授業コード 31010904 単位数 2
科目名 基礎演習Ⅱ クラス 04
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 鬼頭 祐紀 配当年次 *下表参考

授業の題目 基礎演習Ⅱ:民法の基本判例を題材に、<判例の読み方>を学ぼう!(基礎編)
学修の概要  この基礎演習では,民法の基本論点に関する判例を一緒に読み進めることを通じて,<判例の読み方>を学習します。
 具体的には,まず,「有責配偶者からの離婚請求」を題材として,①判例を調査(文献収集・調査)し,②それを読み解き(読解),③グループ報告を実施し(報告・プレゼン),④さらに全員で議論(討論・ディスカッション)をします。次に,別の判例(「藁の上からの養子」)でも①~④の作業をして頂き,どれくらい<判例の読み方>が身についたかをご自身で体感して頂きたいと思います。
 なお,進度については,受講生の様子を見ながら適宜調整を行います。
学修の到達目標 この演習の目標は,文献調査,読解,報告,討論の技能を身につけ,<判例の読み方>の基本を体得することです。
授業計画 第1回 導入講義①:ガイダンス
基礎演習の流れを説明する
第2回 導入講義②:資料収集の方法について
資料収集の方法について理解し,実際に判例を検索する
第3回 有責配偶者からの離婚請求①:最判昭和27年2月19日判決【事実編】
最判昭和27年2月19日判決の事実関係を整理し,理解する
第4回 有責配偶者からの離婚請求②:最判昭和27年2月19日判決【判決編】
最判昭和27年2月19日判決の判旨を理解する
第5回 有責配偶者からの離婚請求③:最判昭和46年5月21日判決
最判昭和46年5月21日判決の事実関係及び判旨を理解する
第6回 有責配偶者からの離婚請求④:最大判昭和62年9月2日判決【事実編】
最大判昭和62年9月2日判決の事実関係を整理し,理解する
第7回 有責配偶者からの離婚請求⑤:最大判昭和62年9月2日判決【判決編:多数意見】
最大判昭和62年9月2日判決の多数意見を理解する
第8回 有責配偶者からの離婚請求⑥:最大判昭和62年9月2日判決【判決編:その他の意見】
最大判昭和62年9月2日判決の多数意見以外の意見を理解する
第9回 有責配偶者からの離婚請求⑦:3つの判決の比較検討(グループワーク)
これまで検討した3つの判決を比較検討し,3つの判決の関係性を考える
第10回 有責配偶者からの離婚請求⑧:最大判昭和62年9月2日判決後の最高裁判決及び下級審判決の検討(グループワーク)
各グループで,最大判昭和62年9月2日判決後に下された最高裁判決及び下級審判決を検索し,最大判昭和62年9月2日判決との関係性を考える
第11回 有責配偶者からの離婚請求⑨:学説検討(グループワーク)
各グループで,「有責配偶者からの離婚請求」に関する学説を調査し,これまで検討した判決との関係性を考える
第12回 有責配偶者からの離婚請求⑩:グループ報告会及び討論会
「有責配偶者からの離婚請求」についてグループ報告を実施し,全体で討論会を行い,これまで学んだ成果を共有する
第13回 「藁の上からの養子」①:最判昭和50年4月8日判決に関するグループ報告及び討論会
最判昭和50年4月8日判決についてグループ報告を実施し,全体で討論会を行い,判決の問題点等を共有する
第14回 「藁の上からの養子」②:最判平成18年7月7日判決に関するグループ報告及び討論会
最判平成18年7月7日判決についてグループ報告を実施し,全体で討論会を行い,判決の問題点等を共有する
第15回 総括(文献収集・調査,資料読解,報告・プレゼン,討論・ディスカッションのポイント整理)
これまでの活動を総復習し,<判例の読み方>の基本(文献収集・調査,資料読解,報告・プレゼン,討論・ディスカッション)がどれだけ身についたかを各自で確認する
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):授業中に指定した判例を毎回読んで,重要な情報を各自で整理しておいてください。また,グループ報告の際には,グループで事前にレジュメを作成してください。
事後学修(2時間程度):授業中の報告や議論を思い出しながら,各自でもう一度判例を読み直し,取り扱った判例の理解を深めてください。
履修上の注意事項 【公認欠席について】
公認欠席は,欠席として扱いますが,単位認定要件には影響しないように配慮致します。
成績評価の方法・基準 毎回の講義に出席していることを前提として,①グループ報告(60%),②演習への参加度・貢献度(40%)の2点で総合的に評価致します。
テキスト 特に指定しません。
参考文献 授業中に適宜紹介致します。
主な関連科目 民法に関する他の講義科目(特に,家族法)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
基礎演習で扱った内容についての質問は,授業時間中または授業終了後に対応致します。また,相談や時間がかかることが予想される質問については,オフィスアワー等で別途対応致します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
法学部法律学科(演習) 31300 2024~2025 2