピュータである量子コンピュータに関する基本的な知識を獲得する。 |
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第5回 | 情報理論の世界(1)補数と符号化 補数表現と各種符号化手法などに関する基本的な知識と技術を獲得すると共に、パリティ符号やハミング符号などのエラーチェック法に関する基本的な知識を獲得する。 |
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第6回 | 情報理論の世界(2)情報量とエントロピー 情報理論における情報量とエントロピーを取り上げ、情報理論における定義と理論に関する基本的な知識を獲得すると共に、情報理論に対する姿勢や取り組み方を涵養する。 |
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第7回 | 情報工学の世界(1)論理演算 論理関数を用いた論理演算に関する基本的な知識と技術を獲得すると共に、ベン図や真理値表を使った情報表現に関する知識を獲得する。 |
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第8回 | 情報工学の世界(2)論理回路 論理演算を実現する論理回路に関する基本的な知識と技術を獲得すると共に、人工知能などのニューラルネットワーク回路に関する基本的な知識を獲得する。 |
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第9回 | 情報工学の世界(3)論理回路(簡単化) 論理回路を簡単化するカルノー図に関する基本的な知識と技術を獲得すると共に、論理関数を効率的な論理回路として実現するプロセスについて総括する。 |
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第10回 | コンピュータの歴史 計算機の始まりと機械式計算機から電子式計算機の発展などコンピュータの歴史に関する基本的な知識を獲得すると共に、人類とコンピュータの関係について考察する。 |
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第11回 | 情報化社会(1)第四次産業革命 ダボス会議でテーマになった第四次産業革命を取り上げ、基盤技術となるIoTやビッグデータ、人工知能(AI)などに関する基本的な知識を獲得すると共に、生成AIについて取り上げる。 |
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第12回 | 情報化社会(2)情報政策の流れ 科学技術基本計画や科学技術・イノベーション基本計画を取り上げ、これまでの情報政策の流れに関する基本的な知識を獲得すると共に、Society5.0に関する基本的な知識を獲得する。 |
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第13回 | 情報とコミュニケーション(1)情報倫理と情報セキュリティ 情報倫理と情報セキュリティなどに関する基本的な知識を獲得する。 |
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第14回 | 情報とコミュニケーション(2)情報関連の法制度 個人情報保護法、OECDブライバシー8原則、知的財財産権などに関する基本的な知識を獲得する。 |
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第15回 | 振り返りとまとめ【オンデマンド】 授業の振り返りとまとめをオンデマンド方式で実施し、知識の定着とより深い理解を促す。 |
授業外学習の課題 | 分からない用語や、重要な用語等は各自で調べること。 Shudo Moodleに課題を指示するので締切日時までに実施して提出すること。 授業前後の予習復習に各2時間の学習を目安とする。 |
履修上の注意事項 | ブレンド型授業で授業を実施する。対面授業を基本とし、資料の提供や課題提出、オンデマンド型授 業ではShudo moodleを利用する。 公認欠席は単位認定要因には影響しないように配慮する。資料はShudo moodleコース上に準備してい るので自習して課題に取り組むこと。 情報科学入門II(後期)も引き続き履修することが望ましい。 |
成績評価の方法・基準 | 課題(20%)、期末試験(80%)により総合的に評価する。 |
テキスト | 授業中に適時指示する。 |
参考文献 | 竹村治雄、西田知博、小野淳、長瀧寛之、白井詩沙香 共著「情報入門」 培風館 石田晴久(監)、井内義臣他 著「情報科学の基礎 改訂版」 実教出版 小舘香椎子、岡部洋一他 著「教養のコンピュータサイエンス 情報科学入門 第3版」 丸善出版 |
主な関連科目 | 情報科学入門II、情報処理、ソフトウエア、情報ネットワーク概論、コンピュータグラフィックス、人工知能 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
簡単な質問は授業時間中および授業時間前後に対応する。ただし、回答に時間を要する質問の場合、質問人数が多い場合、回答時間が十分に確保できない場合、授業準備等で教員が十分に対応できない場合は授業時間外での対応とする。 授業時間外ではShudo moodleのメッセージ機能による質問対応を主とすると共に、オフィスアワー(水曜日12:30-13:00)でも対応する。また、オフィスアワー以外での対応は事前予約制とする。 課題に対するフィードバックは、実施後の解説、Shudo moodle上での正答・講評の掲示などにより実施する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
経済科学部現代経済学科(H群) | FECE10803 | 2019~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(H群) | FECE10803 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
経済科学部現代経済学科(H群) | 41200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
経済科学部経済情報学科(C群) | FEEI10301 | 2019~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部経済情報学科(C群) | FEEI10301 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
経済科学部経済情報学科(C群) | 42200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |