授業コード 30037905 単位数 2
科目名 ゼミナールⅡ クラス 05
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 鬼頭 祐紀 配当年次 *下表参考

授業の題目 ゼミナールⅡ:家族の諸問題を法的に考えてみよう!
学修の概要  このゼミナールでは,民法のなかでも家族の問題に関連する「親族・相続法」(家族法)を扱います。昨今,ニュース等で話題の「夫婦別姓」や「共同親権」などはもちろん,皆さんがいつか必ず経験する「相続」が,まさに皆さんと一緒に学習する対象です。
 日本の家族に関する問題について判例を中心に学習しますが,時として,異なる視点から物事をみることで意外な発見をすることがあるので,日本と地理的・文化的・歴史的にも関わりの深い韓国法も適宜紹介します。
 なお,「個別報告」の課題として下記に示した内容は一例であり,扱う内容は受講生の希望により適宜変更致します。
学修の到達目標 このゼミナールの到達目標は,家族法の問題を題材として調査,報告,議論することを通じ,①私たちの身近にある家族の問題に関する法的な議論を理解し,さらに②理解した内容を自分の言葉で他者にわかりやすく説明できるようになることです。
授業計画 第1回 ガイダンス(個別報告テーマの調整と確定)
各自,個別報告のテーマを確定する
第2回 個別報告(1):婚姻意思に関する判例
重要判例の検討を通じて,「婚姻意思」について理解を深める
第3回 個別報告(2):日常家事債務に関する判例
重要判例の検討を通じて,「日常家事債務」について理解を深める
第4回 個別報告(3):精神病を理由とする離婚に関する判例
重要判例の検討を通じて,「離婚の原因」について理解を深める
第5回 個別報告(4):内縁の解消と財産分与に関する判例
重要判例の検討を通じて,「財産分与」について理解を深める
第6回 個別報告(5):推定の及ばない子に関する判例
重要判例の検討を通じて,「嫡出推定制度」について理解を深める
第7回 個別報告(6):代理出産と母子関係に関する判例
重要判例の検討を通じて,「代理出産と母子関係」について理解を深める
第8回 個別報告(7):虚偽の出生届と養子縁組に関する判例
重要判例の検討を通じて,「養子縁組の要件」,「無効行為の転換」について理解を深める
第9回 個別報告(8):利益相反に関する判例
重要判例の検討を通じて,「利益相反」について理解を深める
第10回 個別報告(9):相続欠格・廃除に関する判例
重要判例の検討を通じて,「相続欠格・廃除」について理解を深める
第11回 個別報告(10):生命保険金請求権と相続に関する判例
重要判例の検討を通じて,「相続の対象」について理解を深める
第12回 個別報告(11):相続放棄と登記に関する判例
重要判例の検討を通じて,「相続放棄と登記」について理解を深める
第13回 個別報告(12):自筆証書遺言の「自書」と「押印」に関する判例
重要判例の検討を通じて,「自筆証書遺言の要件」について理解を深める
第14回 中間報告(今年度成果報告)
各自,個別報告を通じて得られた成果をまとめて発表する
第15回 総括(次年度研究計画)
各自,今年度成果報告により浮き彫りとなった課題をもとに次年度研究計画書を作成する
授業外学習の課題 【事前学修】
〔報告者〕:判例を読み,事前にレジュメを作成してください。(4時間程度)
〔報告者以外〕:事前に報告者から配布されるレジュメを各自で(あるいは他の受講生と一緒に)熟読し,質問を考えて来てください。また,その際,関連する条文の基本事項については各自で確認をして来てください。(2時間程度)
【事後学修】(2時間程度):授業中の報告や議論を思い出しながら,各自でもう一度判例を読み直し,取り扱った判例や関連する条文の理解を深めてください。
履修上の注意事項 【他の講義科目との関係】
家族法の判例を中心に学習を進めていくため,前期の「家族法」講義の知識は前提とさせていただきます。

【公認欠席について】
公認欠席は,欠席として扱いますが,単位認定要件には影響しないように配慮致します。
成績評価の方法・基準 毎回の講義に出席をしていることを前提として,①報告(報告資料とプレゼン),②ディスカッション(発言回数及び内容),③その他(受講態度等)を総合的に評価します。目安としては,①報告(60%),②ディスカッションと③その他(40%)で評価を行います。
テキスト 特に指定しません。
参考文献 授業中に適宜紹介致します。
主な関連科目 民法に関する他の講義科目(特に,家族法)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
ゼミナールで扱った内容についての質問は,授業時間中または授業終了後に対応致します。また,相談や時間がかかることが予想される質問については,オフィスアワー等で別途対応致します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
法学部法律学科(演習) 2016~2016 3・4 - - - - -
法学部法律学科(演習) FLLA30802 2018~2022 3・4 - - - - -
法学部法律学科(演習) FLLA30802 2023~2023 3・4
法学部法律学科(演習) 31400 2024~2025 3・4