授業コード | 24010100 | 単位数 | 2 |
科目名 | マイグレーション・スタディーズ演習(移民政策と社会統合) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 佐藤 量 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 日本社会と移民 |
学修の概要 | この演習では、「日本社会と移民」をテーマとして、後期は日本から北米、ハワイ、南米、に渡った移民について学びます。日本人が海外に移動した社会的背景や国家による移民政策と戦争の影響、そして戦後の記憶の継承などに焦点を当て、世界各地における日本人移民の経験やその社会的影響を分析します。また、戦後日本社会において移民の歴史がどのように叙述されてきたのか(あるいはされてこなかったのか)についても批判的に考察します。 演習の方法としては、共通に講読する文献を決め、履修者はその文献について分担して報告をします。その後、報告内容についてディスカッションをします。 |
学修の到達目標 | 移民を遠い海外の出来事としてではなく、自分たちに身近な問題として認識できるようになる。 人の移動をめぐる社会・政治・経済・文化的要因を理解できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 北米・南米に渡った日本人:包摂と排除と移民ネットワーク |
第2回 | アメリカにおけるアジア系移民の排斥運動:1924年移民法の影響 | |
第3回 | ハワイへの移民:県人会とコミュニティ | |
第4回 | ブラジル・ペルーへの移民:開拓移民と現地社会の関係 | |
第5回 | アメリカの日系人強制収容と排斥 | |
第6回 | 戦争とエスニック・アイデンティティ:日系人の「祖国」とは? | |
第7回 | 南米の日系社会:経済成長とアイデンティティの多様化 | |
第8回 | デカセギ労働者:日本への回帰と差別問題 | |
第9回 | メディアと戦争記憶:日系移民の歴史はどのように語られているか? | |
第10回 | 日本の移民政策:第二次世界大戦後の移民政策の変化 | |
第11回 | 日本の移民政策:高度経済成長期の移民政策と労働力 | |
第12回 | 日本の移民政策:1980年代の移民受け入れ政策と日系人の逆流 | |
第13回 | 日本の移民政策:1990年の入管法改正と外国人労働者の受け入れ | |
第14回 | 日本の移民政策:1990年代後半~:外国人労働者と多文化共生 | |
第15回 | 日本の移民政策の課題と未来 |
授業外学習の課題 | 2時間程度の事前学習。授業前にテキストや参考資料を予習して授業に臨んでください。 2時間程度の事後学習。授業ノートをまとめ、講義内でわからなかった事例や用語を調べてください。 |
履修上の注意事項 | 演習で講読する文献を事前に読み、授業中は積極的に発言することが望まれます。研究テーマをある程度考えていること。 |
成績評価の方法・基準 | 評価方法:授業への参加の度合いと期末レポート 授業への参加度(40%)及び期末レポート(60%)を総合し100%で評価します。 |
テキスト | 授業内で適宜指示します。 |
参考文献 | ・日本移民学会編(2018)『日本人と海外移住:移民の歴史・現状・展望』明石書店 ・永吉希久子(2020)『移民と日本社会:データで読み解く実態と将来像』中公新書 その他、適宜授業中に掲示します。 |
主な関連科目 | マイグレーション・スタディーズ、比較社会学 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義内容に関する質問は、授業時間内および講義終了後に対応します。メールでも受けつけています。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部社会学科(専門演習科目) | 24400 | 2024~2025 | 2・3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |