授業コード 30094700 単位数 2
科目名 特別講義A(統治機構) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 片上 孝洋 配当年次 *下表参考

授業の題目 憲法・統治機構
学修の概要  本講義では、現代社会の統治機構を理解するために不可欠な、基本原理と構造を体系的に考察します。具体的には、日本国憲法が定める主要な統治機構(例えば、国会、内閣、財政、地方自治、裁判所など)について、その役割、相互関係を、主要な学説や重要判例にも言及しつつ説明します。
学修の到達目標 ①統治機構に関する基本的な知識を体系的に理解し、主要な制度や概念を相互に関連付けながら説明できる。
②統治機構に関する重要判例の事実の概要、判旨、判決の論理構成を正確に説明できるとともに、関連する学説との関係を比較説明できる。
③現代社会で起きている統治機構に関わる問題について、関連する法規範や判例・学説に基づき、複数の争点・論点を明確に整理し、多角的な視点から考察した上で、法的根拠に基づき口頭で説明できる。
授業計画 第1回 ガイダンス
統治機構の基本原理-近代立憲主義と権力分立
国政のメカニズム(1)-統治機構の全体構造
第2回 国政のメカニズム(2)― 議院内閣制
第3回 国会(1)― 国会の地位
第4回 国会(2)― 国会の権限、議員の地位
第5回 国会(3)― 議院の権限
第6回 内閣(1)― 内閣の地位・組織
第7回 内閣(2)― 内閣の権限、内閣の責任
第8回 財政(1)― 財政民主主義、租税法律主義
第9回 財政(2)― 予算、公金支出の禁止
第10回 地方自治(1)― 地方自治の意義、地方公共団体の意味
第11回 地方自治(2)― 地方公共団体の権限、住民の権利
第12回 裁判所(1)― 法の支配と司法権
第13回 裁判所(2)― 裁判所の組織と権限、裁判所の活動上の原則
第14回 憲法保障(1)-違憲審査制
第15回 憲法保障(2)-憲法改正、憲法変遷論
授業外学習の課題 【事前学修】(2時間程度)
・指定されたテキストの該当箇所を事前に読んでおくこと。

【事後学修】(2時間程度)
・テキストと配付資料を読み直し、学んだ知識を修得すること。Moodle等の課題を提出すること。
履修上の注意事項 *授業計画は一部変更する場合があります。
*テキストと各自で用意した六法(ポケット六法、デイリー六法など)を持参してください。
*講義資料は、Moodleで配付します。
*Moodle等の課題を提出してもらいます。
*公認欠席制度の配慮内容は以下のとおりです。
・公認欠席は欠席としてカウントしません。
・公認欠席時の資料は、Moodleで配付します。
・期末試験時に公認欠席となる場合、追試または代替措置で対応します。
成績評価の方法・基準 最終成績は期末試験(100点満点)で評価します。期末試験が60点以上であれば、その点数が最終成績となります。期末試験が40点以上60点未満の場合、Moodle等の課題成績(50点)の40%を期末試験に加算します。加算後の点数が60点を超えない場合は、その点数を最終成績とし、60点を超える場合は、最終成績を60点とします。なお、期末試験が39点以下の場合は、課題成績の加算は行わず、期末試験の点数がそのまま最終成績となります。
テキスト 高橋和之『立憲主義と日本国憲法(第6版)』(有斐閣、2024年)
渋谷秀樹編著『憲法判例集(第12版)』(有斐閣、2022年)

〔※高橋和之『立憲主義と日本国憲法(第5版)』(有斐閣、2020年)も使用可〕
参考文献
主な関連科目 憲法原論、基本的人権
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・授業の前後で質問・相談に対応します。
・十分な時間を要する質問・相談の場合は、別途時間を設けますので、メールにて予約をとってください。
・期末試験のフィードバックは、Moodleで行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
法学部法律学科(発展科目) 2016~2016 2・3・4 - - - - -
法学部法律学科(発展科目) FLLA30932 2018~2022 2・3・4 - - - - -
法学部法律学科(発展科目) FLLA30932 2023~2023 2・3・4 -