授業コード 24004800 単位数 2
科目名 国際社会学演習(グローバリゼーションと社会変動) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 高田 峰夫 配当年次 *下表参考

授業の題目 AIの時代と労働
学修の概要  ChatGPTを始めとする生成AIの登場で、世界は急激に変化していることは皆さんもご存じでしょう。
ただ、その登場が衝撃的であるがゆえに、実際にはそれがどのような意味を持つのか、良く分からない、というのが多くの人の本音ではないでしょうか。日本の場合には、他の先進国に比べてもAIの浸透が遅れているため、ますます分からないことが多いはずです。
 また、この問題はグローバル化とも大きな関係がありますが、この点でも日本は遅れているがゆえに、理解にもハンデがあります。
 そこで、この授業では、そもそもAIはどのような形で登場してきたのか、から始め、AIと共に働く、DXの浸透、その何が問題なのか、等々を知ることから、この問題を考えてみたいと思います。
 具体的には、複数の論者の著書を全員で講読し、その内容についての把握、議論へと展開する予定です。
 なお、急激に進行する事態を前提としたテーマですので、授業の進む間にも、テキストや内容は適宜変更する可能性があることを断っておきます。
学修の到達目標 生成AIとは何か、その現状と労働との関係について、大きな流れを把握し、理解することができる。
それを基にこれからの自分の人生にまで考えを及ぼせるようになれば、なお良い。
授業計画 第1回 各回の授業で扱う内容としては、おおよそ次ぎのようなトピックを考えています。ただ、受講生の理解度や授業の進度により、具体的なトピックは変わることがあります。

授業の概要、今後の進め方
第2回 AIのこれまで
第3回 生成AI登場
第4回 労働への影響
第5回 AIと共に働く?
第6回 DXとは
第7回 DXの現状
第8回 DXの事例
第9回 AI時代の前提
第10回 読み書き能力
第11回 なぜ読み書きが問題か
第12回 マン・マシン
第13回 ロボティクス
第14回 再び労働の現場で
第15回 まとめ
授業外学習の課題  全員出席して毎回議論するのが授業なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を、本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。事前・事後学習に最低4・5時間程度は確保するようにしましょう。
 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。
履修上の注意事項 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。
参加が求められるのですから、ただ来て、座っているだけ、という人には厳しい成績評価をする、と予告しておきます。

授業は「対面形式」で行います。

公認欠席の場合、資料は次の回に配布します。
成績評価の方法・基準 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(30%)、議論のテーマに関連した思考・調査(30%)等を総合的に判断して評価します。
テキスト 山本康正『アフターChatGPT』PHPビジネス新書

他は授業の進行具合を見ながら指示します。
参考文献 とりあえず以下のものを参考にしてみてください。残りは、必要に応じて授業内に指示します。

田口善弘『知能とはなにか―ヒトとAIのあいだ』講談社現代新書
小林雅一『AIと共に働く』ワニブックスPLUS新書
同『AIの衝撃』講談社現代新書
酒井真弓『ルポ日本のDX最前線』インターナショナル新書
新井紀子『AIvs.教科書が読めない子供たち』東洋経済
P.R.ドーアティ・J.ウィルソン『人間+マシン』東洋経済
K・ルース『AIが職場にやってきた』草思社、他
主な関連科目 国際社会学演習B
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。
 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部社会学科(専門演習科目) 24400 2024~2025 2・3・4 - -