授業コード 31010902 単位数 2
科目名 基礎演習Ⅱ クラス 02
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 片上 孝洋 配当年次 *下表参考

授業の題目 人権と統治の基礎を学ぶ
学修の概要  同性婚、夫婦別姓、SNS規制、103万円の壁といった憲法問題は私たちの日常生活と深く関わっています。ニュースでこれらの問題に触れ、自分なりに考えたことがある人もいるのではないでしょうか。このような身近な憲法問題を深く掘り下げるためには、人権と統治に関する基本的な考え方と知識をしっかりと身につけることが不可欠です。
 この演習では、初宿正典ほか著『いちばんやさしい憲法入門(第6版)』(有斐閣、2020年)を受講者全員で輪読し、活発な議論を通して、人権と統治の基礎を体系的に学びます。また、演習で取り上げたテーマについてレポートを作成することで、理解を深めます。

 各回の担当者は、テキストの担当Themeについて報告資料を作成し、報告を行います。その後、受講者全員で議論(質疑応答や自由な意見交換)を行います。担当者以外の者は、テキストの予習を行い、積極的に議論に参加することを期待しています。
学修の到達目標  この演習を通して、以下の能力を習得することを目指します。
1.人権と統治に関する基本的な考え方と知識を体系的に理解する。
2.報告資料の作成、報告、議論(質疑応答や自由な意見交換)を通して、論理的思考力、表現力、傾聴力などの多角的な能力を向上させる。
授業計画 第1回 ガイダンス
報告者の割り当て
第2回 Theme1:ブラック校則-子どもの人権
第3回 Theme2:欲しいのはまず選挙権-外国人の権利
第4回 Theme3:わたしの秘密-プライバシー権
第5回 Theme6:むかし親殺しありき-法の下の平等(2)
第6回 Theme7:法廷の宗教戦争-信教の自由
第7回 Theme9:人殺し教えます-表現の自由(2)
第8回 Theme10:銭湯の楽しみ-営業の自由
第9回 Theme11:クーラーのない生活-生存権
第10回 Theme12:教科書はつらいよ-教育権
第11回 Theme13:罪と罰のはて-死刑制度
第12回 Theme16:両院は車の両輪-国会(1)
第13回 Theme18:首相の選び方-内閣
第14回 Theme19:裁判はだれのために-裁判所
第15回 まとめ-授業の振り返り
授業外学習の課題 【事前学修】(2時間程度)
・報告担当者は、責任をもって報告の十分な準備をすること。
・報告担当でない者は、テキストの該当箇所を事前に熟読し、自分の意見や質問をまとめておくこと。

【事後学修】(2時間程度)
・報告と議論を踏まえて、報告内容を整理し、学んだ知識を修得すること。
履修上の注意事項 1.演習には主体的に参加し、活発な議論を盛り上げてください。
2.報告担当者は、十分な準備を行い、責任をもって報告に臨んでください。資料作成、発表練習を含め、早めの準備を心がけてください。
3.報告担当でない者は、テキストの該当箇所を事前に熟読し、自分の意見や質問をまとめて出席してください。
4.テキストと各自で用意した六法(ポケット六法、デイリー六法など)を持参するようにしてください。
5.原則として全回出席を求めます。やむを得ない理由で欠席する場合は、事前に必ず担当教員に連絡してください。
6.授業計画は一部変更する場合があります。


*公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。
・公認欠席時の資料は後日配付します。
・報告を担当する時に公認欠席となる場合、報告の順番を変更するなど適宜対応します。
成績評価の方法・基準 報告への取り組み(報告の内容等)(40%)、議論への取り組み(発言の回数と内容等)(20%)、演習で取り上げたテーマに関するレポート(40%)で評価します。受講態度、欠席等により減点する場合があります。
テキスト 初宿正典ほか著『いちばんやさしい憲法入門(第6版)』(有斐閣、2020年)
参考文献 高橋和之『立憲主義と日本国憲法(第6版)』(有斐閣、2024年)
渋谷秀樹編著『憲法判例集(第12版)』(有斐閣、2022年)
主な関連科目 憲法原論、基本的人権、統治機構
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・授業の前後で質問・相談に対応します。
・十分な時間を要する質問・相談の場合は、別途時間を設けますので、メールにて予約をとってください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
法学部法律学科(演習) 31300 2024~2025 2