授業コード | 24010000 | 単位数 | 2 |
科目名 | マイグレーション・スタディーズ演習(移民をめぐる政治と経済) | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 佐藤 量 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 日本社会と移民 |
学修の概要 | この演習では、「日本社会と移民」をテーマとして、前期は日本からアジアに渡った移民について学びます。日本人が海外に移動した社会的背景や国家による移民政策と戦争の影響、そして戦後の記憶の継承などに焦点を当て、アジア各地における日本人移民の経験やその社会的影響を分析します。また、戦後社会において移民の歴史がどのように叙述されてきたのか(あるいはされてこなかったのか)についても批判的に考察します。 演習の方法としては、共通に講読する文献を決め、履修者はその文献について分担して報告をします。その後、報告内容についてディスカッションをします。 |
学修の到達目標 | 移民を遠い海外の出来事としてではなく、自分たちに身近な問題として認識できるようになる。 人の移動をめぐる社会・政治・経済・文化的要因を理解できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 日本の帝国主義と移民政策 |
第2回 | 「移民」と「植民」の違い | |
第3回 | 朝鮮・台湾への移民:官僚・会社員・農民の移住と階層性 | |
第4回 | 満洲への移民:国策移民の理想と現実 | |
第5回 | 子どもたちの戦争動員:満蒙開拓青少年義勇軍と移民政策 | |
第6回 | 強制労働と「移民」:中国・朝鮮半島からの労働者 | |
第7回 | 引揚げと残留:アメリカ政府と引揚げ事業 | |
第8回 | 引揚げと残留:中国残留孤児と戦後日中関係 | |
第9回 | 引揚げと残留:在日コリアンの帰還 | |
第10回 | 引揚げと残留:台湾、樺太の戦後 | |
第11回 | 戦後日本と移民問題:戦争責任と被害/加害 | |
第12回 | 戦後日本と移民問題:移民コミュニティ | |
第13回 | 戦後日本と移民問題:包摂と排除 | |
第14回 | 戦後日本と移民問題:移民史教育 | |
第15回 | 現代社会における影響と課題 |
授業外学習の課題 | 2時間程度の事前学習。授業前にテキストや参考資料を予習して授業に臨んでください。 2時間程度の事後学習。授業ノートをまとめ、講義内でわからなかった事例や用語を調べてください。 |
履修上の注意事項 | 演習で講読する文献を事前に読み、授業中は積極的に発言することが望まれます。研究テーマをある程度考えていること。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回の授業の最後に提出する小レポート(40%)及び期末レポート(60%)を総合し100%で評価します。 |
テキスト | 授業内で適宜指示します。 |
参考文献 | ・日本移民学会編(2018)『日本人と海外移住:移民の歴史・現状・展望』明石書店 ・永吉希久子(2020)『移民と日本社会:データで読み解く実態と将来像』中公新書 ・佐藤量・菅野智博・湯川真樹江(2016)『戦後日本の満洲記憶』東方書店 ・小熊英二『生きて帰ってきた男:ある日本兵の戦争と戦後』岩波新書 その他、適宜授業中に掲示します。 |
主な関連科目 | マイグレーション・スタディーズ、比較社会学 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義内容に関する質問は、授業時間内および講義終了後に対応します。メールでも受けつけています。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部社会学科(専門演習科目) | 24400 | 2024~2025 | 2・3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |