授業コード | 30027800 | 単位数 | 2 |
科目名 | 家族法 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 鬼頭 祐紀 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 家族法 |
学修の概要 | 本講義は,民法第4編「親族」,第5編「相続」に規定されている条文とその解釈に関係する判例や学説を中心として「家族法」の基本的な知識と考え方について学びます。「家族法」は,「婚姻」や「遺言」など,他の民法分野と比べ,皆さんが一度は目にしたり,耳にしたりしたことのある身近な分野です。 この講義では,「家族」をめぐる様々な問題に対応するため,日本の民法にどのような制度が設けられ,実際にどのように運用されているか,また,そこにはどのような問題点が今なお存在しているかについて学習していきます。 |
学修の到達目標 | ①家族法に関する諸規定につき,自らの言葉で具体例等を用いながら説明をすることができる。 ②具体的紛争事案の解決に向けて,①で身に付けた法的知識や思考力を活用し,自らの考える法的解決策を提示することができる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス / 婚姻の成立 特に,「婚姻意思」とは何かについて理解する |
第2回 | 婚姻の効果 婚姻の非財産的効果と財産的効果について理解する |
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第3回 | 離婚の方式 ・協議離婚と裁判離婚を中心に離婚の手続を理解する ・「有責配偶者からの離婚請求」について判例を中心に理解する |
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第4回 | 離婚の効果 / 婚姻外のカップル関係 ・財産分与を中心に離婚の効果に関する基礎知識を獲得する ・婚姻外のカップル関係と民法の規定との関係について基本的な問題点を把握する |
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第5回 | 親子①:実子 法的母子関係と法的父子関係の確定基準について理解する |
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第6回 | 親子②:養子 普通養子縁組と特別養子縁組の違いを理解する |
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第7回 | 親子③:生殖補助医療と親子関係 / 親権 ・生殖補助医療により出生した子の法的親子関係の問題を理解する ・近時の改正も含めて親権の基礎知識を獲得する |
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第8回 | 後見 / 扶養 / 親族法総則 後見,扶養,親族法総則の基礎知識を獲得する |
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第9回 | 相続法の概要 / 相続人 / 相続の承認・放棄 ・法定相続と遺言の概要を把握する ・誰が「相続人」となるのかについて基礎知識を獲得する ・相続をするか,相続をしないか(相続の承認・放棄)についての基礎知識を獲得する |
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第10回 | 相続分 相続人がどれだけ相続するのか(相続分)について基礎知識を獲得する |
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第11回 | 相続の対象 / 遺産の共有 ・何を相続するのか(相続の対象)について基礎知識を獲得する ・遺産の共有について基礎知識を獲得し,遺産分割がなされるまでの間に生じる法的問題について理解する |
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第12回 | 遺産分割 / 配偶者の居住利益の保護 ・遺産分割について基礎知識を獲得する ・生存配偶者の居住利益の保護についての仕組みである「配偶者短期居住権」と「配偶者居住権」について理解する |
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第13回 | 遺言と遺贈 ・遺言について基礎知識を獲得し,特に,自筆証書遺言と公正証書遺言の特徴を理解する ・「遺贈」とは何かを理解する |
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第14回 | 相続と登記 「相続と登記」がどのような問題であるかを確認し,判例を中心に理解する |
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第15回 | 遺留分 / 相続回復請求権 ・遺言と遺留分の関係について理解する ・相続回復請求権について基礎知識を獲得する |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):毎回の授業中に示す予習のポイントにしたがって,次回の授業までに六法や教科書等で基本的な用語を確認してください。 事後学修(2時間程度):授業で学んだ基本的な用語や判例等を自らの言葉で説明できるか試してみてください。できなかった場合には,レジュメやノートを参考にして教科書を読み直してください。また,小テストが出題された際は,小テストにも取り組んでください。 |
履修上の注意事項 | 【他の講義との関係】 財産法(特に,民法総則,物権法,不法行為法の講義で学習する事項)については,基礎的な知識を有していることを前提として講義を行います。物権法に関する知識は相続法を理解するのに不可欠なので,物権法の未履修者は物権法の講義を同時並行で履修するなどしてください。 【授業中の注意事項】 授業の際には,最新の六法を必ず持参してください(なお,授業中は紙媒体でも電子版でも構いません)。 【レジュメの配布方法】 レジュメは,Moodleで配布致します。授業には,ご自身で印刷されるか,パソコンなどを持参するかしてください。 【公認欠席について】 公認欠席は,欠席として扱いますが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないように配慮致します。 |
成績評価の方法・基準 | 小テスト(10点×3回=30点,Moodle上で実施)と定期試験(70点)の合計点に基づいて評価致します。 |
テキスト | 金子敬明・幡野弘樹・羽生香織〔山本敬三監修〕『民法7 家族(有斐閣ストゥディア)』(有斐閣,2023年),青竹美佳・金子敬明・幡野弘樹『START UP 民法⑤親族・相続 判例30!』(有斐閣,2017年) |
参考文献 | 授業中に適宜紹介します。 |
主な関連科目 | 民法に関する他の講義科目(特に,民法総則,物権法,不法行為法) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問については,授業後に対応致します。また,相談や時間のかかることが予想される質問については,オフィスアワーで対応致します。 小テストについては,授業中に解説を行います。 定期試験については,Moodleを通じて簡単な解説等を行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学部法律学科(民事法) | - | 2016~2016 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(民事法) | FLLA30602 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(民事法) | FLLA30602 | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
法学部法律学科(発展科目) | 31300 | 2024~2025 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |