授業コード | 24009600 | 単位数 | 2 |
科目名 | 伝統文化論演習(歴史・民俗とまちづくり) | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 三隅 貴史 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 質的研究に必要な文献の要約技術を学ぶ Introduction to Critical Literature Review (1) |
学修の概要 | 本授業は、2年次から履修可能な専門演習科目の一つである。本授業では、歴史・民俗の活用にかんする先行研究を取り上げて、本分野における基本的概念、読解・要約の技術、先行研究の渉猟、先行研究の批判、先行研究の整理と配置などの、卒業論文の執筆に必要な事項を学ぶ。 本授業は、演習形式で実施する。授業を履修するにあたって、いわゆる「コミュ力」(≒合コンで場を盛り上げられる能力)はまったく必要ではない。ただ本授業が、人間を調査する手法を教授する以上、「オープンマインドに」、つまり、眼前の人間にたいして「私はあなたの話に興味を持っています、お話がしたいです」という姿勢ができるという意味でのコミュニケーション能力が必要となる。そのため、本授業では、初対面の履修者同士でのコミュニケーションを多くの時間を割いて行う。コミュニケーションは得意でなくとも、履修者同士での会話に挑戦してみようという意気込みを持ったうえで、この授業に参加してほしい。履修生同士での会話が絶対に嫌な人には、履修をお勧めできない。なお、演習を履修するにあたって、民俗学の知識は不要である。 |
学修の到達目標 | 「現地資料」(郷土資料・人口統計やローカルな新聞・雑誌における記述、そして、自らによる観察や聞き取り調査の結果などのことをさす)を用いたレポートの作成の質を向上させるために必要な、文献の要約・批判的レビューの能力を身につけることを目標に、それに必要な技術を習得する。具体的には以下の通り。 ・レジュメの作成・発表、傾聴、オープンマインドな姿勢など、演習系授業を履修する上で必要となる技術。 ・教科書レベル〜論文レベルの文章の要約と紹介の技術。 ・先行研究の問題点を指摘するという、初歩的な批判技術。 ・先行研究をまとめ、整理し、文章として記述する技術。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション①:アイスブレイク :授業の目標を理解し、履修者同士でコミュニケーションする。 |
第2回 | イントロダクション②:演習授業の根本概念 :演習授業で必要な基礎的技術の概要を学ぶ。 |
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第3回 | 歴史・民俗の活用に関する基本的概念の紹介 :歴史・民俗の活用に関する基本的概念を学習する。 |
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第4回 | 民俗の活用に関する研究報告及びディスカッション :研究発表を踏まえ、内容についてディスカッションする。 |
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第5回 | 地域社会とまちづくりに関する研究報告及びディスカッション :研究発表を踏まえ、内容についてディスカッションする。 |
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第6回 | 歴史・民俗の活用に関する概念の批判的検討 :歴史・民俗の活用に関する基本的概念への批判的蓄積を学ぶ。 |
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第7回 | 先行研究を収集する :先行研究の収集手法について学ぶ。 |
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第8回 | 先行研究を読解・要約する :先行研究の読解・要約について学ぶ。 |
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第9回 | 先行研究を整理する :先行研究の整理について学ぶ。 |
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第10回 | 真正性に関する研究報告及びディスカッション :研究発表を踏まえ、内容についてディスカッションする。 |
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第11回 | 文化の資源化に関する研究報告及びディスカッション :研究発表を踏まえ、内容についてディスカッションする。 |
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第12回 | 内発的発展論に関する研究報告及びディスカッション :研究発表を踏まえ、内容についてディスカッションする。 |
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第13回 | 地域住民の主体性に関する研究報告及びディスカッション :研究発表を踏まえ、内容についてディスカッションする。 |
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第14回 | 先行研究の要約を文章に落とし込む① :先行研究の要約を文章化する手法を学ぶ。 |
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第15回 | 先行研究の要約を文章に落とし込む②・授業のまとめ :先行研究の要約を文章化する手法を学ぶ。 |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):各回の授業の最後に、次の授業で利用する資料や論文、Webサイト、Youtubeなどで公開されている動画、サブスクリプションサービスなどで定額視聴可能な映画などを提示する。これらに目をとおした後、授業を受けること。 事後学修(2時間程度):各回の課題に取り組む。加えて、レポート・発表等に向けた準備を進める。 |
履修上の注意事項 | 注意事項 ・本授業は、演習形式で実施する。たとえ民俗学・宗教社会学に強い関心があっても、履修者同士での会話等に参加する気がない学生については、履修を認めない。 ・本授業で使用する資料(配布するレジュメ)等は、Moodleにてダウンロード可能な状態にする予定である。 ・本授業には、映画等の視聴覚教材を利用する回が一定以上含まれる。 ・双方向性授業支援システムを利用するため、毎回の授業にスマホ・タブレット・PCなどを持参してほしい。担当者は、システムの利用や調べごと、配布資料の確認などを目的として、自由にスマホ・タブレット・PCなどを履修生が利用することを許可する。 ・提出物等がある日に公認欠席となる場合は、1週間程度、提出期間を延長することで対応する。 |
成績評価の方法・基準 | 約2回実施する文献に関する発表25点×2回、約5回出題する課題・小テスト10点×5回。合計100点で採点する。欠席1回につき、合計点から約5点を減点する。公認欠席の場合は減点しない。 |
テキスト | |
参考文献 | 授業中に紹介する。 |
主な関連科目 | 宗教社会論/伝統文化論/宗教社会論演習 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問は、以下の手法で受け付ける。 ・授業前・後に、対面。 ・ラーニングマネジメントシステム・双方向性授業支援システム上に質問を受け付ける場所を作成する予定。受け付けた質問には、随時、授業内で回答する。 ・公開する担当者のメールアドレスへのメール。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部社会学科(専門演習科目) | 24400 | 2024~2025 | 2・3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |