授業コード | 30095808 | 単位数 | 2 |
科目名 | 法律基礎B(初年次セミナー) | クラス | 08 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 山田 晋 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 初年次セミナー |
学修の概要 | この授業科目は、法律学科1年次生が後期に必ず履修登録するものである。 この授業では、前期に履修する修大基礎講座の成果を受けて、2年次以降の学修にとって有益な情報・技術を受講生に提供し、それをふまえた種々の作業を行うことを予定している。 「法」は社会構造の反映である。したがって「法」を理解するには、その前提となっている社会構造の理解が不可欠である。例えば民法でいうところの「契約自由の原則」は、市民社会の形成(=市民革命)を理解していることが前提である。また、ワイマール共和国下の財閥やわが国の「5.15事件」を知ることで、こんにちの「独占禁止法」の重要性を理解することができる。 本講義では、社会構造の変化と法律の生成・変成について、「労働法」を例に考える。「労働法」を学ぶわけではないので、他の法律(例えば経済法(=独禁法)でも構わないが、社会構造の変化と法律の生成・変成がクリアーになるのは「労働法」であると考えられる。 同時に以上のテーマを検討することを通して、受講生の、「読む」「書く」「話す」の訓練を試みる。「読む」、「書く」、「話す」はそれぞれ独立したものではなく、混然一体としたものである。 したがって本講義では、①文献を「読み」→②理解し要約し→③口頭で報告し(「話し」)→④質疑応答、討論し→⑤レポートにまとめる(「書く」)という流れをたどる。 |
学修の到達目標 | 2年次以降の法律の学修に必要な基礎的スキルを獲得し活用できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション |
第2回 | 市民社会の形成過程-市民革命 | |
第3回 | 市民社会の基礎を支える思想―ルソー、ロックなど | |
第4回 | 市民社会の基礎としての民法 | |
第5回 | 市民社会の基礎としての憲法-立憲主義の生成 | |
第6回 | 市民社会の発展と労働法1 | |
第7回 | 市民社会の発展と労働法2 | |
第8回 | 現代社会の形成過程-ロシア革命とワイマール共和国 | |
第9回 | ワイマール共和国と労働法 | |
第10回 | 戦後世界の基本的人権ー「人間の尊厳」の生成 | |
第11回 | 戦後世界の労働法 | |
第12回 | SDGと労働法 | |
第13回 | 合同授業(日程未定)「文献検索ガイダンス」 | |
第14回 | 合同授業(日程未定)「文献検索ガイダンス」 | |
第15回 | 合同授業(日程未定)「法曹三者講演会」 |
授業外学習の課題 | 1.指定された文献は熟読して授業に臨むこと。 2.指示された課題レポートは、指定された形式・様式を厳守し必ず提出すること。 |
履修上の注意事項 | 1、1年次後期の履修登録指定科目である。 2.授業への主体的参加が必須である。 3.『ポケット六法』、『法律学辞典』、『プレップ』は必ず持参すること。 本授業は「ブレンド型授業」。基本的には対面授業で実施するが、11月5日、2026年1月7日はMoodleを利用するオンデマンド授業である。詳細は初回講義で説明する。 |
成績評価の方法・基準 | 授業における主体的参加、発言など70%、課題レポートなど30%により評価する。 |
テキスト | 未定 |
参考文献 | 大和田敢太『ハラスメンと対策の原点』新日本出版(2025年) 非正規労働者の権利実現全国会議編『それって大丈夫?スキマバイトQ&A』旬報社(2025年) 山田晋「ヨーロッパ人権条約における「結社の自由」と争議行為・素描―Holship事件判決を契機に」 修道法学44巻2号(2022年,184-202頁 授業中、必要に応じて指示する。 |
主な関連科目 | 修大基礎講座、法律基礎A(法律学科入門)、教養科目のうち法学のほか法律学を内容とする授業科目、主専攻科目のうち法律基礎科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談への対応 授業に関する質問については授業終了後に対応する。その他の相談については、必要に応じて別の日程を調整するなどして対応するので、syamada@shudo-u.ac.jpへまず連絡を。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学部法律学科(基本科目) | 31200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |